2018-05

ジャッキー・ウイルソン(Jack Leroy "Jackie" Wilson Jr.、1934年6月9日 - 1984年1月21日)




☆ ジャッキー・ウイルソンの名を知ったのは,ケヴィン・ローランドのおかげである。デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズが1982年の『Too Rye Aye』でヴァン・モリソンの10年前の作品「Jackie Wilson Said (I'm in Heaven When You Smile)」をカヴァーしたからだ。

Jackie Wilson Said (I'm in Heaven When You Smile) (Van Morrison)


☆ モリソンのこの曲は彼のアルバム『セント・ドミニクの予言(Saint Dominic's Preview)』(1972年7月)のオープニング曲で,アルバムに先行する形で1972年1月29日にシングルがリリースされ,全米61位,全加65位というヒットを記録している。



☆ ケヴィン・ローランドはこのアルバム『Too Rye Aye』のレビューでこの曲のカヴァーを褒めているが,デキシーズの第2作のコンセプトである「ケルティック・ソウル」と前作をつなぐ線上にヴァン・モリソンのこの曲があったことはアルバムの他の作品を見ても良く分かる。当時は穴埋めのためにこの曲を取り上げたとみられていたが,いまレビューすると,この曲がアルバムに入るのは必然であることが良く分かる。

Jackie Wilson Said (I'm in Heaven When You Smile) (Van Morrison)
Covered and performed by Kevin Roland and Dexy's Midnjght Runners 1982




☆ では,彼らが語るジャックー・ウイルソンとはどんなミュージシャンなのか?Wikipediaを見てみる。
> ジャック・リロイ・“ジャッキー”・ウィルソン・ジュニア(Jack Leroy "Jackie" Wilson Jr.、1934年6月9日 - 1984年1月21日)は、アメリカのソウル/R&Bの歌手。1934年6月9日ミシガン州デトロイト出身、1984年1月21日にニュージャージー州マウント・ホリーで肺炎が原因で死去した。
> 「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第26位。
> 「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第69位。
> サム・クック、ジェームス・ブラウンと並び、ソウルのパイオニアの一人とされる。ビリー・ワード&ザ・ドミノスに在籍、1950年代末頃からソロ活動を開始。1957年にブランズウィックと契約し「リート・プティ」でデビュー。この作品は、モータウンの設立者のベリー・ゴーディJr.が関わっており、その後も作品を提供している。特にヒットしたのが、1958年の「ロンリー・ティアドロップス」で、R&Bチャート1位となり、ポップス・チャートでは7位を記録した。ウィルソンのこの頃のサウンドは、モータウン・サウンドの原形となっていると言われる。
> 代表曲の一つである「リート・プティ」は、ウィルソンの死去から2年後の1986年12月27日付全英シングルチャートで1位を獲得。1957年の発売当時は1位を獲得していないため、1957年11月16日付で同チャートに初登場して以来29年1か月後の1位という記録を達成した。

Reet Petite (Berry Gordy, Roquel Billy Davis, Gwen Gordy Fuqua)


☆ 実際1986年12月の全英チャートで「Caravan of Love」(The Housemartins)と「Jack Your Body」(Steve 'Silk' Hurley)に挟まれる形で(この年のクリスマス週にあたる)12月21日に1週だけこの30年近く前の曲(1957年9月リリース)が1位になっている。本邦で言うならば今週のNo.1に荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」が輝くような怪挙である(爆)。

☆ この曲以上に彼の代表曲とされる「Lonely Teardrops」(1958年11月17日)もベリー・ゴーディが作家に名を連ねており,先に示したようにWikipediaでは「モータウン・サウンドの原形」と評価している。

Lonely Teardrops
(Berry Gordy / Roquel "Billy" Davis / Gwendolyn Gordy)




2018年1月6日付記
☆ ジャッキー・ウイルソンの「ロンリー・ティアドロップス」は1990年代に入る頃に「ニューローク・ロック&ソウル・レビュー」(スティーリー・ダンが再結成されるきっかけとなった)の中でボズ・スキャッグスがカヴァーしている。このコンサートでD.F.,ボズ,マイケル・マクドナルドが顔を揃えたことが後年(2010年)The Dukes of Septemberに結実したのかもしれない。

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