2017-02

「抱きしめたい」はタイトルの通り訳すべし



☆ ぼくたちが本格的にビートルズを聴き始めた頃(1970年代初頭),「抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)」の訳の「説明」に確かこんなことが書いてあった。To Hold Your Handという表現は(当時のモラル高い世の中を反映した)控え目な表現だと。これはビートルズの正式盤では通説となっているようで「君の手を取りたい」系の訳詩がついている。

I Want To Hold Your Hand (Lennon-McCartney)



↑ Performed Live On The Ed Sullivan Show 2/9/64 とあるように生歌です

☆ じゃあなぜ曲のタイトルは「抱きしめたい」なのか?理由は簡単で "I Want To Hold Your Hand" だからだ。言い換えれば,この曲のどこにも "I Want To Take Your Hand" なんて歌詩は書いてないからである。I Want To Hold Your Hand.とは今日流に言えばハグしたいという意味だからだ。光景を思えば容易に解ると思うが「抱きしめる」と「抱き合う」は全然違う。ハグする場合はそのまま抱き合う形になるかもしれないが,抱きしめる=抱く+締めるなのだ。分からなければ(言葉で表すと煩わしいのだけれど)少年少女まんがのシーンを思い起こせばいい。たいてい主人公(ヒロイン)の女の子は突っ立っている。両手を下に降ろしている。相手役の男の子は(十中八九駆け寄ってくるのだが)女の子を抱きしめる。絵柄的には身体を抱きしめているわけだけど,降ろした両手も一緒に抱きしめているでしょ。両手だから複数じゃないのかって?野暮だね(苦笑)。彼女の手(腕全体を含む)=彼女そのものでしょ。単数でいいじゃないの(^o^)。

☆ だからあの部分はこう訳すべきだと思っている(自主研究)
君のことを抱きしめたいんだ
君を,抱きしめたい

↓ 本日の確信犯


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「喜びの世界」 (Three Dog Night 1971年2月)




Joy to the World (Hoyt Axton )



☆ 以前,関西の言葉で素敵な訳を魅せてくれたYouTubeがあったのですが,残念ながら今回ご紹介できませんでした。なおこの曲の歌詩と和訳はFC2の洋楽を代表される洋楽和訳めったPOPSさんのところにあります。「Joy To The World / 喜びの世界」で検索されてください。

☆ この曲は1971年を代表するヒット曲となった。4月17日から連続6週間No.1となり(その前後のNo.1はテンプテーションズの「ジャスト・マイ・イマジネイション」とローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」だが,ストーンズは後年『サム・ガールズ』の中で「ジャスト・マイ・イマジネイション」をカヴァーしている),この年の年間チャートでも1位となっている。またこの曲はカナダでも全米同様に週刊及び年間のNo.1に輝いている。YouTubeの画面に映るシングル盤のコピーは時としてオーバーレイテッドだが(苦笑),この曲に関してはその通りの大ヒットだった。

☆ ヒットソングの条件にインパクトがあるとすれば,この曲のイントロに続くダニー・ハットンの粘っこい第一声はその資格を十二分に持つと思う。だからこの曲は忘れられた頃にCMソングとして取り上げられるのかもしれない。こういう曲は今の分類だったらメインストリーム・ロックだとかAORに入れればいいのかもしれないが,ソフト・ロックでもなくブルー・アイド・ソウルでもなく唯一無二という感じもする。

☆ ところでクリスマス・ソングの「もろ人こぞりて」の英語題は "Joy to the World" なので,この曲の英詩を探す時はThree Dog Night Joy to the World Lyricsで検索した方が確実。

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「That Lady, Pts. 1 & 2」 (The Islay Brothers 1973年7月14日)




That Lady (Rudolph Isley / Ronald Isley / O'Kelly Isley, Jr.)




Who's that lady? Who's that lady?
あの娘(こ),誰なのさ (ほら,あそこで踊ってる娘)?
Beautiful lady, who's that lady?
マブいオンナ(,誰が連れてきたんだよ)?
Lovely lady, who's that lady?
スカしたオンナ(,誰なのさ,あの娘)?
Real fine lady, who's that lady?
めっちゃイケてるオンナ(,いったい誰なのさ)?

Hear me callin' out to you
チョッとこっち向いてくれよ
'Cause it's all that I can do
俺に出来ることなんてこれが精一杯
Your eyes tell me to pursue
お前の瞳はすっかり俺を誘ってるてのに
But you say look yeah but don't touch, baby
お前は見るだけよ,でも触るのはイヤってぇのかよ
Nah, nah, nah don't touch
やれやれ,触らないで,かよorz...

Who's that lady? Who's that lady?
あの娘,誰なのさ(ほら,あそこで踊ってる娘)?
Sexy lady, who's that lady?
ヤバそなオンナ(,誰が連れてきたんだよ)?
Beautiful lady, who's that lady?
キメてるオンナ(,誰なのさ,あの娘)?
Real fine lady, who's that lady?
めっちゃイケてるオンナ(,いったい誰なのさ)?

