2018-05

ぼくの話を聞いてくれないか(「Girl」 The Beatles 1965年12月3日=アルバムリリース)


ラバー・ソウルラバー・ソウル
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☆ このアルバムの日本語タイトルはほんの少しだけひねりがある。革底靴だから「ラバーソール」と書けば良いものをわざと「ラバー・ソウル」と書いて,発音的には別物の"Lover"や"Soul"と引っ掛けている。もちろん長いこと引っかかったクチで(自爆)「そんな俺様が釣られクマー」であったことは恥ずかしながら認めざるを得ない(再爆)。

Girl (Lennon–McCartney)


Is there anybody going to listen to my story
誰かぼくの話を聞いてくれないか
All about the girl who came to stay?
むかし一緒にいた女の子の話なんだ
She's the kind of girl you want so much it makes you sorry
その娘(こ)は君だって一緒に居たいと思った結果,残念なことになるようなタイプで
Still, you don't regret a single day
それでも彼女と一緒にいた日々を一日だって後悔させないような娘なんだ

Ah, girl, girl, girl
ああ,ガール...

When I think of all the times I tried so hard to leave her
あの幸せな日々を思うたび,ぼくはどうにかして彼女の思い出から離れようとするのだけれど
She will turn to me and start to cry
彼女がもしかしたら戻ってくるんじゃないかと思うと,思わず泣けてくるんだ
And she promises the earth to me and I believe her
だけど彼女はできそうもないことをぼくに約束して,ぼくはそれを信じるしかなくて
After all this time I don't know why
今ごろになっても,ぼくには何故なのか分からないままなんだ

Ah, girl, girl, girl
ああ,ガール...

She's the kind of girl who puts you down
彼女は君をこき下ろすことができるタイプの娘さ
When friends are there,
たとえ友だちの前だったとしてもね
You feel a fool
君は自分が愚か者のように感じるだろう
When you say she's looking good
彼女が「その服,あなたに似合ってるわ」なんて言ったとしても
She acts as if it's understood.
彼女はそれがあたかも当然のことのように振舞うのさ
She's cool, ooh, ooh, ooh
彼女は格好良すぎる,ホントに...

Ah, girl, girl, girl
ああ,ガール...

Was she told when she was young that pain would lead to pleasure?
彼女はもっと若かった頃に「痛みは喜びにつながる」と誰に言われたのだろう?
Did she understand it when they said
その言葉の意味をその時の彼女は本当に理解したのだろうか
That a man must break his back to earn his day of leisure?
人は休息の日のために懸命に努力するという言葉を聞いた時
Will she still believe it when he's dead?
彼女は彼が死んでもなお,その言葉を信じているのだろうか?

Ah, girl, girl, girl
ああ,ガール...

☆ ジョンの歌い方には「奔放な女の子と振り回されっぱなしの主人公のため息」がきこえるが,ビートルズの曲の中ではもっともフォークっぽく聞こえるこの曲からは,片想いの彼岸と此岸の絶望的な距離を感じるところもある。

☆ こういう「気持ちのすれ違い」は,例えばケニー・ロギンスとマイケル・マクドナルドの曲「What a Fool Believes」なんかを思い起こさせるのだが,70年代の曲が明らかに破綻してしまったカップルのその後を描いているのに対し,この曲では「そういう物語の入り口にすら届いていない」主人公の憂鬱を感じてしまうのである。

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コメント

ガール

中学時代に聴いていたのと、大人になってから聴くのとでは印象も変わってきますが、別れた彼女を歌い、せつなくため息をついていたと思っていたら、近年のビートルズ本など読むと、マリファナを吸う音を模したとあって、びっくりです。

ましてジョンが「まだ見ぬヨーコのことを歌っていたのだ」と言うに至っては、バカップルで前衛音楽をやるのは、いくらでも勝手にしてくれればよいが、作った本人とはいえビートルズの曲に後付けしないでくれと思ってしまいます。

その場の思いつきで発言したり、みんなが喜びそうな返答を用意するのがジョンの癖ではありますが。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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