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2019-08

「Jungle Fever」 (Niel Larsen 1978年)


Jungle Fever (Niel Larsen)



☆ ニール・ラーセンとバズ(バジー)・フェイトンは1970年代前半にフルムーンというバンドを結成し,アルバムを出した。フルムーン(第1期)の音はあまりにも早く来過ぎたフュージョンで,クロスオーヴァー以前のエレクトリック・ジャズの時代には異色であり過ぎたかもしれない。ただラーセンにとって幸運だったのはトミー・リピューマの支援で70年代後半に「時代が彼に追いつき」2枚のソロアルバムを経てラーセン-フェイトン・バンドの結成につながる。

☆ ラーセン-フェイトン・バンドを聴いたのはFMの深夜枠「アスペクト・イン・クロスオーバー」でアルバムが短く時間が余ったのでおまけにかかったのがこの曲だった。その後フルムーンも含めてニール・ラーセンの作品は少しずつ揃えたが,この曲はシンプルなメロディを重ねながらグルーヴを徐々に生み出していくところが魅力だ。フュージョンのキーボーディストでグルーヴといえばリチャード・ティーが最初に思い出されるが,ティーがアコースティック・ピアノで一音弾いただけで「あっ,リチャード・ティーだ!」と分かるグルーヴを持つのに対し,ニール・ラーセンのグルーヴはいわゆるスルメ系(笑)で曲が進むにつれて味わいが深くなる感がある。ジョー・ザビヌルやボブ・ジェームスもどちらかというと個性の強さで攻めるタイプだと思うが,ニール・ラーセンのグルーヴは大きな川の流れを高いところから眺めているような感じがする。

「Jungle Fever」(Performance by Larsen-Feiten Band)


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ジャングル・フィーバー

ラーセン・フェイトン・バンド結成前のニールのソロアルバムは、1作目がウィリー・ウイークスとアンディ・ニューマーク、2作目はエイブラハム・ラボリエルとスティーブガッドという、どちらも見事なコンビのリズムセクションでした。

ラボリエルとガッドはフュージョン畑ですが、ジョー・ウォルシュのライブ盤で演奏していたリズム隊に、ラスカルズのバジー・フェイトン、グレッグ・オールマン・バンドのニール・ラーセンの4人で、こんな極上のフュージョンアルバムを作るとは、海外のミュージシャンの底力を感じます。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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