I would dance upon a string
お前にゾッコンになっちまったぜ
Any gift she'd wanna bring
あの娘がイイオモイさせてくれるなら
I would give her anything
俺は何でもあの娘にくれちまうぜ
If she would just do what I say
もしもあの娘が俺の言うとおりにしてくれるなら
Come 'round my way baby, shine my way
こっちに来いよベイビー,このまま俺とキメてくれよ

Who's that lady? Who's that lady?
あの娘(こ),誰なのさ (ほら,あそこで踊ってる娘)?
Beautiful lady, who's that lady?
マブいオンナ(,誰が連れてきたんだよ)?
Lovely lady, who's that lady?
スカしたオンナ(,誰なのさ,あの娘)?
Real fine lady, who's that lady?
めっちゃイケてるオンナ(,いったい誰なのさ)?

I would love to take her home
今夜絶対にお持ち帰りさせていただきたいのに
But her heart is made of stone
あの娘は石みたいにハートの中を閉ざして見せない
I would keep on keepin' on
俺はただもうやるっきゃないわけで
If I don't she'll do me wrong
そうでもなけりゃ,つれなくフラれるのが落ちさ
Do me wrong, yeah
と,まあ,そんな始末だぜ,やれやれ

↓ 後半のダンスコンテスト注目(^o^)


☆ アイズレーズの絶頂期はこの作品からの70年代だろうと思う。何だろうね,このソフィスティケイテッドなのに粘っこいファンクとやらしいほどのスウィート・ソウルのマリアージュは(爆)。ロンのヴォーカルとアーニーの絡みつくようなギターは間違いなくプリンスなどミネアポリスの連中のソウルを大いに刺激したと思う。というわけで,訳詩は思いっ切り佳祐さんしました(再爆)。

Personnel
Ronald Isley: lead vocals
Ronald Isley, Rudolph Isley and O'Kelly Isley, Jr.: background vocals
Ernie Isley: guitar and percussion
Marvin Isley: bass and percussion
Chris Jasper: piano, keyboards
George Moreland: drums, percussion
Truman Thomas: organ



☆ ちなみにこの歌詩の影響を感じさせる歌詩は来生えつこが書いた「モンロー・ウォーク」(作曲:南佳孝)で,それも郷ひろみ盤「セクシー・ユー」が特にそうである(笑)。

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「アイリス」 (オリジナル・ラブ 1997年7月2日=アルバムリリース)



ELEVEN GRAFFITIELEVEN GRAFFITI
2,800円
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☆ 前作『Desire』から打って変わって「打ち込み期」に入る最初の作品。『ELEVEN GRAFFITI』は,そのトップバッターとしての役割はちゃんと果たしたが,オリジナル・ラブを玄人好みに少しずつやって行ったという意味では「二歩目のステップ」だったかもしれない。だけどちゃんと聴いてみるとこの曲のように「作品至上主義」の香りが残っていたり,シングルにもなった「GOOD MORNING GOOD MORNING」みたいなポップも残っている。いろんな意味で田島貴男がOLという「それなりの大きさを持った船」の向きを変えようとしていたことが分かる。

「アイリス」 (作詩・作曲 田島貴男)



☆ この路線はOLの定番で特にたじまんが歌詩を手掛け始めてから増えている。次のアルバム『L』はそのピークでシングルになった「Crazy Love」や「羽毛とピストル」のような名作をものしている。歌詩は「歌詩の通りのシチュエイション」で,特に付言することもない(爆)。周囲から見れば不純な倫(みち)ならぬものでも,そうであるがゆえの純粋さや美しさがあるというのは当事者もしくはそれを引用する者の言い分である。それに対して石部金吉で拳を振り上げたところで,作品としての絶対的な美しさを前にすれば,契約違反を主張する者以外は皆色を失うだけのことである。

☆ プラチナ外せないけど...という苦悩は反面,曲の発表から20年を経た今日,どこぞの投稿欄やコメントの嵐や炎上が日常風景となったこの国にあって,恐ろしいことに「演歌的な」様相さえ帯び始めている。そういう情景で「演技」される方もいらっしゃいますし,悲しいことにシャレにすらならなくなってしまった。とはいえ作品としての絶対的美がこんな「現実」で汚されることもないのが唯一の救いである。

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「天使のささやき」 (The Three Degrees 1974年9月27日) / 「ダイヤモンド・ダスト」 (Jeff Beck 1975年3月29日=アルバムリリース)




☆ 今日やたらあちこちで「天使のささやき記念日」と出ていたので,Wikipediaを見てみた。
> 天使の囁き記念日(てんしのささやききねんび)は、1978年(昭和53年)2月17日に北海道幌加内町母子里(もしり)で日本最寒記録の-41.2℃を観測したことを記念し、1994年に制定された記念日である。

☆ これだけではまだ意味が分からない。コトバンクを見るとこう書いてある。
> 天使のささやきの日
> 2月17日。北海道雨竜郡幌加内町の有志が制定。ダイヤモンドダストを観察する交流イベント「天使の囁きを聴く集い」を開く。1978年2月17日、同町母子里で氷点下41.2度を記録(非公式)したことにちなむ。

