2017-08

「Lovin' You」 (Covered by Janet Kay 1991年)





☆ ポピュラー女性歌手で「最高音競争」をすればベスト4にはケイト・ブッシュとマライア・キャリーが残りそうな気がするが(笑),もしかしたら優勝はミニー・リパートンかもしれない(爆)。そのミニーの代表作(1975年1月13日)をラヴァーズでカヴァーしたのがジャネット・ケイ(1991年)だ。

☆ ジャネット・ケイは日本で特に人気のあったラヴァーズ・ロック歌手で,いとうせいこうが相当入れ込んだレビューを書いているのを見たことがある(笑)。90年代初めはユーロ・ディスコ(「お立ち台」時代)やラヴァーズが主流になっていたが既にクラブ・シーンに音楽の主流が移りつつあった。話が脱線するが,当時のシーンはそんな感じであるので,音楽や若者の「バブル」には,経済のバブル期(80年代後半)の後も(90年代前半まで)続いていたという感覚がある。結局バブルは大人のバブルが子供(ギャル・コギャル)に転移していったため,思ったより長い期間だったとも思えるのだ。

Lovin' You (Minnie Riperton / Richard Rudolph)
Song by Janet Kay



☆ ミニー・リパートンのオリジナルは70年代半ばの音らしく,クレジットの関係上シークレット・ゲスト扱いのスティ-ヴィー・ワンダーが奏でるキーボードがミニーの超美声(言い過ぎだとは思わない。彼女の声は本当に神がかっている)を彩っている。このオリジナルが全米No.1に輝いたのは1975年4月5日。翌週には「奇跡の初登場No.1」第一号のエルトン・ジョン「フィラデルフィア・フリーダム」にその席を譲る。この時ミニーは27歳。その僅か4年後に乳がんのため夭折してしまった。

☆ そんなミニーのオリジナルに対して,ジャネット・ケイはラヴァーズの歌い手らしく素直に(曲をあるがままに受け入れて)優しく歌っている。ミニーの超美声とはまた違う,ラヴァーズらしい好解釈だと思う。彼女のカヴァーが優れているのは,オリジナルに対して真正面から挑むのでもなければ,斜(はす)に構えて違う角度からのアプローチという「ワンイシューで勝負する」のでもなく,オリジナルの良い部分を生かしながら,ラヴァーズの特徴の「ゆったりしたリズムに乗せて朗々と歌う」戦略を取ったことにあると思う。これはいとうせいこうでなくとも「一目惚れ」ならぬ「一聴惚れ」する歌じゃないか(* ´ ▽ ` *)。

※元記事:2014年3月29日を改稿。
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