FC2ブログ

2018-10

「Once or Twice(ロックンロール・シカゴ)」 (Chicago 1976年6月14日=アルバムリリース)【11月2日追記】



シカゴX(カリブの旋風)-(紙ジャケSHM-CD)シカゴX(カリブの旋風)-(紙ジャケSHM-CD)
(2009/09/09)
シカゴ

商品詳細を見る


初出:2011年11月6日
    2014年1月25日

☆ シカゴの10枚目は邦題のサブタイトルが「カリブの旋風」という名作だった。名作だと思ったからLPの時に国内盤で買った(笑)。そのアルバム冒頭を飾り,同時にブラス・ロック時代のシカゴの掉尾を飾ると言ってよいテリー・キャスの豪快なロケンロールがこれ。邦題も「ロックンロール・シカゴ」だからいい加減を通り越して感動モノである(笑)。アルバム『シカゴⅩ(カリブの旋風)』劈頭の強烈なパンチである。



Once Or Twice (Terry Kath)

Girl
I looked you over once or twice
I think that you are very nice
And you're just meant for me

Hey girl
I think you got a messed up mind
But if you will take the time
Baby I can set you free

Well I'm not trying to be
What I am not
But I think what you need
Is what I got

・・・・・・・

Girl I'm no philosopher
But I can offer you that cure
To mend your broken heart
Yeahhhh I know that you are not blind
I know you see my messed up mind
I bet you see my broken heart too

So won't you
Bring your heart and bring your mind
That's out on the run
Fuse them with my broken heart
In my mind
We'll be one

・・・・・・・
・・・・・・・

Bring your heart and bring your mind
That's out on the run
Fuse them with my broken heart
In my mind
We'll be one

・・・・・・・

Girl I looked you over once or twice
I think that you are very nice
And you're just meant for me

Yeahhhh Girl I think you got a messed up mind
Now that you know yours is just like mine
Baby, won't you set me free

・・・・・・・
・・・・・・・

☆ 歌詩も豪快を超えてスゴスギ(爆)ではあるが,シカゴという多面体のバンドの最も良質のロックンロール部分がこの作品に結晶していると思う。そして,そのテリー・キャスを冗談とも悪夢ともつかない不慮の事故で亡くして,シカゴは80年代のAORに寄り添っていく。まさにこの曲が「ブラス・ロック」の最後の光だったと思う。



2018年11月2日追記
☆ 原題の "Once or Twice" は,今で言うところの「チラ見」で,要は「一目惚れした男が無理やり迫りまくる歌」ということになる(爆)。「ぼくは哲学者じゃないが...」のくだりの不器用さはサム・クックの「Wonderful World」(1960年)の主人公の高校生がそのままオトナになった感がある。不器用な男が成り行きで女の子と口説き落とすと言えばロッキーがエイドリアンを口説き落としたシーンを思い出したりしてしまう。あれも76年だったな。

☆ そういう訳で曲の豪快さにひけ劣らない歌詩なのだが(爆),どこか乱暴さにも似た武骨さというか不器用さは,まだこの時代までは「オトコのジェンダー」の範疇に入っていたのだろうと思う。



☆ テリー・キャスにしてもフーのキース・ムーンにしても,生き急ぎという感じがしてならない。そして凡庸なぼくは今頃になって日曜の昼下がりにYouTubeで六代目三遊亭圓生の噺を楽しむのがマイブームになりつつある。
スポンサーサイト

テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

かつての「若きソウル音楽の叛逆児」へ


若き魂の反逆児を求めて若き魂の反逆児を求めて
(2004/02/25)
デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ

商品詳細を見る


親愛なるケヴィン,

今さらながら貴方達のファースト・アルバムの開幕を告げる3つの曲が持つ意味を考えることを許していただきたい。貴方があのアルバムのレビューを見て直ちにプレスに叩きつけた絶縁状は,若かったぼくにも小気味良く響いたものだった。それでも38年も経ってみると,やはりあれが短いながらも貴方達が身を以て示した叛逆のファンファーレだったことが,ぼくにも良く分かるのだ。

