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2020-02

それでも乃木坂辺りでは,カノジョはイイオンナだったね。



「メランコリー」(梓みちよ 1976年9月21日)
作詩:喜多條忠 / 作曲:吉田拓郎 / 編曲:萩田光雄



☆ 昭和40年代の女性歌謡には後の演歌に連なる流れがあった。平たく言えば「夜の女性達の労働歌(ある意味でのブルース)」だった。この流れは昭和50年代になると前世代を受ける形で八代亜紀などが先導する演歌を志向することになるが、その背景には70年代(昭和46~55年)に歌謡曲が「日向(ひなた)に出ていった(=アイドル/ティーンズ歌謡の発展)」があったからだ。例えば歌謡曲に転じた後の伊東ゆかりやいしだあゆみ,梓の後輩でありアイドル歌謡のはしりと言えた小柳ルミ子あたりまでが,70年代歌謡の非演歌部分を背負っていたが,それを象徴したのがつい先日亡くなった梓みちよであり,彼女と同郷の好敵手でもあった中尾ミエであろう。

☆ 70年代を通じ旧来の意味での「歌謡曲」は解体し,演歌とニューミュージック(Jポップ)に分化した。そのプロセスで多くの女性歌手が女優に転じたが,孤塁を守る歌手も数名居た。梓やちあきなおみがそう言えると思う。特に「二人でお酒を」(1974年3月25日)以降の彼女は独壇場に近かった。それでも1980年に明確なポピュラー音楽の「代替わり」があり,それを目にした彼女は「やりたいことだけやる」生き方を選んだ。だから,ぼくの視点から見た梓みちよは70年代最後の「歌謡曲歌手(トップシンガー)」ということになると思う。ご冥福をお祈りいたします。



☆ 「メランコリー」の2番のサビ(きょうのタイトルに使っている)を聴いているとCXのドラマ「お水の花道(1999年1月6日 - 3月24日)の最終回を思い出す。昼間の仕事に替わった五月(一色紗英)が明菜(財前直見)達とすれ違う,最後のシーン。あれは,切なくて,良かった。
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テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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