2017-10

「Inbetweenies」 (Ian Dury & the Blockheads 1979年5月18日=アルバムリリース)


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Inbetweenies (Lyrics: Ian Dury / Composition: Chaz Jankel)



☆ (イアン)デューリーと(チャズ)ジャンケルは1970年代後半を代表するソングライティング・チームのひとつかもしれない。ブロックヘッズの最初の2枚はそれくらい強烈なインパクトがあったし,決定打はこのアルバムに先駆けてリリースされた「ヒット・ミー(Hit Me with Your Rhythmstick)」(全英No.1)だったと思う。今から思えばイアン・デューリーはダイバーシティーの象徴的な位置にいたけれど,そういうことを一切感じさせないパワフルな泥臭さが彼の持ち味だったと思う。野島伸司ふうに台詞を置けば「同情するなら,もっと楽しめ」がデューリーだった。

☆ そんな猥雑な彼のヴォーカルを引き立たせるのがジャンケルの考え抜かれた音だった。ヴォーカルの圧倒的な存在感を引き出すためのインパクトを付けた裏打ちリズム(79年が2トーン=スペシャルズら=の年だったことにも留意)。そのビートのインパクトに対して整然と整理されミニマリズムさえ感じさせるメロディー群。この対比がコーダまで曲全体のテンションを高めている。ブロックヘッズがその名(ボンクラ集団)と真逆の手練(てだ)れであることは一聴すれば誰でもわかる。その力量を最大限に引き出しながら平然と,というよりは,ぼんやりした顔で全体を作り出しているジャンケルは,この直後に「愛のコリーダ」でクインシー・ジョーンズの目に留まる。それが彼等(デューリーとジャンケル)にとって良かったのがどうかはまた別の話だが。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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