2017-10

「Here to Love You」 (ドゥービー・ブラザーズ 1978年12月1日=アルバムリリース)


ミニット・バイ・ミニット/ドゥービー・ブラザーズ



¥1,512

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☆ このバンドのことについて書いておきたいことはひとつ。バンドスタイルもしくは音楽的傾向に係わらず,このバンドが目指したものはマルチ・リズムとR&Bをロック的なアプローチで表現するということだ。ぼくはトム・ジョンストンの豪快な「チャイナ・グローブ」や「ザ・ドクター」みたいな曲も,あるいは「ブラック・ウォーター」や「ロング・トレイン・ランニン」みたいな曲も大好きだし,この曲や「ホワット・ア・フール・ビリーブス」や「リアル・ラブ」みたいな曲も大好きだ。

☆ この曲はアルバム『ミニット・バイ・ミニット』のオープニング曲でもある。ボー・ディドリー調のハートマンとヌードセンのツインドラムがリードする中,マクドナルドのピアノが切り込んでくる。この感覚がファンキーでありながらも実に都会的だった。マイケル・マクドナルドはスティーリー・ダンではもう少しアーシーなR&B(その典型が「プレッツェル・ロジック」)をやっていたが,ここでは完全なブルー・アイド・ソウルに徹している。それは例えばボズ・スキャッグスも「ロウダウン」以降成功させていた方法論だし,ダリル・ホールも「リッチ・ガール」から「イッツ・ア・ラーフ」,「ウエイト・フォー・ミー」と順調に歩みを進めていた。

Here to Love You (Michael McDonald)



☆ マクドナルドの武器は言うまでもないドゥービーズの売りであるマルチ・リズム。「ホワット・ア・フール・ビリーブス」のシンコペーションはあの時代のAOR最大の成功作となったが,その方法論的な萌芽は既にこの曲に示されていた。

PERSONEL
The Doobie Brothers:
Patrick Simmons - guitar, vocals
Jeff "Skunk" Baxter - guitar, steel guitar
Michael McDonald - keyboards, synthesizers, vocals
Tiran Porter - bass, vocals
John Hartman - drums
Keith Knudsen - drums, vocals

Additional Players:
Bobby LaKind - congas, vocals
Norton Buffalo - harmonica
Herb Pederson - banjo
Byron Berline - fiddle
Andrew Love - saxophone
Ben Cauley - trumpet
Ted Templeman - percussion

なお出典不明ながら英語版Wikipediaには次の記述がある。

Michael Jackson said he contributed back up vocals on "What a Fool Believes", "Here to Love You" and "Minute by Minute" for the album, but he is not credited on the album.

きょうのおまけ



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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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