☆ どうも「天使のささやき」とは,ダイヤモンドダストのことらしい。しかし70年代フィリー・ソウルを知っている者には「天使のささやき」は日本語盤まで出たザ・スリー・ディグリーズの代表作 "When will I see you again" の邦題に決まっている(爆笑)。

When Will I See You Again (Kenny Gamble / Leon Huff)
全米最高位2位(ビルボード)No.1(キャッシュボックス),全英No.1



☆ しかし「天使のささやき」(タイトルに合わせて日本語歌詩を書いた日本語盤ではなくこのオリジナル盤)はむしろ「ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー・トゥモロー」の系譜に連なる歌詩だったりする。女の子はいつでも不安なのだ。。。

【2017年4月16日追加】
この曲を80年代風に解釈すると彩恵津子の89年盤のようになる。非常に良いカヴァーです。

【ここまで追加】




☆ 「ダイヤモンド・ダスト」といえば,ジェフ・ベックのギター美学の究極かもしれない『ブロウ・バイ・ブロウ』(1975年3月29日)の掉尾を飾る名曲(名演)を思い出す。こちらの方が記念日の趣旨には近いのかもしれない。

Diamond Dust (Bernie Holland)



Personnel

Jeff Beck — electric guitars, bass
Max Middleton — keyboards
Phil Chen — bass
Richard Bailey — drums, percussion

George Martin — producer; string arrangements

↓ 本日の決定打(苦笑)


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引用とレスペクト





☆ 日本のポピュラー音楽は西洋音楽を消化(昇華)することで発展していった。明治期に西洋音階が本格的に導入され,音楽教育が基礎教育の一環として取り入れられたことがそのベースにあることは疑いない。これが我が国のポピュラー音楽発展史を支えた。つまり東洋音階(その中の日本音階)の影響を容易に脱しえたことが西洋(欧米)のポピュラー音楽を受け入れる土台となり,それが我が国において独自の発展を遂げる基礎ともなった。何が言いたいのかというと,それは一面で欧米(特に米英)のポピュラー音楽の影響を受けつつ独自に発展するという日本のポピュラー音楽の「あり方」を示している。またこれは音楽という視点から見るとクラシック音楽の受容にも見られるのである。

☆ それは一面,欧米のポピュラー音楽トレンドに対するコピーから本邦のポピュラー音楽が起こっているという指摘にもつながっている。例えば第二次世界大戦後のジャズは進駐軍のためのエンターテイメントとして再興した。1001と言えば当時のミュージシャンのバイブルであっただろう。そこから日本のポピュラー音楽と興行界に大きな影響を与えるミュージシャンや興行師(こう書いちゃ失礼だろうが,いまだにそういう興行師的体質から抜け切っていないのが本邦ショウビズ界の実情である)を生み出した。



☆ これは受容の問題である。「売れるものの真似をする」ということは,どんな「産業」にも通底する。そこでただ単に猿真似するのではなく,そこにあるものをいかに自分が消化し自家薬籠中の物に窯変させるかが問われている。窯変された音楽にはオリジナルに対するレスペクトがあり,どんなにレベルが高くなかったとしてもそこには "Wannabe's" の「思い」がなければならない。それがないものは良くて引用,そこに志も無ければ単なる剽窃(かっぱらい)である。

LOVE SPACE (山下達郎)



☆ 例えばこの山下達郎の曲(オリジナル発売1977年6月25日)には次の作品群(1974年1月)の影響が色濃くある。しかし,山下が佐藤博らとこの曲を録音していった時にそのことは殆ど意識していなかったであろうと思われる。それは彼の聴いてきた音楽の歴史の中で曲のアイディアとして自然と出てきたとしか思えない。ぼくが言う「窯変」とはそういうことなのである。
Love's Theme~Rhapsody In White (Love Unlimited Orchestra)









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「Livin' On A Prayer」 (Bon Jovi 1986年10月31日)



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(2010/06/23)
ボン・ジョヴィ

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初出:2011年8月17日
☆ 素直な反省の弁だが(苦笑),ボン・ジョヴィくらい誤解していたバンドもなかったと思う。格好の良い兄ちゃんがハードロックをやっている。日本で早く支持されたこともあって最初はそういう印象だったが,この曲の歌詩をみて,それがとんでもない誤解であることが分かった。ここに描かれた世界は同じサーキット(ニュー・ジャージー)の先輩ブルース・スプリングスティーンがeストリート・バンドと紡いできた世界に通じるものだった。





☆ 米国版Wikipediaにこの曲の解説がある。86年10月にリリースされたが,前のシングル「You Give Love a Bad Name」がまだヒットしているさなか(彼ら初のNo.1ヒットはこの曲のリリース後の1986年11月29日に達成された)だったこともあり,プロモーションに時間をかける形になった。その曲が全米No.1に輝いたのは1987年2月14日。そこから3月7日付までの4週間にわたり1位に輝くのだが,貧しさと戦う若いふたりの歌がバレンタインの日にNo.1に輝いたのは偶然とはいえ,チョッと良い感じがする。


Livin' On A Prayer (Jon Bon Jovi / Richie Sambora / Desmond Child)



