2017-11

ブームとはストラテジーであった(笑)




☆ CX(フジテレビ)の月9(説明するまでもなく「欽ドン」の後を受けたドラマ枠)がいまだに続いている(そろそろ過去形か)若手の登竜門となっていったのは,1987年度第4クール(1988年1月4日 - 3月21日)の「君の瞳をタイホする!」あたりからだろうと思う。橋本以蔵、関澄一輝が脚本を書き,山田良明、大多亮がプロデュースしたこの作品で名を挙げたのは三上博史と工藤静香だろうとぼくは思うが,その三上博史のキャラクターがマニュアル先行型と分類しているエピソードがドラマの中にあった。

☆ この与太シリーズの中途で示した「見栄講座」(1983年)やマル金・マル貧で一世を風靡した「金魂巻」(渡辺和博 1985年)のように世の中を二分法(90年代後半から「勝ち組/負け組」となり,2010年代には「1%対99%」になった)で見る風潮は,まあ昔からあるのだが,バブルの時代は「背伸びしたら何とかなるんじゃないか」という時代でもあったような気がする。その背伸びの仕方が(ここで名を挙げて悪いとは思うが)「Hot Dog Press」的なものや「Big Tommorow」的なものに集約されていたのがこの時代だったような気がする。一方でそういうマテリアル・ワールドにウンザリした連中をニュー・エイジが捉え始めていたのがこの時代とも思えるのだ。

☆ さて,そこでテキストに戻る(爆)。2章のタイトルが全てを表していて「ブーム=必死」。例の「必死だな(藁)」の,元祖・本家みたいなものである。イタ飯が鯛めしでもスパゲッティ屋(壁の穴とか洋麺屋とか。ちなみに先月創業者が亡くなったピエトロが洋麺屋を始めたのは1980年)でもないものに昇格していった(その割に全国に名を馳せたのはデザートのティラミスだったりする訳だが)という本書の指摘はまあ正しい。ちなみにイタ飯が飽きられる頃にエスニックブームになり,90年代前半の冷夏とコメ不足の時には鯛めしならぬタイ米が登場したりするが,まあそれは別の話。

☆ 合コン,合ハイは80年前後のキャンパスにもあった。要は(これを書くと御年配の世代から糾弾されるのだが)70年安保で全共闘が崩壊して新左翼運動が四分五裂した後の「キャンパス=ワンダーランド」世代の「サークル文化」が一気に全盛期に突入した頃には,そんなものは標準装備されていたのである(本書でもその辺を後付けで補足している)。ちなみにとんねるずの「一気」(言うまでもないが「一気飲み」に引っ掛けた合コンソング)は1984年12月リリースだ。

☆ ステイタスと言うならハイソ・カーになる。これだって最初はカミナリ族からの長きを誇るスパルタン・スポーツ車全盛だったのが,1978年にマツダがロータリースポーツRX-7を出したあたりから風向きが変わり始め,1982年11月にホンダ・プレリュード(AB/BA1型)が出て,ラベルの「ボレロ」をBGMに颯爽と走る姿はFF車ということと関係ないクルマの価値を多くの人に見出させた。そう。これが「ハイソ・カー」の文字通りはしりだった。

☆ 思うにハイソ・カーの頂点にあったのは2代目トヨタ・ソアラ(Z20型 1986年1月発売)だった。この車はセンチュリー(トヨタ)とかプレジデント(日産)とかデボネア(三菱)といった社長御用達車を除き日本で最も値段の高いクルマ(普通乗用車)だったから。そのあと日産がスカイラインGT-Rを復活させたり(BNR32型 1989年5月)して,日本の自動車価格の上限は少しずつ上昇していくようになる。で,バブルの頃にはBMW3シリーズ(E30型 1982年 - 1994年)が「六本木のカローラ」などという渾名を貰い(爆),その頃は存在したサーブなどをホイチョイの人達が妙な試験紙にしていた(女の子が付き合う男の影響を受けて外車の名前を憶えていく時のプロセスとかいう話=再爆=)。

☆ バンドブームにつても言及されているが,これはどっちかと言えばバブル直後という印象が強い。バブルの頃までは個人的にはエピック・ソニーのバンドやミュージシャンの印象が強い。むしろその前史としてのボウイーやBUCK-TICKを挙げるべきじゃないかとも思う。ところで赤坂小町って知ってますか(笑)。昨年まで復活していたPの前身バンド名です。

☆ スキーについては上越新幹線と関越自動車道,あとはトマムやサホロなんかのイメージが強い。そうとう後の話だが「ウゴウゴ・ルーガ」の「きょうのことば」に「関越渋滞」というのがあった(爆)。リゾートマンションの「いま」を思えば遠い昔の記憶である。

☆ ファッションは良く分からないのでパス。ただ音楽系だったら80年代には渋谷の宇田川町(タワレコの最初の店があった)やその周辺,吉祥寺,西新宿(ブートの宝庫)あとは南青山(都88系統の進路沿いに「ハイド・パイパー・ハウス」が見えていた)とかの印象が強い。




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バブル

バブルというと、土地ころがしと異常景気(ほとんど恩恵にあずかりませんでしたが)、その後の証券会社や銀行も潰れるという、ありえない状況が衝撃的でした。

バブル景気の時期と重なるのか、カフェバーで、グローバーワシントンJrやシャカタクというお洒落なフュージョンが流れ、円高で外タレがどんどん来日して、イタリアントマトがあちこちにできたり、街並みが変わっていくのもその頃でしょうか。

見栄講座やホットドッグプレス片手に、「私をスキーに~」と同じフェニックスのウエアを着て、神立高原や志賀へ出かけたもの、遠い昔です。(車がないので、新幹線よりも安いシュプール号のリフト券セットを愛用していました)

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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