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2020-03

「Little Red Corvette」 (Prince 1983年2月9日)



☆ プリンスの名前を知ったのはストーンズのツアー(1981年)のオープニング・アクトに選ばれた時だった。その時のことはWikipediaの彼の項目にこのように記されている。

> 1981年には『Controversy(邦題:戦慄の貴公子)』を発表。同名シングルがインターナショナルチャートにランクインする。この時期に、ローリング・ストーンズの前座としてツアーに帯同していたが、公演によっては、物(キャベツ等)を投げつけられるなどストーンズ目当ての客からのブーイングを受けた。当時、ストーンズの楽屋を訪れたデヴィッド・ボウイが、トイレで泣いているプリンスの姿を見掛けたため、以後の自身のツアーでは前座ミュージシャンをつけることをやめたというエピソードが残っている。

> その当時、オープニングアクトに起用したミックジャガーは、「お前達はプリンスがどれだけ凄いか分からないだろう」と言ったと言われている。

Little Red Corvette (Prince)PV



☆ ミックのエピソードは取って付けた感もあるが(笑),思えばストーンズの70年代のオープニング・アクトはスティーヴィー・ワンダーが務めたこともあり(その後の黄金時代は言うまでもない),黒人音楽の先端に対するミックの嗅覚は,この域の渋谷陽一が評価した通りである。とはいえ,プリンスというミュージシャンが浮上してくることは当時のぼくには予想がつかなかった。

アルバム・ヴァージョン(5:03)



☆ この曲がリリースされた83年冬春シーズンは,マイケル・ジャクソンの2曲(「ビリー・ジーン」/「今夜はビート・イット」),デヴィッド・ボウイ「レッツ・ダンス」,アイリーン・キャラ「フラッシュダンス...ホワット・ア・フィーリング」といったダンスフロア系の曲とポリス「見つめていたい」,シャーリーン「愛はかげろうのように」などの歌モノ,トーマス・ドルビー「彼女はサイエンス」やアフター・ザ・ファイヤー「秘密警察」みたいなエレポップ系と百花繚乱。アイドル系でデュラン・デュラン,カルチャー・クラブ,カジャグーグーなど80’sブリティッシュ・インヴェンジョンの真っ盛りだった。

☆ その中でプリンスのこの曲が頭角を現してきた時(歌詩を知らんもんで^^;)「プリンス?...ああ,あのストーンズの前座に出てた気持ち悪い兄ちゃんか(爆)」なんて軽く見ていた。それが大間違いと分かるのは翌年のこととはいえ(苦笑),曲としてはいま聴いても魅力的。コベット(シボレーのスポーツタイプ車)の比喩はRCサクセション「雨上がりの夜空に」みたいなもので,実際1950年代にこの愛称のコベット(コルベットとかコーベットと呼ぶ人も多い)があったと聞く。

Billboard Hot 100 1983
2/26 66位(New Entry)→62位(3/5)→54位(3/12)→37位(3/19)→38位(3/26)→24位(4/2)→19位(4/9)→17位(4/16)→12位(4/23)→10位(4/30)→9位(5/7)→8位(5/14)→6位(5/21:最高位)→6位(5/28)→8位(6/4)→14位(6/11)→26位(6/18)→36位(6/25)→51位(7/2)→61位(7/9)→73位(7/16)→86位(7/23)→ランク外(7/30)

ちなみに曲の創作エピソードとして英語版Wikipediaにはこういう話が記されている。

> Prince got the idea for the song when he dozed off in band member Lisa Coleman's 1964 pink Mercury Montclair Marauder after an exhausting all-night recording session.
殿下がこの作品の着想を得たのは,徹夜のレコーディング・セッションが終わったある晩,バンドメンバーのリサ・コールマンが所有する64年型フォード・マーキュリー・モントクレア・アマローダーの車中でうとうとしていた時だった。
> The lyrics came to him in bits and pieces during this and other catnaps. Eventually, he was able to finish it without sleeping.
この曲の歌詩は彼がその晩に何度か繰り返したうたた寝の中で見たシーンの断片が集まってきたものだった。結局彼はそのまま眠ってしまうことなく,曲を仕上げることができたのだった。
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テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

コメント

プリンス

プリンスは「パープルレイン」のヒットで知ったような感じで、ルックス的にも音楽的にもきわもののイメージで、レビューでは「裏マイケル」みたいに言われていたり、自分もカルチャークラブよりいっちゃっているなあと思っていました。

その後、ライブ映像で、ジミ・ヘンドリックスとまではいきませんが、ポーズを決めながら、かなりいい感じでギターソロを弾く姿に、ちょっと見直しました。

ストーンズの前座の件は、自分はチャーリー・セクストンと混同していました。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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