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2019-08

「夏なんです」 (はっぴいえんど 1971年12月10日)


初出:2011年7月9日
風街ろまん風街ろまん
(2009/02/18)
はっぴいえんど

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☆ はっぴいえんどは,フォーク・ロックがソフト・ロックを経てAORになっていった過程を結果として先取りしたバンドだったような気がする。はっぴいえんどの構成要素は『ゆでめん(はっぴいえんど)』の献辞に語りつくされているが,この曲のグルーヴはバッファロー・スプリングフィールドというよりアメリカ(勿論「名前の無い馬」の3人グループ)に近い感じがする。リズムとかスピードとかそういうことでなく,曲が語るものが似ている気がする。



「夏なんです」 (Covered by キリンジ 2002年5月22日=アルバムリリース)
2013年5月13日 記
HAPPY END PARADE~tribute to はっぴいえんど~HAPPY END PARADE~tribute to はっぴいえんど~
(2002/05/22)
オムニバス、Hiroko & Mother Ship Jam 他

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☆ キリンジとはっぴいえんどは,当然のように相性が良い。もちろん松本隆の「風街」を1990年代に持ってきたのが堀米兄弟だという解釈も成り立つ(たぶん「通説」)。ただ,はっぴいえんど期の松本隆は「言葉の拾い方」がユニークなのであって,堀米兄弟のように言葉(音)と意味をツイストさせていたわけではない。

2013年8月8日 記

☆ 「風街」の感覚は,当時としては革命的だったと思う。実際「風街」という名前の珈琲屋(喫茶店というよりコーヒーと煙草が似合っている店というイメージ)は全国に出来ただろうし,村上春樹のデビュー作が「風の歌を聴け」なのも同世代(=同じ時間×同じ空間)的なバックグラウンドを感じさせる(Wikipediaの同作品解説を参照)。

☆ ただ「夏なんです」(オリジナルLPではB面1曲目)は風街,つまり東京の情景ではない。東京人(松本隆)から見た旧い故郷(祖父の実家)の光景である(Wikipediaの本作品解説を参照)。そこに「一枚レンズ=視点がはさまった」ところがこの歌詩の描写を客観的なものに仕上げている。それは細野の曲と共に作品全体を繊細な水彩画の世界に入れている。

「夏なんです」(作詩:松本隆 / 作曲・Production:細野晴臣)


PS.この曲を聴いていると,たまにアメリカの「ヴェンチュラ・ハイウエイ」を思い起こさせる。

2018年8月5日追加

Ventura Highway (Dewey Bunnell)
(America 1972年9月19日)



最高位 全米第8位(ビルボード/キャッシュボックス:レコードワールドでは第7位)、
ビルボード・イージーリスニングチャート:第3位、カナダ:第5位、ニュージーランド:12位
全豪:28位、全英:42位



PS.いつもの落書き
☆ アメリカの「ヴェンチュラ・ハイウエイ」を聴いていると,さだまさしがグレープで本来やりたかった音はこういう音だったのではないかと思うのだ。彼らがフォークの時代でなくニュー・ミュージックとAORの時代にデビューしていたらというのは個人的な妄想の一つである(笑)。
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コメント

もんもんもこもこの夏なんです~^^
ヴェンチュラハイウエィ大好きです。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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