2017-04

「モーニング・ダンス」 (スパイロ・ジャイラ 1979年3月)



モーニング・ダンス(期間生産限定盤)/スパイロ・ジャイラ



¥1,080

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☆ スパイロ・ジャイラ(spirogyra)とは藻の一種(というか,昔は藻と言えばこれだと思っていた)アオミドロのことで,どこかで綴り間違えられ(2説あるようだ)Spyro Gyraとなったそうだ。彼らはニューヨーク州バッファローで大学生のジャズ・バンドとして誕生した。1977年に自主制作に近い形でデビュー・アルバムを発表し,この時代らしいジャズ/クロスオーヴァー的なアプローチをそのサウンドの中核に置いた。

☆ 「モーニング・ダンス」は彼等のセカンド・アルバムのタイトル曲であり,シングル・カットされた曲はビルボードHot100で最高位24位(アダルト・コンテンポラリーではNo.1に輝いた)というヒットとなった。この曲の醸し出すラテン・フレイバーは,単にクロスオーヴァー/フュージョンというより,サルサのような当時の東海岸特有のラテン・テイストを色濃く感じさせる。そのこともあってスパイロ・ジャイラはスムーズ・ジャズのはしりのような評価をされることもあり,それはあながち的外れとも言えない。

Morning Dance (Jay Beckenstein)


PERSONEL
Jay Beckenstein: alto saxophone
Jeremy Wall: electric piano
John Tropea: electric and acoustic guitar
Jim Kurzdorfer: bass
Ted Reinhardt: drums
Rubens Bassini: congas and percussion
Dave Samuels: marimba and steel drums


☆ スパイロ・ジャイラは日本でも大いに受け入れられた。その前年の1978年には渡辺貞夫が『カリフォルニア・シャワー』を発表し,再びの黄金時代を確立させていたが,これらの作品が流行り始めると,「フュージョン=湿度の低い軽快なジャズ」というイメージが確立していった。それは70年代のジャズ・シーンの一面であったが,ジャズがロック/ファンク/ソウルと交流しジャズの枠を自ら広げていったのがこの時代だったとも思う。

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Re: スパイロ・ジャイラと言えば、

☆ コメントありがとうございました。ぼくの大学あたりの時期はこういう音が満ち溢れていました。今回の廉価盤でブレッカー・ブラザーズを買ったので近いうちに聴いてみようと思います。あと大学の近くにあったジャズ喫茶で松岡直也とウィシングのアルバム(『ウインド・ウイスパーズ』)を偶然聴いたのもこの頃です(昔のブログに書いたことがあります)。ひと言でいえば洋邦クラシックとど演歌以外は大抵聴いていた。たぶん一日中暇だったからですね(笑)。では。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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