2017-09

「Partners in Crime」 (RUPERT HOLMES 1979年10月5日=アルバムリリース)





初出:2006年10月8日

☆ AORの名盤というより,典型的なニューヨーカーの作品であり,そういう意味ではビリー・ジョエルやと比較しても良いほどのシンガー・ソングライターだ。AMGで彼の項を引くと,似たようなアーティストの欄にドン・マクリーンやフィービー・スノウ,キャロル・キングの名前が見える。ビリーとの最大の差は前者が『ピアノ・マン』以降,基本的にシンガー・ソングライターというスタンスを崩さなかったのに対して,ルパートは彼自身のキャリア上の成功が遅れたこともあって,歌手よりも作詞作曲者としての活動が先にあったところであろう。お馴染みバーブラ・ストライサンドなどルパートを高く評価するミュージシャンは多かったが,ミュージシャンとしての成功の時期はそれほど長くはない。

☆ 父親が米国空軍に勤務していたので英国で生まれたルパート・ホームズ(世代的にもAmerica=グループ名=の三人に似ている)は,幼少の頃に米国東海岸に移り,そこで成人した。ルパート・ホームズのバイオグラフィーを見て感じる違和感はこれが理由なのだが,この作品を聴いても解るように,まさに70年代末のニューヨークという舞台があって存在する作品だ。何というのか,この路線がそのまま80年代の日本でお洒落なドラマ風の世界に展開していった感じはあって,康夫ちゃんあたりに「あんたのせいよ」とでも一発かましておいたほうが良いように思えるのだが(^▽^;)。

Partners in Crime (Rupert Holmes)





2016年12月28日記

☆ ルパート・ホームズに関してはこれに加えて書くことは,あまり無い。まあ,このアルバムの数年後八神純子が彼の許に師事しに行ったとかそういうエピソードがあることはあるが,ぼくにとってのルパートはこのアルバムに尽きる。それもAOR的名曲として知られる「エスケイプ(ピニャ・コラーダ・ソング)」や「ヒム」じゃなくてアルバムタイトルのこの曲に尽きる感がある。これか完全な個人の好みである。それ以上に語る言葉を,ぼくも知らない。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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