2017-05

「テイク・ミー・トゥ・ザ・リバー」(トーキング・ヘッズ 1978年)



☆ トーキング・ヘッズのセカンド・アルバム『モア・ソングス(More Songs About Buildings and Food)』に入っているアル・グリーンのカヴァー。ティナのうねるようなベースが格好良い。オリジナルを意識しつつ十二分に粘っこいカヴァーをしたところが面白い。同じような粘っこいカヴァーと言えばシールズ&クロフツをモンスーンに連れ出したようなアイズレー・ブラザーズの「サマー・ブリーズ」を思い出すところ。




☆ トーキング・ヘッズを有名にしたものはニューヨークのシーンというより,この偏屈ぶりにあったような気がする。アート・ロックではなく,ネオ・サイケでもなく,ニュー・ソウルをR&Bとして受け止めた上でそれを馬鹿正直にカヴァーしようとする彼らのスタンスは,少しずつプリミティヴなリズムへの志向を強めていく。それは『リメイン・イン・ライト』やその時期のライブに結実していくが,バンドにはもう一つの課題,今で言うところの「ダイバーシティ(多様性)」の,これまた馬鹿正直な肯定があった。

☆ ヘッズが,あるいはデヴィッド・バーンが偏屈だったのは,80年代という軽い時代には一瞬の光彩のようなものだったかもしれない。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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