2018-05

☆ あんたの時代も良かった(たぶん...)




☆ この本に出てくる曲の9割は曲名を知っていて,8割は曲のイントロかその一部が思い出せて,6割以上の曲はだいたい思い出せて,ほぼ全部思い出せる曲は3割以上は間違いなくあった(笑)。この本はぼくにとって「殆ど脳内ジュークボックス」のような本で読んでいる間はかなり楽しかった(自爆)。

☆ 著者が指摘しているようにヒットメーカーが歌手を育てる時代が1970年代の途中まであった。これは映画と同じで,専属制度による囲い込みがあったからだろう。囲い込む理由は興行が暗黒街と繋がっていたからで有り体に言えばヤクザのシノギ(シマ)を荒らされないようにすることがベースにあった。そういう世界を英語ではモンキー・ビジネスと呼ぶが,今ごろになってモンキー・ビジネスの「内部通報」などが起こっていて40年遅いだろっとは思うが,40年前にはいろんな強面(こわもて)の面々が現役バリバリだったし,その辺のユルさはプレ・コンプライアンス期(前カンブリア紀みたい)だったので仕方がない。ところが仕方がない話が「仕方が無いじゃ済まない」となったのが米国ショウビズ界のセクハラ告発で,今さらながらクリーンアップせざるを得ないだろう。

☆ 話がとんでもない方向に脱線してしまったが(苦笑)例えば著者が指摘する阿久悠が桜田淳子を(歌手として)どう育てようとして,そのアプローチがどこからズレていったかについては明察であると思う。今って世の中が幼稚化していると思うので,20歳くらいでも淳子や百恵の16,7歳の頃とあまり変わり映えがしない気がする。その線で行くと20歳前後に出てきて10年やっても,40年前だったら25歳前後の感覚でしかなく,それがマンネリ化して40歳になっても若者扱いされる男性「アイドル」など気の毒な気がしてしようがない。そういう意味でのスピード感は『LIFE SHIFT』ではないが人生のステージが伸びた分だけ落ちているのかもしれない。

☆ 「カサブランカ・ダンディ」については再掲を含め過去5回くらい書いているので,今回は書かないが,どうしてボギーが出てきたのかを考えてみるとウディ・アレンの映画もあったし,アル・スチュワートの曲(「イヤー・オブ・ザ・キャット」にピーター・ローレが引用されていること)もあった。この辺がヒントになったかなと。



☆ でも実際,歌謡曲の歌詩が先生だったことはあって,この曲や翌年の「プレイバックPart2」(山口百恵/作詩:阿木燿子)から何となくハードボイルドって小説ジャンルに興味を持ったのは個人史です(苦笑)。

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コメント

あの頃

70年代の音楽は良かったと、いつも年寄りじみたことを言っている自分ですが、歌謡曲も歌詞も含めて、昔の方が良かった、言葉の重みがあったなあと思っています。

幼稚化というのは見た目も精神的にもそうでしょうし、今「俺は男だ」とか「飛び出せ青春」を見ると、とても高校生には見えず、かなり年上の役者を起用したのかと思うと、せいぜい大学生の年齢だったのに驚きます。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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