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2020-02

「ムーンライト・サーファー」 (石川セリ 1979年)



「ムーンライト・サーファー」 (作詩・作曲:中村治雄)



☆ この曲のことをいろいろ調べてみたら(そういうことができる良い時代になった),かなり興味深かった。本人が陽水夫人だとか長女も歌手だとかそういうことは元々知っていたし,これがPANTAの作品であることも昔から知っていた。この一文だけでも相当ツッコミどころがあるのが面白いが,そういうのはじいさん探偵の余技みたいなものだ。

☆ Wikipediaを見てると,彼女の同学年に浜田省吾と山下達郎がいることが分かる(ちなみにこの三人の中では彼女が「お姉さん」になる)。PANTAはこの曲だとか松原みきに書いた曲だとかソロアルバムの『KISS』だとか彼のキャリアの中では最も商業音楽に近い立ち位置の時期でサヨク友達(笑)の平岡正明が思わず「パンタ、もとにもどれ」なんて一文を雑誌(『MM』か『本の雑誌』)に載せていた。

☆ イントロの70年代後半風からサビのラヴァーズ(ブルービートというか裏打ちというか)まで曲がスタイリッシュに決まっていて,『1980X』は何処に行ったんだという平岡の嘆息も分からないでもない(爆。ちなみにX=9であることは歴史が証明している)。でも「作家魂」ってそういうものでしょ(再爆)。

☆ この曲の「ゆらぎ感」は専ら彼女のヴォーカルによるところだけど,70年代前半の「湘南ソング」が割とアクの強い平山三紀「真夏の出来事」だったとすると,茅ケ崎の君(桑田佳祐)が占める前の「湘南」の風景はこの曲とかユーミンの「天気雨」なんかが近い感じがする。それにしても真夏に茅ケ崎から鎌倉まで湘南道路を走るのは当時は酔狂としか言いようがなかった(爆)。

☆ 「ムーンライト・サーファー」のB面は南佳孝の「ミッドナイト・ラブコール」(彼の『モンタージュ』に収録),あの頃って誰もが彼女に曲を書こうとしていて,それも粒ぞろいだから,ステディ(陽水)がいても,やっぱり「かぐや姫」だったのだろう(このネタで「ラブアタック」を思い出せればたぶんおそらく50代以上^^;)。

☆ でもこの曲,ちゃんと歌詩を見れば「挽歌」なんだな。そういうところも奥が深いと思う。



PS.敢えて「真冬のサーファー」に触れない作戦(自爆orz...)
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テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

コメント

石川セリ

石川セリは、「ダンスはうまく踊れない」の印象が強いうえに、他の曲はほとんど聴いていないので、このユーミンのような湘南サウンドは初耳かもしれませんが、何とも言えない気だるい歌声は彼女ならではですね。

パンタは頭脳警察の人なので、こんな曲を提供していたのも驚きですが、ソロになった時、見た目もサウンドもちょっとオシャレになり、バックバンドに今剛もいるほどで、ご本人はコンテンポラリー路線だったのでしょうか。

「ダンス~」をカバーした高樹澪が主演した「モーニングムーンは粗雑に」の主題歌がサザンだったのは、微妙に湘南ソングつながりだったのかなんて想像してしまいます。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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