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2018-08

「たどりついたらいつも雨ふり」 (ザ・モップス 1972年7月5日)




☆ 最近,東芝EMIだったレーベルからの再発がかなりイイトコロまで進んでいて,何度か目のRCサクセション(フォーク時代)だけでなく,モップスのカタログも再発に入っているようだ。

☆ ぼくはサイケデリックロックをやっていた頃のモップスは聴いていなかったが,この曲はほぼリアルタイムで聴いている。たぶん氷室京介も子供の頃にこれを聞いて後からカヴァーする気になったんだろうと思う。それくらい「決まってる」曲だった。いま気付くのはAメロの部分が7・5調の変形(7語が8語)であること。このやまとことばの語配列がメロディに綺麗に乗っていること。そしてそれをBメロで短い語を連ねてそれをだんだん長くして最後は字余りに等しい言葉数とブルース・ロックの迫力で崩していく「崩し方」が格好良いのである。

☆ 曲の来歴についてはWikipediaを少し引用する。
> 元々は吉田拓郎がアマチュア時代に所属していたGSバンド「ダウンタウンズ」の曲で『第2回ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト』に出場した際に演奏していた曲である。 タイトルも「好きになったよ女の娘」だった。
> 1970年前後はロックよりもフォークの方が、言葉を音楽に乗せるという点で先行していたため、フォークシンガーから楽曲提供を受けて、言葉を大事にする部分を残してロックを作ってみたらどうだろう、というホリプロのプロデューサー・奥田義行の発案を受けてアルバム『モップスと16人の仲間』(1972年7月5日発売)が製作された。 この中で吉田が上記の「好きになったよ女の娘」の歌詞を書きなおして提供した「たどりついたらいつも雨ふり」が飛び抜けて出来が良かったため、アルバム発売と同時にシングルカットして出した。オリコン週間チャート最高26位ながらも、約14万枚を売り上げ、モップス最大のヒットになった。1973年の公開の日活映画「濡れた荒野を走れ」では挿入曲として使用された。 星勝は「モップスが模索してきた日本のオリジナル・ロックがこの作品で、ある程度到達できた」と話している

「たどりついたらいつも雨ふり」 (作詩・作曲:吉田拓郎 / 編曲:モップス)


☆ 当時のぼくの認識は「拓郎の曲をモップスというロック・バンドが歌った曲がヒットしている」というものだった。どちらかというと作家としての吉田拓郎を評価するという感じに近かった。でも鈴木ヒロミツのヴォーカルは迫力があったし格好良いと感じたのも間違いない(繰り返すがヒムロックもそう思ったと思う)。

☆ その後の彼は刑事ドラマで一躍有名になったし,NHKの歌番組の司会(今でいうMCに近い)をやって,たぶん彼がサイケデリックなGSをやっていたことやそのバンド名が60年代の大人が若者を小馬鹿にして顔を顰めながら言った台詞「なんだお前,モップのような頭(髪型)をして!」からつけられたことなんか知らなかっただろう10代~20代前半の女性歌手と並んでいたことは印象が残る(一番の得意技は岩崎宏美と太田裕美を両手に花にして...(以下略))。

☆ モップスがホリプロの非歌謡曲系マネジメントに乗っていたことが,星勝を名プロデューサーにし,RCサクセションを結果的に世に出す遠因にもなった。この時期のショウビズの動きはロック・メディアにとって語られない部分かもしれないがきちんと研究すべきだと思う(まあそんなことをする暇人は何処にも居そうも無いのが残念だが)。


☆ 略のところのこたえ:宏美と裕美でひろみTwo
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コメント

モップス、非常に興味はありますねえ…

私の年代ではリアルタイムで聴いている(記憶している)人は皆無だと思いますが、この曲を後年聴いた人は多いと思います。
ただ、この曲以外を知っている人も少ないかもしれません。
私も数曲聴いたことがあるだけですが、非常に興味あるグループではあります。
誰だったか忘れましたが、「モップスこそが、そして鈴木ヒロミツのパワーシャウトと星勝のハイトーンこそが、本当のジャパニーズロックの元祖だ」なんて熱く語っていたような気も…(活字だったかラジオだったかも忘れていますが…)

個人的には(大多数の人にとっては?)鈴木ヒロミツといえば「夜明けの刑事」ですね。
主題歌(エンディング)も歌ってましたっけ。
ポール・ロジャースも歌ってたり、懐かしいドラマです。
星勝もたけし軍団にいそうな風貌ですが、陽水、RCとその後のアレンジャーとしての功績はあらためてみると凄いですね。
以前NHKで放送された「氷の世界」のドキュメンタリーも非常に興味深いものがありました。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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