2018-05

「'Heroes' (英雄夢語り)」 (デヴィッド・ボウイ 1977年9月23日)


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☆ 1970年代の終わり頃までデヴィッド・ボウイの表記は "デヴィッド・ボウイー" だった。今はなくなったけど長音符がついていた。こんな小さな拘りを大事にしていた感もある(これは軽んじて発言しているわけではない)。まあ甲斐よしひろはこれを聴いて自分の曲のイメージを得たのかもしれないが,衛星放送をNHKが始めた頃の人にとっては夜の映画劇場のテーマ曲かもしれない。

☆ デヴィッド・ボウイの評価は本人が亡くなった後の今でもまだ定まっていないと思っている。ベスト盤にCHANGESと名付けたくらい「スタイルを変えることがスタイル」だった60年代から70年代の彼は,ミュージシャンと同等のパフォーマーであり,それは同時にショウマンでもあったと思う。これに関してはミック・ジャガーも負けてはいないところであるが,スクリーンに関しては70年代後半にはボウイの勝利が確定していた。さらに言えば宝焼酎がCMのオファーに成功して,ジギー・スターダストを知らない人にも「デヴィッド・ボウイというタレントがいる」くらいの認識をもたらしたのもこの頃である(それが80年代になって最大の効果を示すベースとなった)。

'Heroes' (David Bowie / Brian Eno)


I, I will be king
And you, you will be queen
Though nothing will drive them away
We can beat them, just for one day
We can be Heroes, just for one day

And you, you can be mean
And I, I'll drink all the time
'Cause we're lovers, and that is a fact
Yes we're lovers, and that is that
Though nothing will keep us together
We could steal time, just for one day
We can be Heroes, for ever and ever
What d'you say?

I, I wish you could swim
Like the dolphins, like dolphins can swim
Though nothing, nothing will keep us together
We can beat them, for ever and ever
Oh we can be Heroes, just for one day

I, I will be king
And you, you will be queen
Though nothing will drive them away
We can be Heroes, just for one day
We can be us, just for one day

I, I can remember (I remember)
Standing by the wall (by the wall)
And the guns shot above our heads (over our heads)
And we kissed, as though nothing could fall (nothing could fall)
And the shame was on the other side
Oh we can beat them, for ever and ever
Then we could be Heroes, just for one day

We can be Heroes
We can be Heroes
We can be Heroes
Just for one day
We can be Heroes

We're nothing, and nothing will help us
Maybe we're lying, then you better not stay
But we could be safer, just for one day

Oh-oh-oh-ohh, oh-oh-oh-ohh
Just for one day

☆ ベルリン3部作とはいうがここでもやはりサウンドは変わっていく。その変化についていけない米国(「フェイム」や『ヤング・アメリカン』をすっかり忘れた)を除いてそれなりにセールスを収めていたのがこの時代の彼だと思う。ぼくにはイーノのアンビエント・ミュージックに馴染んでなかったこともあったし,Wikipediaの解説にも書いてあったようにパンク/ニューウエイヴの方を向いていたので,オールド・ウエイヴとは思っていなかったが(笑)キチンと聴いていなかった。だいたいこの頃に彼やイギー・ポップや(パンク寄りだけど)ラモーンズとかをちゃんと聴いていなかったのがいまから思えばしくじったなと思う(同じことを英国内シーンでいえばグレアム・パーカーとかドクター・フィールグッドとか)。

☆ 『'Heroes' (英雄夢語り)』のジャケットを撮った鋤田正義氏がボウイが亡くなった後に追悼した記事を読んだことがあるが,構図や色彩など全てにおいて彼のアルバム・ジャケットの中で一番のものだろうとぼくは思っている。彼がジャケットや音で示したものは「ある種の格好良さの顕われ方」であり,沢田研二や忌野清志郎は間違いなくこの時代の彼のスタイル(音楽だけではない)を学んで自分のものにしていたと思う。で,歌詩の
We can be Heroes
Just for one day
が,1978年の甲斐バンド「HERO」になり,最後は彼自身に還ってきて『The Next Day』(2013年3月8日)になったんだろうと思う。

'Heroes' (Live Version "A Reality Tour" 2003)


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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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