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2019-09

「Someone, Somewhere In Summertime」 (Simple Minds 1982年11月)




Best of Simple MindsBest of Simple Minds
(2001/10/05)
Simple Minds

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初出:2011年8月15日
☆ スコットランド出身のジム・カーがシンプル・マインズを始めた頃は,数あるエレクトロ・ポップ・バンドの一つに過ぎなかった。シンプル・マインズがヴァージンに移籍した1980年にはこの分野の先駆者だったマガジンが解散し,シンプル・マインズはその後を継ぐバンドと目された。これは当時のLPのレビューにも書いてあることだが,マガジンの個性はただのエレクトロ・ポップでは無かったので(もう少しプログレ的でありかつフリーキーでもあった)この時点のシンプル・マインズは,むしろヴィサージとかミッジ・ユーロの入った後のウルトラヴォックスみたいなバンドと思われていたのかもしれない。





Stay, I'm burning slow
そこにいて,ぼくの心がゆっくりと燃え立つまで
With me in the rain, walking in the soft rain
この降りしきる雨の中,やわらかな雨にまみれて歩くのさ
Calling out my name
ぼくの名を呼びながら
See me burning slow
ぼくの心がゆっくり燃え立つさまを見て


Brilliant days, wake up on brilliant days
輝く日々に,輝く日々に向けて目を覚まし
Shadows of brilliant ways will change all the time
キラキラ輝く影に照らされ,その瞬間を変えていく
Memories, burning gold memories
あの思い出,燃えたぎるような黄金の夢が
Gold of day memories change me in these times
あの素晴らしい黄金の記憶の中で,ぼくは少しずつ変わっていく


Somewhere there is some place, that one million eyes can't see
どこかで,そうどこかで,数え切れないほどの瞳がそれを捉えられないところで
And somewhere there is someone, who can see what I can see
どこかで,その人の姿を,ぼくは確かに見た


Someone, Somewhere In Summertime
誰かに,どこかで,あの夏の日
Someone, Somewhere In Summertime
Someone, Somewhere In Summertime


Moments burn, slow burning golden nights
燃え尽きる瞬間のように,ゆっくり燃えていく黄金の夜のように
Once more see city lights, holding candles to the flame
もう一度だけ街の灯りが見えた,蝋燭の炎を揺らめかせながら
Brilliant days, wake up on brilliant days
Shadows of brilliant ways will change me all the time


Somewhere there is some place, that one million eyes can't see
And somewhere there is someone, who can see what I can see


Someone, Somewhere In Summertime
Someone, Somewhere In Summertime
Someone, Somewhere In Summertime
Someone, Somewhere In Summertime
Someone, Somewhere In Summertime


☆ ただしこの曲で幕を開くシンプル・マインズのアルバム『New Gold Dream(81-82-83-84)』は明らかにバンドに良い方向性を与えた。この曲も小ヒットし,日本では(おそらく)サントリーのCMタイアップがあってシングルカットもされている。そしてXTCの重低音ポップ・アルバム『Black Sea』を成功させたスティーヴ・リリーホワイトとの出会いが,バンドに更なる成功を与えることになるが,それはまた,別の話。


最高位 英国:36位,アイルランド:19位,豪州:51位

2019年8月12日付記
☆ この曲はアルバム『New Gold Dream(81–82–83–84) 黄金伝説』からのサードシングルでアルバム冒頭曲。上にも書いたようにサントリーがCM曲として使い,シングルカットもされた(似たような題の曲がその後多くリリースされたため,正確な邦題を忘れた^^;)。

☆ シンプル・マインズは元々エレポップでもバンド名のようにシンプルな作品を書いていたが,ジム・カーの力量が上がったから(同じことはこの時代のニュー・ウエイブのソングライター全般に言える)曲のヴァリエイションが広がり,このバンドの場合は音の色彩感覚がどんどん上がっていった。

☆ オータナティヴ系がより実験的な尖った音か初期プログレの混沌とした音に回帰するのに対し,後で十把一絡げに「ニューロマンティック」とレッテルを張られたバンド群はメロディー重視もしくは音響重視(ジョン・フォックスやゲイリー・ニューマンら)な特徴があった。後者はもちろん「ニューロマ」とは関係なく独自の道を進んでいくが「サウンド・デザイン」を意識したことでは同じ視点に立っていたように思う。

☆ しかしニューロマやファンカラティーナはやはり当時の「お洒落音楽」と目されたところがあり(後者はクラブ・ミュージックの原初形と目される),ショウビズ色が強くなったことも事実だし,そのムーヴメントとほぼ同時にPV/MTVの時代が来て,カルチャー・クラブの全盛期がいきなり始まることになる。


☆ 訳詩はあまりにもテキトーな「やっつけ仕事」なので,当てにしないこと(自爆)
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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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