FC2ブログ

2018-05

「Pretzel Logic」 (Steely dan 1974年6月20日)


プレッツェル・ロジックプレッツェル・ロジック
(2011/10/12)
スティーリー・ダン

商品詳細を見る


PRETZEL LOGIC (Walter Becker / Donald Fagen)


I would love to tour the Southland
南部をぐるりと旅してみたいんだ
In a travelling minstrel show
ミンストレル・ショーの一座に加わってね
Yes I'd love to tour the Southland
In a traveling minstrel show

Yes I'm dying to be a star and make them laugh
ああ,死んでお星さまになれるのなら,周囲を笑わかせることもできるわな
Sound just like a record on the phonograph
蓄音機の上に載ったレコード盤のような音を響かせてね
Those days are gone forever
でもそんな良き日々は永遠に去ってしまったのさ
Over a long time ago, oh yeah
遠い遠い記憶の果てにね,ああ,そうさ

I have never met Napoleon
ナポレオンって奴には逢ったことはないけれど
But I plan to find the time
そいつが生きてた時代を再現してみたいんだ
I have never met Napoleon
ナポレオンって奴には逢ったことはないけれど
But I plan to find the time
奴が生きてた時代を想ってみたいのさ

'Cause he looks so fine upon that hill
だって丘の上に立つ奴の勇姿は惚れ惚れするほどだったのに
They tell me he was lonely, he's lonely still
人々はぼくに言うのさ,丘の上に立つナポレオンは孤独だったと,今でもそうだと
Those days are gone forever
そんな栄光の日々はずっと遠くに消え去ってしまったんだと
Over a long time ago, oh yeah
遥かに遠い記憶の彼方にと,やれやれ

I stepped up on the platform
階段を上がってプラットホームに着いた時
The man gave me the news
男が知らせてくれた
He said, You must be joking son
あいつは言った「よお,お前。その恰好マジかよ。
Where did you get those shoes?
そんな靴をいったい何処で仕入れて来たんだい?」
Where did you get those shoes?
「いったいぜんたい,どこで仕入れたんだよ?」

Well, I've seen 'em on the TV, the movie show
いやね,むかし見たテレビ映画で,こういうのを見かけたんだよ。
They say the times are changing but I just don't know
人々は「時代は変わる」なんて言うけれど,僕にはワケワカンナイね。
These things are gone forever
そんな時代は永遠に去ってしまったけれど
Over a long time ago, oh yeah
遠い遠い記憶の向こう側にね,ああ,まったくそうさ

☆ 少し長くなるが,ミンストレル・ショーに関してWikipediaの解説を一部引用する。
> ミンストレル・ショー(minstrel show)とは、顔を黒く塗った(Blackface)白人(特に南北戦争後には黒人)によって演じられた、踊りや音楽、寸劇などを交えた、アメリカ合衆国のエンターテインメントのこと。ミンストレルとは、原義では中世ヨーロッパの宮廷にいた吟遊詩人や宮廷道化師たちを指すが、アメリカではミンストレル・ショーに出演する芸人たちのことをミンストレルと呼んだ。
> ミンストレル・ショーは、明白なアメリカ演劇の形式の最初のものである。1830年代と1840年代には、それはアメリカの音楽産業の出現の核であり、数十年の間、白人の黒人に対する見方を提供した。一方では、それは人種差別の側面を強く持ち、また他方では、初めて黒人の民俗文化の側面をはっきりと自覚させたのである。
> ミンストレル・ショーは、そのステレオタイプ的でしばしば見くびったやり方で黒人を風刺した。ミンストレル・ショーは1830年代に簡単な幕間の茶番劇(Entr'acte)として始まり、次の10年には完全な形を成した。19世紀の終わりまでには人気に陰りが出て、ヴォードヴィル・ショーに取って替わられた。職業的なエンターテインメントとしては1910年頃まで生き残り、アマチュアのものとしては地方の高校や仲間内や劇場などで1950年代まで存続した。
> 独立以来、アメリカでは黒人やインディアンをはじめとする有色人種に対する人種差別が合法なものとされていたが、人種差別との長い戦いの末に1964年に公民権法が施行され、有色人種が法的にも社会的にも人種差別に勝利し、政治的な影響を持つようになった結果、ミンストレルは人種差別を助長するものとして大衆性を失った。

☆ 去年の暮れから今年の初めにかけて,あるバラエティ番組の演出でこのミンストレル・ショーに関連がある騒ぎがあった。その時は事情は分かっていたが,敢えて黙っていた。日本人が顔をドーランか何かで黒く塗りたくったり,必要以上にこんがりと肌を焼いているのは,黒人(文化)に対する一種のWannabe(憧れやリスペクト)の顕れで,当事者たちの認識もそういうことを示している。その言葉に嘘はないと思うが,やはり「公民権法」から50年以上を経過して一種のPolitical Correctnessとなっている以上,こうした演出はやはり差し控えるべきだと思う(肌を焼くのは本人たちの自由だから構わないとも思うが)。

