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2018-08

「The Edge of Heaven(エッジ・オブ・ヘブン)」 (Wham! 1986年6月18日)


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☆ ワム!の事実上の最後のシングルで,発売直後(6月22日)に1週だけ全英NO.1になった(マドンナの「パパ・ドント・プリーチ」に1位を譲っている)。1986年は英国のポップ/ロック・シーンが転機を迎えた時期だろうと思う。ニュー・ウエイブの時代が本当に終わり,クラブ文化がチャートの主体となっていく。彼らの解散(というよりジョージ・マイケルの単独化)がその流れに棹差した(加速したという意味)ことは間違いない。

The Edge of Heaven (George Michael)



☆ ジョージ・マイケルの才能は全く衰えておらず,むしろピークはやりたいことを全部やってしまったソロ1作目にあるのだが,ワム!というある意味「能天気ポップ」な無邪気さが翳りを持ちながらも最後までキープされていることには一種の感慨を覚えてしまう。もっとも「フリーダム」(1984年9月13日:英、85年7月:米)以降の「作品至上主義」にエピキュリアンであるアンドリュー・リッジリーは「自分の居場所」を悩む(当時のリッジリーなら「悩みを忘れさせるものへの依存」だっただろう)ことになる。この「分裂」はボーイ・ジョージとは違った悩みだっただろうと思うが,この時期にデュラン・デュランは緩やかに,スパンダー・バレエは急激に下降線を辿ったことも「この時代」の終わりを意味していたように思える。

☆ 時代は賑やかな「ビート至上主義(ZTT⇒ストック/エイトキン/ウォーターマン⇒ユーロビート)」かオータナティブを抜け出した「クラブ・ミュージック」,もしくはアトランティック・クロッシングして来た「ラップ/ヒップ・ホップ」に席を譲っていくのである。
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コメント

ワム

ベストヒットUSAやMTVには疎かった自分には、イギリスのロックが、テクノやパンクの洗礼を受けて、デュランデュランやカルチャークラブ、カジャグーグーのようになったかという感覚で、トンプソン・ツインズやスタイル・カウンシル、ユーリズミックスあたりは、どれがどれだか区別できない状態でした。

その中で、ワムは、すごく自分にはぴったりきて、リアルタイムでセカンドアルバムや「ラスト・クリスマス」のシングル盤を購入して、やはりメロディが日本人好みだったり、リズム&ブルースの影響が出ている点が大きかったと思います。

「ラスト・クリスマス」を最初に聴いたときは、フレディ・マーキュリーが「メランコリーブルース」のようにぶりっ子声で歌っていると思っていたので、後にフレディ追悼ライブで、ジョージ・マイケルが「愛にすべてを」を歌ったときには感動しまくりでした。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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