Once upon a time
Not so long ago

Tommy used to work on the docks
Union's been on strike
He's down on his luck...it's tough, so tough
Gina works the diner all day
Working for her man, she brings home her pay
For love - for love

She says: We've got to hold on to what we've got
'Cause it doesn't make a difference
If we make it or not
We've got each other and that's a lot
For love - we'll give it a shot

We're half way there
Livin' on a prayer
Take my hand and we'll make it - I swear
Livin' on a prayer

Tommy got his six string in hock
Now he's holding in what he used
To make it talk - so tough, it's tough
Gina dreams of running away
When she cries in the night
Tommy whispers: Baby it's okay, someday

We've got to hold on to what we've got
'Cause it doesn't make a difference
If we make it or not
We've got each other and that's a lot
For love - we'll give it a shot

We're half way there
Livin' on a prayer
Take my hand and we'll make it - I swear
Livin' on a prayer

We've got to hold on ready or not
You live for the fight when it's all that you've got

We're half way there
Livin' on a prayer
Take my hand and we'll make it - I swear
Livin' on a prayer


☆ この歌が支持されたのは「希望の歌」だったからに違いない。そこには確かに「明日なき暴走」に通じるものがあった。たとえ毎日が無事に過ごせるようにと祈りながら暮らすようであったとしても,互いを信じあう力があれば生き抜いていけることを,たとえ諍(いさかい)が絶えなかったとしても,若いふたりは信じていた。そのことが聴く者の魂を揺さぶるからだ。


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「恋のほのお(Love Grows(Where My Rosemary Goes))」 (エジソン・ライトハウス1970年1月 追記あり)



初出:2013年2月5日

Best ofBest of
(2001/05/08)
Edison Lighthouse

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☆ 「恋のかけひき」もなかなか洒落た邦題だと思った(女の子に翻弄されている男の子が可愛い=笑=)が,この「恋のほのお」も上手な邦題のつけ方だと思う。ローズマリーって人気な名前だったんだこの時代。

☆ この曲については以前も触れたことがあるが,山下達郎が「ソングブック」でモータウンの特集をした時にモータウンの曲を徹底的に分析して作った作品だということを話していたのを思い出す。確かにモータウンビートではないが,曲をだんだん盛り上げて行く作りは60年代後半のモータウンの諸作品にも通じるものがある。

↓ 未体験者が見ても一目で分かる「絵に描いたようなゴーゴー・ダンスの見本」です(爆)
  また,この曲の歌詩にも通ずるところもあって興味深いな。


Love Grows(Where My Rosemary Goes) (Tony Macaulay / Barry Mason / Sylvan Whittingham)

She ain't got no money
Her clothes are kinda funny
Her hair is kinda wild and free
Oh, but Love grows where my Rosemary goes
And nobody knows like me

She talks kinda lazy
And people say she she's crazy
And her life's a mystery
Oh, but Love grows where my Rosemary goes
And nobody knows like me

There's something about her hand holding mine
It's a feeling that's fine
And I just gotta say
She's really got a magical spell
And it's working so well
That I can't get away

I'm a lucky fella
And I've just got to tell her
That I love her endlessly
Because Love grows where my Rosemary goes
And nobody knows like me

There's something about her hand holding mine
It's a feeling that's fine
And I just gotta say
She's really got a magical spell
And it's working so well
That I can't get away

I'm a lucky fella
And I've just got to tell her
That I love her endlessly
Because Love grows where my Rosemary goes
And nobody knows like me

Fadeout:
It keeps growing every place she's been
And nobody knows like me

If you've met her, you'll never forget her
And nobody knows like me

La la la- believe it when you've seen it
Nobody knows like me

☆ とにかく彼女のことはぼくがいちば~ん好きなんだというメチャメチャ可愛い歌詩。

2017年2月10日付記
☆ 英語版Wikipediaから少し捕捉します。
① Edison Lighthouseの名の由来
> Edison Lighthouse was named after the Eddystone Lighthouse off the coast of Devon.
エジソン・ライトハウスは英Devon州に実在するthe Eddystone Lighthouseからその名が採られた。関係頁を見ると英仏海峡に立っている灯台のようです。
Eddystonelighthouse
② チャートアクション
英国(1970年1月発売):最高位1位(1月31日)。合計5週No.1だった。
米国(1970年2月21日発売):最高位5位(ビルボード),4位(キャッシュボックス)
ニュージーランド:No.1,豪州:2位,カナダ:3位


The original lineup of Edison Lighthouse consisted of Tony Burrows (lead vocalist), Stuart Edwards (lead guitar), David Taylor (bass guitar), George Weyman (drums), and Ray Dorey (guitar).


