2009-07

毎年開催する意義はなくなった〜紅白歌合戦クロージングの提案

☆ 昭和40年代から一部の「知識人」の間で廃止論が広がっていながら,40年もの長きを生き延びてきた番組,それが「紅白歌合戦」である。所詮ディレッタントの粋がりと軽く見られながら「紅白不要論」が生き延びてきたのは,およそ讀賣巨人軍が昔日の栄光遙かになりながらも「アンチ巨人」層の関心を引き続けてきたことに似ている。

☆ 「紅白歌合戦」=「讀賣巨人軍」という等式が成り立つように思う。つまり,歌謡曲(今日び "J-POP" 様)も「日本のプロ野球」も昔日の魅力(=集客力)を喪いつつあるという「現実」において,両者は「等置」しうると思われることだ。

☆ それぞれの要素には「反要素」があり,後者であれば「ワールドカップ」を頂点とするサッカーの吸引力やMLBに当然のように出て行く日本人選手に対して,まだ「等置しえない外国人選手」しか来日し得ないという興業力の低さにある。前者に置きかえると,データ配信の一コンテンツ化したビジネス基盤の脆さ,作品が発表されて30年,40年経ってもバカ高い国内盤値段で売りつける再販維持制度の弊害,さらに「これから消えて行く世代」に対して遺産商品(レガシー・プロダクツ)を「大人買い」目当てに「これでもか,これでもか」と売りつける,底の浅いあさどさ(それでも簡単に廃盤にされた恨みから買ってしまう悲しい音楽ファンの性につけ込むこの商売を「阿漕」と言わずして何と言うの?)。

☆ 結局33年ほど前にジョニー・ロットンが「ロックは死んだ」と言った(山川健二がわざわざロンドンまで行って(ジョン)ライドン本人に訊いているから「事実」らしい)が,音楽ビジネスはそれ以前も以後も今も変わらず残念ながら「モンキー・ビジネス」から殆ど成長していないということなのだ。

☆ つまり「ビジネス」としての現状を見た場合,大晦日の一等地のような時間帯を占める資格は今の音楽ビジネスには無いということ。ゴールデンタイムから巨人戦が消えていったように,紅白歌合戦も今や「クロージングすべき時だ」と言わざるを得ない。大変残念なことに,筆者はこの事を殆ど残念には思わないのだが。。。

テーマ:Musical_Adrift - ジャンル:音楽

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