2017-08

朱夏 (「サンシャイン ロマンス」 (オリジナル・ラブ 1993年5月7日)から)


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Wikipedia の解説
> 青春とは、元は春を表す言葉である。古代中国の五行思想では、「春」には「青(緑)」が当てられる。同様に、「夏」を「朱(赤)」、「秋」を「白」、「冬」を「玄(黒)」に当て、それぞれ「青春(せいしゅん)」、「朱夏(しゅか)」、「白秋(はくしゅう)」、「玄冬(げんとう)」という。これらは季節を表す言葉であり、これが転じて、日本では特に「青春」について人生における若く未熟で、しかしながら元気で力に溢れた時代を指すようになった。ちなみに、「青春」以外が人間の年代を表す言葉として用いられることは、一般的な用法ではない。

☆ 木原龍太郎の詩の視点からこの曲を読み解くと,前年の作品「THE VENUS」(1992年4月8日)の延長線も窺えるが,実際は違うのではないかと思う。「THE VENUS」の描く "夏の終わり" は,彼にとっての「(青)春の終わり」だったのではないか。そしてこの曲の夏は文字通り「朱夏のはじまり」としての夏だったのではないかと思われるのだ。

「サンシャイン ロマンス」 (作詩:木原龍太郎 / 作曲:田島貴男)
(Original 1993.05.07 Release /
※ “New Version” 1993.12.08 Release)


☆ それは「THE VENUS」のヒロインが水平線にその姿を消した=ひとつの季節の黄昏=後に,新たに生まれていく季節(とうぜん別のヒロインが主人公の横にいる)を象徴するものとして彼女の姿があり,さらにまた「いつかは暮れる世界と憂う人々にさよならを告げ」ることで,新しい季節を受け入れていく主人公の姿が見えるからでもある。そういう意味で二つの作品の間には「人生の季節」の移り変わりが潜んでいるのだ。だからここに歌われる「夏」は単なる季節としての「夏」ではなく,人生の夏の日,つまり「朱夏」なのである。

☆ 田島貴男の曲は「楽曲至上主義」の代表的作品ではあるが,60年代の歌謡曲(例えば原信夫が作曲して美空ひばりが歌った「真赤な太陽」(1967年5月25日)を典型とする)からの継承がハッキリ窺える。それは日本のポピュラー音楽が豊穣なものであることの証明に他ならないと思うのだ。

PERSONEL
オリジナル・ラヴ ORIGINAL LOVE
田島貴男 : ヴォーカル、コーラス、ギター
宮田繁男 : ドラムス
木原龍太郎 : キーボード
森宣之 : サックス
村山孝志 : ギター

プロデューサー : 田島貴男
アレンジメント : オリジナル・ラヴ
<ゲスト・ミュージシャン>
ベース : 沖山優司
パーカッション : 三沢またろう
トランペット : 荒木敏男
トロンボーン : 村田陽一
テナー・サックス : 平原まこと
コンピューター・プログラミング : 岸利至

レコーディング・エンジニア : 森岡徹也 (SME) 太田安彦 (SME)
ミキシング・エンジニア : 太田安彦 (SME)
マスタリング・エンジニア : 中里正男 (ONKIO HAUS)

沖山優司 appears by thecourtesy of PONY CANYON, VIBRASTONE


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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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