2017年2月12日追記
☆ 90年代のどこかの「ソングブック」(田村直美がモータウンのアルバムを出した頃なので1995年あたり)で,山下達郎がモータウンの特集をやっていて,その時に確かこの作品をモータウン・サウンドを研究し尽くして出した作品と紹介していた。改めて聴いてみると,リズムはモータウンではない。モータウンの代表的リズムパターン(ホランド/ドジャー/ホランドによる2パターン。「恋はあせらず」と「アイ・キャント・ヘルプ・マイセルフ」参照)ではないが,曲の構成はイントロにフックとなるメロディをもってきて,これをあちこちに置くことや,A-A-B-A-B-A’(半音上げ&リフ/コーダ)のシンプルな構成を3分間にまとめるという典型的なバブルガム・ポップの曲作りであることが分かる。山下の指摘はたぶんこの曲作りがモータウンの曲作りだと言っているのだと思う。

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「Definitive Gaze」 (Magazine 1978年6月=アルバムリリース)



リアル・ライフ(紙ジャケット仕様)リアル・ライフ(紙ジャケット仕様)
(2007/06/27)
マガジン

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2009年3月19日
☆ マガジンという試みは,パンクの初期衝動とは無縁のものである。ハワード・ディヴォートはピート・シェリーと喧嘩別れしたわけではなく,ピートがピストルズのギグを見て脳天をかち割られたことを反復することを望まなかっただけのことだと思う。

☆ マガジンのセカンド・アルバムは当時のプレスに酷評された。曰く「労働者階級のピンク・フロイド」だとか。そのピンク・フロイドは「ウイッシュ・ユーワー・ヒア」から「アニマルズ」を経て「ウォール」に向かいつつあった。両者の比較には意味は無い。ただマガジンを結成するに当たってディヴォートの描いた音のありようは確かに「プログレッシヴ・ロック」の方向性を持っていた。

☆ ブリティシュ・ロックの歴史におけるマガジンの功績はパンクとニュー・ロマンティックスを結ぶ線上にある。前者は衝動的・反抗的・原始的であり,後者は商業的・耽美的そしてポップである。そこには「窯変」が必要であり,それを果たした原動力が,このアルバムであり,アルバムタイトルを歌詞に含むオープニング曲,つまりこの曲である。

2009年5月4日
☆ 3月に記事を書きかけて一時中断していたのだが,その前月に再結成ツアーが英国で行われていたようで,You Tubeにたくさん投稿がありビックリしている。オリジナルアルバムが出て31年経っているのだが,いまだにこの時代の最も重要な作品の一つだと確信している。そこで前回書きかけに戻り,レビューを行うことにする。

☆ マガジンという試みは,パンクの初期衝動とは無縁のものである。ハワード・ディヴォートはピート・シェリーと喧嘩別れしたわけではなく,ピートがピストルズのギグを見て脳天をかち割られたことを反復することを望まなかっただけのことだと思う。

☆ マガジンのセカンド・アルバムは当時のプレスに酷評された。曰く「労働者階級のピンク・フロイド」だとか。そのピンク・フロイドは「ウイッシュ・ユーワー・ヒア」から「アニマルズ」を経て「ウォール」に向かいつつあった。両者の比較には意味は無い。ただマガジンを結成するに当たってデヴォートの描いた音のありようは確かに「プログレッシヴ・ロック」の方向性を持っていた。

☆ ブリティシュ・ロックの歴史におけるマガジンの功績はパンクとニュー・ロマンティックスを結ぶ線上にある。前者は衝動的・反抗的・原始的であり,後者は商業的・耽美的そしてポップである。そこには「窯変」が必要であり,それを果たした原動力が,このアルバムであり,アルバムタイトルを歌詞に含むオープニング曲,つまりこの曲である。

☆ マガジンのデビュー曲「Shot By Both Sides」は,バズコックス時代のアウトテイクと言って良い作品だが,そこで聴かれるものは当時の米「Rolling Stone」誌が「この年発表されたロックンロールの最高作品」に選ぶだけの価値はある。この一曲でマガジンはポスト・パンクの方向性を示した。

☆ しかし,彼らが進めた「音楽」は,このシングルさえ凌駕する。それはパンクとプログレとの直接的な結合であり,アメリカン・ハード・プログレに対するオルタナティヴとしての「新しい波(New Wave)」であった。

2009年5月5日

☆ 英国で1980年のシーンをリードするのは,オルタナティヴとヘヴィ・メタルだ。この両翼の間にコマーシャルなムーブメント(例えばニューロマンティックス→ストック・エイトキン・ウォーターマン/ユーロビート)やインディーズ(例えばヴァージン,スティッフ,チズウィック,ラフ・トレード,ファクトリー,2トーン,クレプスキュールなど)が百花繚乱となった。

☆ マガジンには「弾倉」という意味があるが,パンク的な直線から歪んだキーボードとかき鳴らすギター,それを黙々と支えるベースとドラムス,そして個性の塊のようなヴォーカルが渾然一体となり,平坦な初期衝動の壁紙を打ち破って新たな地平を示した。この作品の価値はまさに1969年のキング・クリムゾンの登場と対を成すものである。



2009年5月6日

☆ アルバムヴァージョンはメッセージを簡略化するため,ギターとキーボードの作り出す渾沌は控えめになっている。ギターは時にバックでリズムを刻むかと思えば,いきなり正面に出てきてフレーズを弾く。キーボードはイントロでテンションを高めた後,一気に華やかに展開する。それをしっかり支えるベースと正確なドラムスが否が応でも散漫に成りそうなキーボードを引き締める。この1分余りの長いイントロに曲の世界が凝縮され,そこに抽象的な歌詞が短く添えられる。

