2017-08

「The Look of Love」 (ABC 1982年5月7日)




☆ この異様にドラマティックなアレンジはある意味「ニュー・ロマンティックス」時代の典型で,70年代のロキシー・ミュージック(前半でも後半でも良い)のニュー・ロマンティックス的解釈ともいえるが(苦笑),少し意地悪く言えばこういう「虚仮威(こけおど)し」がこの時代に見られた一つの雰囲気だった(当然,その雰囲気は日本の「バブル時代」にも繋がっていく)。当時は高い輸入盤を買うのが面倒臭くて(笑),国内盤シングルを買ったような記憶が...

The Look of Love
(Martin Fry / Mark White / Stephen Singleton / David Palmer / Mark Lickley)



☆ アルバム・ジャケットはまるで007か安手のハードボイルド(俗に言う「パルプ・フィクション」の表紙)みたいで(爆),1982年にはグッと魅力的でもあった。何というかあの頃の英国のシーンは片方にオルタナ(オータナティヴ)やヘヴィー・メタルといった硬派な連中がいて,反対側にはこのバンドとかキッド・クレオールとかすぐ後に出てくるカルチャー・クラブみたいな軟派な連中がいた。2トーンは下火になり,その中からデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズやUB40が出てきていたし,ケイト・ブッシュ,トーヤ(ウイルコックス),リーナ・ラヴィッチ,ニナ・ヘイゲンといった女性歌手も相当な強者(つわもの)揃いでクリッシー・ハインドやアニー・レノックスなんてまだかなり大人しい方に見えたものだ。他にもダイアー・ストレイツやストラングラーズのように英国以外では受けそうもなかったバンドからもはや終焉を迎えつつあったザ・ジャムやザ・ポリスもいたわけだから。。。

☆ 単純な結論を言えば,この時代のイギリスは60年代中期に匹敵する百花繚乱のシーンだったと思う。


PS.とは言え,このひょうきんなMVを見る限り,もしかするとこの曲はこのMVもヒットの要因だったのかもしれない。そういう曲はカルチャー・クラブの成功に見られるように80年代には増えてくる。
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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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