☆ 一方,プレッツェルという食べ物に関してWikipediaにはこういう解説が載っている。

> プレッツェル(ドイツ語: Brezel: ブレーツェル)は、ドイツ発祥の焼き菓子。独特な結び目の形に作られている。
> プレッツェルには柔らかく焼き上げた大きい種類と、固く焼いた小さい種類がある。パンのように柔らかく焼き上げたプレッツェルは、焼きたてを食べ、長期の保存には向いていない。スナック菓子のように固く焼きしめた小さいプレッツェルは保存性がある。
> 日本ではグリコのプリッツを代表とするスティックタイプのプレッツェルが製造されており、広く親しまれている。 またアメリカ製のハードタイプのプレッツェルも販売されており、輸入食料品店などで入手することができる。 無印良品などもスナックタイプ(ハードタイプを砕いて一口大にしたものに、チーズパウダーなどで味付けを施したもの)を販売している。

☆ プレッツェルという名前のお菓子はたぶんカバヤが先に出したのではないか。江崎グリコはプレッツェルという名称が使えなくてプリッツという名前にした。そしてプリッツにチョコレートをコーティングした時にそれを食べる時の音からポッキーという名前をひねり出してこれが大当たりした。そんな気がする。ようつべに見えるアルバム・ジャケットはプレッツェル売りの隣に棒に刺さったプレッツェルが見えるが,これは当然「柔らかく焼き上げた大きい種類」だろう。

PERSONNEL
Donald Fagen: lead and backing vocals, electric piano
Walter Becker: lead guitar
Dean Parks: rhythm guitar
Plas Johnson: saxophone
Ollie Mitchell: trumpet
Lew McCreary: trombone
Michael Omartian: acoustic piano
Wilton Felder: bass
Jim Gordon: drums
Tim Schmit: backing vocals

☆ ティモシー・B・シュミットはこの頃はPOCOに在籍していたのだろうか。あと,後年この曲を演奏するステージにマイケル・マクドナルドがいた時はプラットホームのくだりは彼がフェイゲンと交代してリードを取ることが多かったと記憶している。

スポンサーサイト



テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

「Green Flower Street」 (Donald Fagen 1982年10月1日=アルバムリリース)


NightflyNightfly
(1993/04/21)
Donald Fagen

商品詳細を見る


Green Flower Street (Donald Fagen)


Uptown
山の手の
It's murder out in the street
どこかの街区で殺人事件が起きた
Uptown
It's murder out in the street
That's where I found my mandarin plum
そこはぼくがマンダリン・プラムの香りを見つけた処だった
That's where you'd be if you found one
きみがそこにいても,やはりそれを見つけられることだろう
Where the nights are bright
そして夜は輝きを増し
And joy is complete
お楽しみを最後まで味わえる
Keep my squeeze on Green Flower Street
緑花通りで最後の一滴まで搾りつくすって寸法さ

Since May
5月になってから
There's trouble most every night
ほぼ毎晩のように揉め事が起きている
Since May
There's trouble most every night
(Trouble every night)
(毎晩,揉めているのさ)

Where once we danced our sweet routine
でもそこでぼくらは毎日のお楽しみで踊り狂っていた
It reeks of wine and kerosene
ワインやら灯油やらの匂いに咽(むせ)ながらね

Where the nights are bright
And joy is complete
Keep my squeeze on Green Flower Street

There's a special place for lovers
恋人同士にはとっておきの場所なのさ
One we understand
まったく知っての通りにね
There where neon bends in daylight sky
真っ昼間の空の下,ネオンが瞬(またた)いているような
In that sunny room she soothes me
晴れやかな部屋の中,彼女はぼくの気持ちを落ち着かせようとする
Cools me with her fan
扇を使い,僕の頭を冷やしてくれる
We're drifting
ぼく達はただ,揺蕩(たゆた)うのさ
A thousand years roll by
このまま千年もの間,揺られ続ける...

Lou Chang
ルウ・チェンのことで
Her brother he's burning with rage
あの娘(こ)の兄貴は怒りに身を震わせている
Lou Chang
Her brother he's burning with rage
I'd like to know what's on his mind
ぼくは彼の心の中の何が,そこまでの怒りを呼び起こすのか
知りたいと思う
He says hey buddy you're mot my kind
彼は言うのさ。「よう,相棒。だけどお前はオレとは違う種類の人間なのさ」

Where the nights are bright
And joy is complete
Keep my squeeze on Green Flower Street

PERSONNEL
Donald Fagen – lead vocals, synthesizers
Larry Carlton – lead guitar
Frank Floyd – background vocals
Rob Mounsey – synthesizers
Dean Parks – guitar
Greg Phillinganes – electric piano, clavinet
Jeff Porcaro – drums
Chuck Rainey – bass
Zachary Sanders – background vocals
Valerie Simpson – background vocals
Starz Vanderlocket – percussion

テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

お歴々の皆様




☆ だいだい「お歴々」は「皆様」なのであるから,サハラ「砂漠」と言ったり,リオ・グランデ「川」とかメナム・チャオプラヤー「川」と言ってるのと同じくらい変なハナシなのだ。でも "Respectable Street" を「ハイソ通り」とか「セレブの皆様」などと訳すと「痛快!OL通り」とあまり変わらなくなってしまい(苦笑),アンディがこの曲に託した「皮肉」が大いに減ぜられてしまいそうなので,敢えて「お歴々の皆様」として「後は放置」するのも恥だが役に立たないだろう。

☆ 西部邁の遺書らしき新書を読んでいるのだが,佐藤優が 片山杜秀との対談(『平成史』(小学館))の中で,彼について触れていて,人間は年老いると(だったかどうか忘れたが)その人間の20歳頃の思考(志向)に戻っていくようなことを話していて,その発言は佐藤自身が最近よく口にする(ものを文章で見る)ようになっており,彼自身にも当てはまるのかもしれないと思った。そこで自分にそれを当てはめると,XTCのサード・アルバム『BLACK SEA』の頃の話に辿り着く。

☆ ぼくが住んでいた街にも当時から何軒かの輸入盤屋があり,ニューウエイブ小僧だったぼくはよく遊びに行った。英国盤は塩ビの質が高いことや盤厚があることから総じて米国盤より音質が良く,ポンドがまだ価値の高い時代だったこともあって,高嶺(値)の花だった。そんなものを買うにはそれなりのお金と度胸が必要で(だからニューウエイブの時代が「ようつべ」の生まれる前で良かったのか悪かったのか正直なところ分からない),まずは米国盤で1枚試してみて(XTCの場合はサード・アルバム『ドラムス&ワイヤーズ』,その盤にボーナスEPが付いていたのも非常に良く(爆)すっかり聴き込んで次の盤は英国盤にしようなどと思っていた。

☆ で,その店(某大手のフランチャイジーが或る処にあった)に行って新譜の予告などを見ていたら「XTC BLACK SEA」と貼っていたのがその年の夏だったと思う(英国では1980年9月12日リリース)。で待てど暮らせどレコードが出ない。そのうち発売延期あったか入荷延期だったかの文字が加わって,結局めでたく手に入れたのは12月頃だったのかなと思う。そして針を落として瞬間,驚いた。なんだこのヒスノイズは!まだ買ったばかりだぞと思った瞬間にギターのイントロが始まり,そこから怒涛の重低音ポップが始まった。それが1曲目の"Respectable Street" 。

☆ じつはアルバムを手に入れる前に(予算的にも手が届く)シングルを買い始めていた。この曲のシングルはアルバムよりも後の81年3月だが,先行シングルの "Generals and Majors" だとか "Towers of London" なんかはしっかり買っていた(笑)。さすがに7インチシングルは国内盤と比べて歌詩がないくらいの差で値段も600円くらいで大差なかったので気軽に買えたのだ。

XTC -BBC RADIO 1 Live in Concert - Hammersmith Palais, London, 22nd Dec 1980


☆ その頃,NHK-FMでは時々渋谷陽一をMCにBBCのライブ録音を放送することがあった。上のようつべ(後日輸入盤CDで入手している)もその中のひとつで,最上段に置いている『チョークヒルズ&チルドレン』の記述では,このハマースミス・パレでのコンサート当日アンディは風邪を引いていて,喉の調子も悪く,熱もあったようだがかなり無理をしてというより録音を聞けばわかるが気合と根性で(爆)見事にステージをこなしてしまった。こういうことの反動が後日ステージフライト(演奏恐怖症)に彼を追い込んだのかもしれないが,それにしてもこのライブ(当時はFM放送をステレオチューナーとデッキ経由でカセットテープに録音してせっせと再生して聴いていた)はこの時代のニューウエイブバンドの演奏の中でもベストのものの一枚だろうと思う。

NOTES(by egidio sabbadini)

XTC BBC RADIO 1 Live in Concert
Live at the Hammersmith Palais, London, 22 December 1980.

All tracks recorded 22nd Dec 1980
Produced by Pete Dauncey
Engineered by Paul Nixon
Rematered by Nick Watson -S.R.T.

Band line-up : Andy Partridge ,Terry Chambers,Dave Gregory, Colin Moulding.

Track Listing :

Life Begins At The Hop
Burning With Optimism's Flame
Love At First Sight
Respectable Street
No Luangage in Our Lungs
This Is Pop
Scissors Man
Towers Of London
Battery Brides
Living Throught Another Cuba
Generals And Majors
Making Plans For Nigel
Are You Receiving me?

An original sound recording made by BBC Radio 1' Live in concert'.
ブラック・シーブラック・シー
(2011/06/08)
XTC

商品詳細を見る


テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

«  | HOME |  »

プロフィール

deaconblue

Author:deaconblue
「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

最近の記事

最近のコメント

FC2カウンター

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログランキング

FC2ブログランキング

カレンダー

04 | 2018/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カテゴリー

月別アーカイブ

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

最近のエントリ

最近のトラックバック