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2020-01

「アントニオの歌」 (マイケル・フランクス 1977年)



☆ マイケル・フランクス1977年作品『Sleeping Gypsy』からシングルカットされた曲で,日本ではかなりのヒットを記録した。1970年代AORの定番曲のように言及されることも多いが,トミー・リピューマらしい手堅い仕事と豪華なミュージシャン陣にもかかわらず,本国では全くのノーヒットに終わった。これは70年代後半の米国シーンがディスコとクロスオーヴァー(フュージョン)の時代だったからで,一方本邦では,丸山圭子「どうぞこのまま」(1976年7月5日)に代表されるようにボッサ(或いはボサノヴァ調)の曲が元々根強い人気を持っていたことがある(南佳孝の「忘れられた夏」もシングル・ヴァージョンはボッサだし)。

Antonio's Song (The Rainbow) (Michael Franks)



Antonio lives life's frevo
あのひとは人生をフレボを踊るように生きている
Antonio prays for truth
あのひとは真なるもののために祈りを捧げる
Antonio says our friendship
あのひとは言う,われわれの友情は
Is a hundred-proof
混り気の無い純粋なものだと
The vulture that circles Rio
ハゲワシはリオの街の上を旋回し
Hangs in this L.A. sky
ロサンゼルスの空にぶら下がっている
The blankets they give the Indians
インディアン達に与えられた毛布が
Only make them die
彼等を死に至らしめたように

But sing the Song
だけど歌おう
Forgotten for so long
長い間ずっと忘れ去られていたあの歌を
And let the Music flow
音楽の漂うままにして
Like Light into the Rainbow
虹の中へ差し込む光のような
We know the Dance, we have
あの踊りを知っている
We still have the chance
まだチャンスは残っているかもしれないから
To break these chains and flow
この足枷を壊して漂い出るため
Like Light into the Rainbow
虹の中へ差し込む光として

Antonio loves the desert
あのひとは砂漠を好んでいる
Antonio prays for rain
あのひとはその場所に雨が降るよう祈っている
Antonio knows that Pleasure
あの人は知っている。すべての快楽を求める心が
Is the child of Pain
やがて苦痛に変わる子供のようなものだと
And lost in La Califusa
そしてラ・カリフューザで迷い子になり
When most of my hope was gone
胸に抱いた希望のあらかたが失われた時も
Antonio's samba led me
あのひとが奏でるサンバは
To the Amazon
わたしをアマゾンの奥地へと誘(いざな)うのだ

We sing the Song
Forgotten for so long
And let the music flow
Like Light into the Rainbow
We know the Dance, we have
We still have the chance
To break these chains and flow
Like Light into the Rainbow

注)
o あのひと:Antônio Carlos Jobim(January 25, 1927 – December 8, 1994)
o フレボ:ブラジルのペルナンブコ州レシフェに由来するダンスと音楽のスタイルで、伝統的にブラジルのカーニバルに関連付けられている。フレボという言葉は、ポルトガル語のferver(沸騰する)の変形であるfreverに由来すると言われている。フレボの音により、リスナーとダンサーはまるで地面に沸騰しているように感じると言われる。フレボという言葉は、フレボ音楽とフレボダンスの両方に使用される。
o ラ・カリフューザ:米国・加州・ロサンゼルス



☆ 100Proofより101Proofのほうが好きなヤツは呑ん兵衛である。
※101Proof=アルコール分50.5°のハードリカー(ウイスキー,ジン,ウォトカなど)のこと。
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コメント

マイケル・フランクス

マイケル・フランクスを、AORとするのか、フュージョンの歌ものとするのか、ついついカテゴライズしたくなる自分です。

「アントニオの歌」のヒットで知り、来日してのテレビ出演だったか、向こうでの映像だったか、歌番組でも流れていて、これは日本で受けるボサノバだなと思いました。
(「どうぞこのまま」もそうですし、後の麻倉「ミスティ・トワイライト」も)

この曲が入っているアルバム「スリーピング・ジプシー」で、ラリーカールトンの名演が聴けるとギター雑誌にあり、LPを買い、「はるかなるブラジルの地」のギターに感動しましたし、デビッド・サンボーンの名演もあり、今でも愛聴盤です。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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