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70年代末のストーンズ=1=
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☆ 『Black and Blue』の重さ,『Some Girls』の軽やかさ,『Emotional Rescue』の軽さ。この三作(最初二作の間に『Love You Live』を挟むが)を経てストーンズは凄い勢いでシェイプアップしていったのだと思う。
☆ 70年代のストーンズは,キースを中心としてミック・テイラーの脱退などのスキャンダル的要素を別にすれば,『ベガーズ・バンケット』を基点とするよりブルージィな重いロックの路線を走って来た。ロックという音楽が一ミュージシャンやバンドによって切り開かれる時代はビートルズの解散とキング・クリムゾンの登場で幕を閉じ,その音楽自体が持つ多様性が開花する10年となった。80年代以降の一部のロック評論が捉え損なっているのはこの「多様性」の評価であり,ロケンロールの本家帰り的な「グラムロック」や「パンクロック」もまた表現の多様性という現代音楽共通の特質(ロックだけでなくジャズを見ればもっと明白)と軌を一にする。
☆ ストーンズにとっての「本家帰り」は,かつてジャガーとリチャーズが出会った時のような黒人音楽(のトレンド)回帰であり,猥雑でレイシズムをあからさまにして(それはいうまでもなく「黒人差別」が罷り通っていたあの時代のアメリカへの痛烈な皮肉でもある。それを誤解して無益な論争を引き起こす者は退場を推奨する)物議を醸し,最終的にストーンズを「自立」させた『Sticky Fingers』以降の70年代は黒人音楽との「距離感」をテーマとしたものだった。
=続く=
テーマ:Musical_Adrift - ジャンル:音楽





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