2017-08

「カンナ8号線」 (松任谷由実 1981年11月1日=アルバムリリース)




初出:2006年7月30日

カンナ の花の色は,それこそいろいろあるが,リンク先に示した真赤な花のイメージが強い。昔,まだ大地がアスファルトに覆いつくされる前のこと。夏の花と言えば,向日葵ガーベラグラジオラスダリヤ(ダリア) と様々あるが,リンクした殆どのページの花が赤い(向日葵とダリヤは別だけど)のはどうしてだろう。また,カンナとグラジオラスの違い にあるように両者はよく似ているが全然別の種の植物だというのも興味深い。ちなみにこれを検索していて最も興味深く感じたのは,向日葵がキク科の植物だということだった。

☆ カンナ8号線の8号線 は,東京都市計画道路環状第8号線(通称名:環八通り)と言うそうだ。東京湾があるから環状にならないだろうなどというツッコミは慎太郎の前で言い給え(爆)。ユーミンのコンサートでこの曲が盛り上がっていた頃など,まだ世田谷区と大田区の道が殆どだったのだろう。この道は羽田空港に向かって延びている。本当は羽田空港から都心部を回避して広がっている産業道路という使命があったのだろうと思われるが,全然違う道になってしまったのはユーミンひとりの手柄でもない(苦笑)。

「カンナ8号線」 作詩・作曲 : 松任谷由実 編曲 : 松任谷正隆

チェックのシャツが風に膨らむ
後姿を
波をバックに焼き付けたかった
目蓋の奥に

それは儚い日光写真 
切ない陽炎
胸のアルバム閉じる日が来るの
こわかったずっと

雲の影が貴方を横切り...

想い出に惹かれて 
ああここまで来たけれども
あの頃の二人は 
もうどこにもいない

カンナの花が燃えて揺れてた 
中央分離帯
どこへ行こうか待ち遠しかった 
日曜日

恨まないのも可愛くないでしょう
だから気にせずに

ドアを開けて波を聴こうよ...

想い出に惹かれて
ああここまで来たけれども
あの頃の二人は
もうどこにもいない

想い出に惹かれて
ああここまで来たけれども
あの頃の二人は
もうどこにもいない

想い出に惹かれて
ああここまで来たけれども
あの頃の二人は
もうどこにもいない

2017年7月21日追加

アルバム参加ミュージシャン
(出典:Wikipedia「昨晩お会いしましょう」)
キーボード:松任谷正隆
ドラム:林立夫、島村英二
ベース:高水健司、岡沢茂
エレクトリック・ギター:松原正樹
アコースティック・ギター:松原正樹、吉川忠英、瀬戸龍介
パーカッション:斉藤ノブ、Pecker
サキソフォン:Jake H. Conception
トランペット:中沢健次、岡野等
フルート&ピッコロ:衛藤幸雄
リリコン:村岡建
ストリングス:トマト・ストリングス・アンサンブル
コーラス:松任谷由実、BUZZ、山本潤子、田井康夫、タイムファイブ、伊集加代子、鈴木宏子、和田夏代子、杉真理
シンセサイザー・プログラミング: 浦田恵司

☆ この曲に関する上記Wikipediaの解説は以下のとおり。

> 朗々としたエレキ・ギターの演奏で知られるミディアム・ナンバー。ユーミンのライブの定番曲である。誰もが見過ごすような中央分離帯のカンナの花にかつての恋心の輝きを投影するという、ユーミンならではの着想が光る。曲名はカンナの花と環状8号線にかけている。ベストアルバム『Neue Musik YUMI MATSUTOYA COMPLETE BEST VOL.1』『SEASONS COLOURS -春夏撰曲集-』にもそれぞれ収録されているが、前者についてはイントロを数秒カットした状態で収録されている。

☆ 荒井由実の「乙女チック路線」をまっすぐに伸ばしたところにある作品だと思う。カンパチ(お魚みたいだな^^;)は羽田空港の近くが起点なので晴海をイメージさせる「埠頭を渡る風」(1978年10月5日)とは少しテイストが違うけれど,明らかにこれらの作品は荒井由実の成長線上にある。ユーミンの主要な楽曲テーマのひとつに「失われつつある若さ(青春)」があるのは「あの日に帰りたい」1曲でも容易に想像がつくが,彼女なりの現実主義が顔をのぞかせるこの歌詩こそ,この曲のテーマであろう。

想い出に惹かれて
ああここまで来たけれども
あの頃の二人は
もうどこにもいない

☆ ヒトはどんなに嫌でも年を取らざるを得ないし(その先には死が待っている),どんな人もそれを避けることはできない。恋愛や若さの「死」は(望むと望まざるとにかかわらず)その人を「成長」させる。この成長は必ずしも進歩や前進とも限らず,退歩や退行となることもあるわけで(そのひとりが,いまこうして,こんなものを書いている),彼女の見る「現実」もまたそういうものなのである。

カンナ

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コメント

ユーミン

「卒業写真」で、「卒業写真の面影がそのまま」「あの頃の生き方を忘れないで」と歌い、ブレッド&バターへ提供した「あの頃のまま」で、「僕は変わらないよ、あの頃のままさ」と歌ったユーミン。

それは、村田和人が「ソーロング・ミセス」で、「髪は今も長いし、学生にみられるよ、僕は変わらない」と歌った世界と同じだと思いますが、それは、せいぜい30代、40代までか、悲しいかな、今も耳が隠れるまで髪を伸ばしている自分が、仕事帰りの電車の窓に映った姿は、まごうことなき疲れきった中年、老年の顔です。

「カンナ8号線」は、パールピアスやダンダン、セシルの週末などと同様、松原正樹(今剛も?)のギターが冴え渡り、間奏だけ編集したテープとか作っていました。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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