Definitive Gaze(Howard Devoto, John McGeoch)




I've got this bird's eye view
and it's in my brain
clarity has reared
its ugly head again
so this is real life
you're telling me
and everything
is where it ought to be

I like your nerve
I like watching you
but I don't watch what I'm doing
got better things to do
so this is real life
you're telling me
now I'm lost in shock
your face fits perfectly

☆ 音楽の手法としては,パンク由来の極めてタイトな部分とプログレ由来の長く複雑な部分が絶妙にブレンドされている。間奏の展開が長く続いてもそれに続く歌詞は最早存在せず,そのままコーダへとなだれ込んでいく。それは「再現性のある音楽」としてのロック的な手法を駆使しながら,極めてデザイン的でもある。この音楽はパンクの領域から離れ,プログレッシヴ・ロックよりも同時代的で「モダーンな音楽」の態様を示し出した稀有な作品なのである。

☆ 2009年に「再生産」されたマガジンのステージを「YouTube」で見ることが出来たのは僥倖である(なにせ一度も来日しなかったから)。たぶんその半分はノスタルジイの類であっただろう。でも,30年経ってこの音楽がちっとも古びていないことを自分は確認できた。

2017年2月8日付記(英国版Wikipedia)
> Having toured much of the album through 1977 and early 1978, the group's then lineup of Devoto (vocals), McGeoch (guitar and saxophone), Adamson (bass), Formula (keyboards) and Martin Jackson (drums) recorded the album in sessions using the Virgin Mobile and at Abbey Road Studios between March and April 1978. The album was produced and engineered by John Leckie.

1977年から78年初めにかけて,ツアーを行いながらディヴォート(ヴォーカル),マッギオーク(ギター及びサクソフォン),アダムソン(ベース),フォーミュラ(キーボード)とマーティン・ジャクソン(ドラムス)のラインナップとなったグループは,78年の3月と4月にかけてファースト・アルバム制作のためのセッションをヴァージンの移動式スタジオやアビイ・ロード・スタジオを使いながら始めた。アルバムのプロデュースとエンジニアリングはジョン・レッキーが行った。

リアル・ライフリアル・ライフ
1,080円
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「氷の世界」 (井上陽水 1973年12月1日=アルバムリリース)



「氷の世界」 (井上陽水)



初出:2008年3月2日

氷の世界氷の世界
(2006/10/04)
井上陽水

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☆ 「氷の世界」は35年前に出た井上陽水の4作目のアルバムタイトル曲で,彼の地元ではシングル・カットもしていないこの曲がリクエストだけでヒットチャート上位にランクされたという逸話を持つ。4分10秒のこの曲,当時は陽水の立ち位置である「フォーク・ソング」という扱いを受けていた。しかし,当時からこの曲は典型的なフォークの曲とは全然違う作品であると感じていた。その理由を今,改めて考えてみる。

☆ 結論から先に書けば,この曲は日本語のロックの線上に置くべき作品だということだ。当時のロック評論家たちは,このアルバムから先行カットされ大ヒットしながらも歌手が頑としてヒットチャート番組に出演しなかった「心もよう」を聴いて「典型的なフォーク作品」かつ「オンナゴコロ系」の女々しい作品と断じて,『氷の世界』というアルバム全体にそのことを先入観として持ってしまった。その「予断」が「ロック」と「フォーク」を無意味にカテゴライズする当時の風潮で固定化し,更にこのアルバムが当時としては驚異的なミリオンセラーに駆け上がってしまったことで,感情的に固定化されてしまった。

☆ だが『氷の世界』というアルバムは,そうした一面的な評価では到底御しがたい「作品の塊」であった。おそらく『氷の世界』をフォークという「くびき」から解き放っているのは,上京した陽水が偶然友達になった忌野清志郎の影響だろう。実際,二人の交流が「帰れない二人」に結実しているのは有名なエピソードになったが,それはRCサクセションが80年代にライブバンドとして揺るぎない名声を得た後のことだった。そしてその頃の陽水は,離婚やマリファナ事件から立ち直る途上だった。

☆ 「氷の世界」は不十分ではあるけど,16ビートで作られている。この曲をロック評論家たちは当時ちゃんと聴いたのだろうか?8ビートの「ロックン・ロール・リバイバル」ですらこの時期の日本のロックの最前線だった(キャロルやダウン・タウン・ブギウギ・バンドを指す)。はっぴいえんどは解散したばかりだから,いちばん最前線にいたのは(鈴木)茂になる。当時のロック・シーンよりもずっと先に「氷の世界」の音があることは瞠目すべきだろう。

☆ 「氷の世界」のもう一つの特徴。それは陽水の歌詞にある。昔からこの曲の歌詞じたいは平凡なものだという指摘があるが,歌詞の並びは画期的だ。7=5調をベースにしているからだ。最初の部分を取り出してみよう。

