2009-11

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To Punks

FIGHT OR FLIGHT-WASING(DVD付)FIGHT OR FLIGHT-WASING(DVD付)
(2006/06/21)
THE MODS

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☆ 昔々,まだこの街に「80's Factory」というライブハウスがあった頃,あたし達はそれなりにバイト代を小遣いの足しにするようなビンボー学生だった。少ない金を輸入盤につぎ込むのだから買えるものなど,たかが知れている。まして誰が頼んだわけでもなくニュー・ウエイブからアイドル歌謡までレンジを広げたまま音盤漁りをしているのだから,買えるものなどたかが知れていた。そんな時代にはコンサートに行くと言っても,これまたこいつのコンサートに行くとこれを買う金が無くなりそうだなんて算段をしながら,やりくりをつけていたという始末だった。今から振り返れば,こんなことなど貧乏自慢以外の何でもない。何でもないことが楽しかった時代には,時間だけが有り余っていた。チョッと工夫すれば何とか手に入るものが増えていくごとに,そんな時間は少しずつ消えていった。まったく掌からこぼれ落ちる砂が,砂時計だったと気付くまでは,そういうことを繰り返すのが人生というものらしい。

☆ そんなバイト先でも音楽の話をする連中は自然と寄り集まってくる。同じバイトでも1年,2年とやっていけば,自然と先輩後輩のような人間関係が出来てくる。その中にはバンドをやっているヤツからあたし同様に音楽は聴くだけという者まで千差万別だった。バイトをし始めた頃に「80's Factory」は伝説になり,その最後のステージを務めてモッズは上京していった。だから,この話を聞いたのはそれからさらに数年後ということになる。どっちにしても,もう四半世紀以上昔の話だ。

☆ そいつはアマチュアのロック・バンドで演奏をしていたようだった。ミュージシャン仲間にも当然先輩後輩というものがあって,先輩のかつての悪行なんて話題も出て来ることがあった。誰とかさんは,今は何か格好良いことを言っているけど,昔は悪童(わるそう)で,よく掻払(かっぱら)いとかしていた。。。とかそういう類の話だ。同じような話をザ・バンドの『The Last Waltz』の中でも見たことがある。70年代の売れないミュージシャンは,そんなことをしながら糊口を凌いでいた。どこにでもある話だし,そういう話をしても良いのは,それなりに「立派(メジャー)」になって,かつ時効を過ぎた時というのが通り相場というものらしい。

ラスト・ワルツラスト・ワルツ
(2004/01/21)
ザ・バンド

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☆ 「Two Punks」には,そんな悪童達の原風景がある。その断片は確かにロンドンの街角から拾ってきたものかもしれない。「俺たち」VS「奴等」の構図も古典的だ。しかし「古典的」って何だろう?「近頃の若い者は。。。」という話とどう違うのか?人間はそんな簡単に進化しないものなのか(爆)?まあ,そういうことではないのか。誰もが自分の若さを持て余し,弄(もてあそ)び,そして年齢と共に,その「若さ」に復讐される。復讐されたからと言って逆恨みをしてはいけない。それは鏡に映った自分自身に向かって唾を吐いているだけなのだ。吐くんだったら路面に吐け。それがいやしくも「くず(Punk)」を名乗った自分自身に対するオトシマエではないか。だからあたしは,森山達がずっとこの曲を大事にする限り,彼らも真の「Punks」だと大きな声で証言してあげられるのだ。

テーマ:Musical_Adrift - ジャンル:音楽

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