2017-09

猫も杓子も再結成キボンヌだった時代のこと





☆ ビートルズの幻影が一番強かったのは,やはり解散からあまり日が経っていない70年代半ばのことだったと思う。ぼくたちはウンザリするほどビートルズ再結成の噂に振り回されたし(その反動でストーンズに打ち込んだという役得もあった=自滅=),ビートルズのメンバーが部分的に揃ったなんて話は色々あった(その最良の形がリンゴ・スターの『Ringo』だろう。あれはアルバムとしても優れていると思う)。

☆ でも結局そういう話は「おはなし」で終わってしまい,ジョンがショーンの子育てのため休業(主夫宣言)し,『ロックン・ロール・ミュージック』のコンピ盤と共に英パーロフォン(アップル・レコーズではない)が一斉にビートルズのシングルを発売した1976年あたりで「これはどうやっても無いことなんだ」と皆が思ったのではないかと思う。

☆ ジョンやジョージやリンゴにとってそうだったように,ポールにとってもそれは自分の今の音楽活動を考えた時には考えもしない話だっただろう。80年代にジョンがいなくなってからビートルズの名前で出た「新曲」は幾つかあるが,僕にとってはどうでもいいものでしかなかった(ただし世に出たのが悪いとは思っていない)。

Listen To What The Man Said (Paul McCartney & Wings 1975年5月16日)
全米No.1 1975年7月19日(ビルボード)6月12日(キャッシュボックス)



☆ 例えばこの曲のイントロのギターはデイブ・メイスンだし,トム・スコットもそれに色を添えている。素晴らしく目立つイントロだと思う。これが誰が演奏したかということに関わらず,ウイングスの曲である以上,この曲のようにビートルズに関して四の五の言う「Listen To What The Man Said」は邦題の通り「あの娘おせっかい」ということになるのだろう。ホント,それ(ビートルズ再結成)はただの「おせっかい」だった。


☆ ビルボードとキャッシュボックスで1か月も差があるのは珍しい。ビルボードではキャプテン&テニールの「愛ある限り」が超ロングヒット(4週間No.1)だったので,そのせいだろうと思われる
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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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