窓の外では (7) リンゴ売り (5)
声を嗄らして (7) リンゴ売り (5)
きっと誰かが (7) ふざけて (4)
リンゴ売りの (6) 真似をして (5)
いるだけなんだろう (9)

☆ この7=5調は勿論「言葉のノリ」を重視したためで,歌詞じたいの意味より音(リズム)に言葉を載せるというアプローチと考えた方が良い。陽水が意識してこのような言葉遣いをしたのは,それ以降の彼の「言葉遣い」を見ても分かる。この点でこの曲は画期的だった。「日本語のロック論争」とは全く別のところで,日本語を洋楽のリズムとメロディに載せるというアプローチが「成功していた」と言えるからだ。

☆ こういう曲をリアルタイムに経験出来て良かったと思う。そして今,改めてこの曲について考えたことをこうして書き表す場所が出来たことにも感謝したいと思う。

氷の世界 [12 inch Analog]氷の世界 [12 inch Analog]
(2007/08/08)
井上陽水

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2013年2月10日

☆ 1973年の秋に何かが起こった。それはテレビに出て来ようともしない20代半ばの無名の青年の曲が有線放送やレコード売上げの上位に入り始めたことだった。井上陽水という名の青年はそれまでにも数枚のアルバムと映画に採用されたマイナーヒットを1曲持っていたが,彼がこの秋(1973年9月21日)に発売した「心もよう」という曲は,いつのまにか大ヒットした。しかし,本人がテレビに出て来ない。彼にとって幸いだったのは当時はまだ黒柳徹子が歌謡曲番組の司会をしていなかったことかもしれない。フジテレビの「今週のヒット速報」やNETの「ベスト30歌謡曲」は仕方なく曲名と歌手名だけを表示していた。

☆ こうして井上陽水は14年後にBUCK-TICKがそういい始める遥か前から「現象」になり始めた。シングルヒットの歌手の曲を聴くにはアルバムがいいと言う者もいたし,「心もよう」的な世界を期待してアルバムを買った者もいたし,それを口実に彼女を自宅に誘いたい者(これが一番多かったと推測される=爆=)がこぞってアルバムを買った。結果として「日本で初めてミリオンセラーになったLPレコード(アルバム)」が生まれることになる。

☆ そしてアルバムが発売されると井上陽水の出身地である福岡のラジオ局ではシングルカットもしていないこの曲のリクエストが届き始めた。1974年の年初に「氷の世界」は居並ぶシングル曲に混じってその放送局のヒットチャートの上位に顔を出した。

☆ 「氷の世界」はシュールな曲で,フォーマットがフォークで中身はロック(ソウルでもある)という点で明らかにこの時代の「オルタナティブ」だった。そしてこの時代最大の予言でもあったことがこの曲の3番の歌詩にあり,アルバムが出て1年後に佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞している(核爆)。この曲がもう一つ予言しているのは同じ3番の前半部分で「人の傷つけ方」がわからないものが増えてしまった現代の殺人事件模様である。

☆ 『氷の世界』の再発盤(中古盤)を買う時の注意事項。1996年以前に発売されたアルバムの中には本来7曲目に入っているべき「自己嫌悪」という作品が不当にも削除されている盤があるので,その盤は「買ってはいけない」。

2014年6月21日

氷の世界-40th Anniversary Special Edition (DVD付)氷の世界-40th Anniversary Special Edition (DVD付)
(2014/05/21)
井上陽水

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☆ いま聴いてもLP時代のA面とB面との差に愕然とさせられる(笑)。日本で初めてのミリオンセラー・アルバムであるこの作品は,大胆にソウル・ミュージックのエッセンスを導入した曲が何曲か含まれるA面とそれまで2枚のオリジナルと1枚のライブで示された(抒情派)フォークとしてのB面が併存している。つまり何の統一もない作品だ(爆)。歌手としての井上陽水の真骨頂は,先行シングルとして発売されテレビに一切出演しないままレコード売上げを伸ばしていった「心もよう」にある。余談だがこの曲名を知ったのは当時CXで放送していた「ゴールデン歌謡情報(もうこっちの名前になっていたと思う。旧名は「今週のヒット速報」=当然オリジナル・コンフィデンスが協力していた)」でのこと。その頃はいっぱしのヒット曲通だったリア厨のぼくの目に見慣れない曲名として「心もよう」が表示されていたのが最初だった。

☆ そのうちこれは「井上陽水という福岡出身のフォーク歌手の曲である」ことが分かって興味を持つようになった。その頃は本人がテレビに出なくても,ラジオのヒットチャートで曲はすぐに聴くことができた。正直言って「ん?」というのが,最初の感想(爆)。しかしアルバムタイトル曲(彼の地元では勝手にリクエストが送られてシングルでもないのにチャートの上のほうにまで来たという)を聴いて,これは凄いと思った。いま思えば「氷の世界」はソウルである。少なくとも「ソウルフルな作品」である。その頃にはアルバムは爆発的に売れ始めていた。これも渋谷陽一説では(笑)女の子を部屋に呼ぶためのアイテムとしてステレオセットと共に普及した(爆)ということらしいが。

