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2018-10

「LOVE IS IN MY SIGHT」 (The SQUARE 1986年3月5日=アルバムリリース)


S・P・O・R・T・SS・P・O・R・T・S
1,572円
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☆ 80年代半ばスクエアは絶頂期に向かっていた。『脚線美の誘惑』で見出した基本的な方向を維持しつつ,2年に3作という信じられないペースでアルバムを送り出し(当たり外れは確かに多少あった),あっという間にカシオペアと並び立つ人気者になっていた。どちらも若く,その割に手練れの演奏技術を持ち,コンセプトの明確なアルバムを発表することで,自らの音楽の方向性を明示しつつそれに見合ったポピュラリティを獲得していた。まあ羨ましい限りである(笑)。

☆ こうしたフュージョンの若手グループが当時目指したのは,当時のF1/M1層のターゲットであった「西海岸」的なもの(これは本当のカリフォルニアではなく,ホットドッグプレスやFineのような雑誌のカラー)をインストゥルメンタルに置き換えることだった。これは彼らの音楽的指向ともたぶん合っていたので「流行に媚を売る」イメージを与えることなく,時代の流れをリードするという非常に都合のよいポジションを確保したことになる。

「LOVE IS IN MY SIGHT」 (作曲:安藤まさひろ)



☆ アルバムジャケットはメンバーがプールで泳ぐ姿だが,この曲のイメージは球技,それもテニスやスカッシュのような速い球速を持つ対抗競技である。相手のコートだとか壁に向かってスマッシュを打ち込む時の,あのフィーリングがある。それは一に爽快感だが,演奏からも窺えるように,むしろ集中力と瞬発力それから飛び散る汗というイメージがある。

☆ こうした肉感ともいえるものが音楽のディジタル化が進むにつれて失われてきたように思うのは,若い時分に汗を飛び散らせる音楽を好んで聴いてきたからだろうか。

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テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

コメント

スクエア

和泉が加入し、田中、長谷部のリズムセクションも固定された「脚線美の誘惑」が、やはりスクエアのターニングポイントになったと思います。

ユーミンとコラボした「うちみずにRainbow」、リズムセクションが変わって、F1テーマ曲を含む「Truth」が気に入って、よく聴いていたので、この「スポーツ」や「スターズ・アンド・ムーン」はヒットした1・2曲以外は、あまり印象にないという狭間のアルバムになっています。

このブログ記事を読んで、「スポーツ」を聴き返すと、「宝島」以外にも良い曲があったんだなあと再認識しましたが、打ち込みのような部分はちょっと苦手です。
(チック・コリアもエレクトリックバンドをやったり、流行りだったのでしょうか?)

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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