2017-05

「Why Can't We Be Friends?」 (War 1975年4月)



Why Can't We Be Friends?
(Papa Dee Allen, Harold Ray Brown, B. B. Dickerson, Lonnie Jordan, Charles Miller, Lee Oskar, Howard E. Scott)
最高位:全米第6位(ビルボード),第5位(キャッシュボックス)、全加第6位



Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

I've seen you 'round for a long long time
I remembered you when you drank my wine

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

I've seen you walking down in Chinatown
I called you but you could not look around

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

I paid my money to the welfare line
I see you standing in it every time

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

The color of your skin don't matter to me
As long as we can live in harmony

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

I'd kind of like to be the President
So I can show you how your money's spent

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

Sometimes I don't speak right
But yet I know what I'm talking about

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

I know you're working for the CIA
They wouldn't have you in the Mafi-A.

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
...
☆ 1975年4月。春の遠足だったと思うが,観光バスで往復した帰りのバスの中でサイゴン陥落のニュースを聞いた。ベトナム戦争の終結だった。米クリントン政権がベトナム社会主義共和国を承認するのはそれから20年以上経った1995年7月である。

☆ ヴェトナム(の敗戦)はアメリカ人のプライドに大きな傷痕を残したが,この曲が暗示する問題はそれ以外にも二つもある。ひとつは米ソ冷戦構造であり,いまひとつは白人と黒人の対立だ。前者に関してはこの年(1975年)7月17日,ソ連の宇宙船ソユーズ19号とアメリカの宇宙船アポロ18号が地球を周回する軌道上で史上初の国際ドッキングに成功(アポロ・ソユーズテスト計画)した際に,この曲が演奏されたというエピソードがある。

☆ 少し前にも触れたように,70年代半ば白人と黒人の対立は抜き差しならない方向に進んでいた。この曲に遅れること3か月,アース,ウインド&ファイアーは映画『暗黒への挑戦』からそのタイトル曲「That's the Way of the World」を発表。美しいバラードの形を借りて人種差別の不合理さを婉曲にかつ強く非難している。この曲の歌詩はそれに比べても直截なところがある。この時期既にリチャード・ニクソンは辞任しジェラルド・フォードが後を受けて米大統領職に就いていたが,ニクソンが引いた監視網は少なくとも残っていたのではないだろうか。そのことをこの曲の歌詩は笑い飛ばしているが,当然その背後には激しい怒りが渦巻いていたはずだ。

☆ この曲が優れているのは,そうした怒りを内に孕みつつも,我々はこの現実に甘んじていいのか?と問いかけているところにある。それは4月4日に書いた「宇宙のファンタジー」にも通底するし,人種差別とは別の要因として浮かび上がってきた宗教対立にもまた通じることである。そういう意味でこの曲の意義はもっと評価し直すべきなのかもしれない(ある意味それは我々がちっとも進歩していないという実に残念な現実を表しているとも言えるのだが,中東や東アジアの地政学に絡む話でもそう簡単に冷静に慣れない悲しい現実があるので,よくよく考えてこの曲を聴き直した方が良いと改めて思っている。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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