そのファンファーレである「Burn It Down(焼きつくせ)」のイントロで短くラジオから「サンプリング」される3つの曲の意味を,ぼくなりに考えている。当時,プレスの示した解釈はこんなものだった。

「Smoke on the Water」=ハード・ロック(2世代前のポピュラー音楽)
「Holidays in the Sun」=パンク・ロック(1世代前のポピュラー音楽)
「Ratrace」=スカ/ブルービート(直近のポピュラー音楽)
そして "For God sake, Burn it down" で終わる短い宣言の直後に「只今のポピュラー音楽」として,この曲のイントロが高らかに鳴り響く。そういう構成なのだと。

ケヴィン,貴方は不服だったと思うが,これはこれで「それなりに」筋の通った解釈ではある。しかし,その解釈では "For God sake"が読み解かれていない。だからぼくは自分の拙い解釈を此処に示したいのだ。

「Smoke on the Water」が実話に基づく作品だというこの曲のエピソードは有名だ。スイスか何処かで彼ら(ディープ・パープルのメンバー達)が目撃したカジノ・ホテル(Gambling House)の火事がこの曲のモチーフになっている。そのエピソードから導き出されるものは「火事」つまり「物理的な破壊」だ。そしてそれは貴方の曲の新しいタイトル(この曲は当初「Dance Stance」というタイトルでシングル・カットされている)もまた「焼き尽くす」のである。何のために?For God sake.

「Holidays in the Sun」は言うまでもなくジョニー・ロットンが破壊(叛逆)した事実を指している。つまり単なる一世代前のポピュラー音楽としてのパンクではなく,破壊衝動の体現としてのパンク・ロックである。

「Ratrace」は同世代のスノッブ層からヒーローに祭り上げられそうになったスペシャルズの面々が「お前らなんか友達でも何でもない」と吐き捨てることで「友だち幻想」を叩き潰している。それはジョー・ストラマーがかつて言った「パンクは格好ではなく姿勢だ」に通じる。つまり破壊する対象とそれに向き合う姿勢のことだ。

この三つの象徴を受けてケヴィン,貴方は音楽の神様に宣言したのだ, "For God sake, Burn it down" と。従来の総ての音楽に対する訣別とそれを焼き尽くすことで自らの退路を断つという覚悟を。

もちろん貴方が「There, there, my dear」の詩(ことば)の中で吐露したように「若きソウル音楽の叛逆児」は「どこにもいなかった」。たぶん今もいない。まるで神(の子たるキリスト)のように。どこにもいないから,このアルバムが残った。貴方の言葉が残った。そういうことではないかと,ぼくは思っている。敬具

Burn It Down (Kevin Rowland)


YouTubeはこのアルバムの全曲がかかる設定のようです。ご注意を。

テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

「Cause We've Ended As Lovers」 (Jeff Beck 1975年3月29日=アルバムリリース)



Cause We've Ended As Lovers (Stevie Wonder)
(dedicated to Roy Buchanan and thanks to Stevie)



PERSONNEL
Musicians
Jeff Beck – guitars
Max Middleton – keyboards
Phil Chen – bass
Richard Bailey – drums, percussion

Technical
George Martin – production, orchestral arrangement
Denim Bridges – engineering

Artwork
John Berg – design
John Collier – cover art

Jeff Beck and Eric Clapton Secret
- Cause We've Ended As Lovers - (Policeman's Other Ball)
(Song play 2:05~4:55)


テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

«  | HOME |  »

プロフィール

deaconblue

Author:deaconblue
「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

最近の記事

最近のコメント

FC2カウンター

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログランキング

FC2ブログランキング

カレンダー

09 | 2018/10 | 11
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

カテゴリー

月別アーカイブ

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

最近のエントリ

最近のトラックバック