☆ 「氷の世界」は「あかずの踏切」から「帰れない二人」までの3曲の流れやタイトル曲は明らかにソウル・ミュージックの強い影響がある。陽水がたまたま(忌野)清志郎と仲が良かったということもあっただろう。「帰れない二人」はRCの「スローバラード」と事実上の双子だし,ショウビズ事情の巻き添えでRCが不遇をかこった時期にも清志郎が食いっぱぐれることがなかったのは,彼がRCの『RHAPSODY』の中おん「あきれてものも言えない」の中で描いている通り(有り体に言えば,あの曲に出てくる「香典」は「帰れない二人」の印税のこと)。

☆ とまあ素人目にもこれくらいのエピソード(ほかにも「言葉狩りエピソード」とか愉快でないものも)があるのに,この周年盤もまた「まともな解説」のひとつもなかった。確かに書けない話も多いのかもしれないが,こういう「周年盤」で本当に良いのだろうか?ただ文字で書けない分,DVDに収録されたドキュメンタリーを見てくれということかもしれないが,やはり納得できない。これが外国のミュージシャンだったらしっかり日本人が解説を書いているのだよ。どうして自分の国のミュージシャンだったら書けないの?この頃から存在してテレビにゃ出てくる「音楽評論家」は何もレビュー出来ないの?なんかおかしいよね。そう思います。

☆ この周年盤にはもう一つ不満がある。「桜三月散歩道」の「赤塚不二夫まんがNo.1シングルズ・スペシャル ヴァージョン」が抜けているのが不満だ。

赤塚不二夫のまんがNo.1シングルズ・スペシャル・エディション赤塚不二夫のまんがNo.1シングルズ・スペシャル・エディション
(2006/11/23)
オムニバス、少年A 他

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2017年2月8日
☆ 実は「氷の世界」と対になっている作品がある。「心もよう」の次の次のシングル「夕立」がその曲。

テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

序章:後から気付くことばかり



☆ 村上春樹の最初の店は国分寺近辺にあって,椎名誠も国分寺のあたりに住んでいた。村上春樹の昔のエッセイを読んでいたら椎名誠のデビュー作と思われる「国分寺書店」の名前が出ていたし,「本の雑誌」出身の群ようこは移転後の「ピーターキャット」で例の昆虫(小さい方)を見た話を書いている(本名時代だったかもしれない)。東京から遠く離れた田舎の学生でもこういうことが分かることもある。たぶんそれは読者としてこれらの人達に「興味があるから」。本人が書いたりテレビで話したりするのを偶然目にした時に,それを覚えているかどうかというところがある。

☆ RCの曲に「君が僕を知ってる」がある。でも99%の側にいるぼくたちからは,1%の側の人達の行動や記録を見ることはできる。そして後からここに記したように繋いでみることはできる。繋いだところで例えば村上春樹は椎名誠をすれ違ったどうかわからないし,自分の店に来ていた女の子が後年同業者になることなんかも知らなかっただろう。だからぼくたちはギャラリーとして「それを知ってる」ことでチョッと面白い気になったりするのである。




テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

『Our Favourite Shop』 (The Style Council 1985年5月9日)



2013年10月11日

アワ・フェイヴァリット・ショップアワ・フェイヴァリット・ショップ
(2011/11/09)
ザ・スタイル・カウンシル

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Homebreakers (Mick Talbot / Paul Weller)




Come to Milton Keynes (Paul Weller)
最高位 全英23位


The Lodgers (Or She Was Only A Shopkeeper's Daughter)
(Mick Talbot / Paul Weller) Single Version
最高位 全英13位,ニュージーランド47位



Our Favourite Shop (Mick Talbot)



初出:2008年3月30日
再掲:2011年7月25日

A Man of Great Promise (Paul Weller)
The Style Council A Man Of Great Promise lyrics
Artist: The Style Council
Album: Our Favourite Shop
Year: 1985
Title: A Man Of Great Promise



I bought the paper yesterday and I saw the obituary
ぼくは昨日新聞を買って,そこに死亡記事を見つけた
And I read of how you died in pain -
ぼくは君がどんな痛みの中で亡くなったのかを読んだ
Well I just couldn't understand it
ああ,ぼくはその事実を受け入れることができないでいるんだ
If I could of changed that, then Lord knows I'd do it now
もしぼくが代わってあげられるのなら,神はぼくが今すぐどうしたいのか解るだろう
But there is no going back -
だけどもうここへは戻ってこられない
And what's done is done forever
そして君が生きてきたことは永遠に残っていく


But you were always chained and shackled by the dirt -
君はいつも自由を奪われ,足かせにつながれて泥濘(ぬかるみ)を歩いていた
Of every small town institution and every big town flirt
ちっぽけな田舎の町のしきたりや大都会の移り気に翻弄されながら


And I think of what you might have been,
だけどぼくはわかっていた
a man of such great promise
君こそが将来を嘱望されていた人だと
Oh but, you seem to forget the dream -
ああ,だけどいつか君はその夢を見失って
And the more you saw you hated
そしてかつて君が嫌っていたものに君自身がなっていってしまった


But let's not talk of blame, for what is only natural
だけどそのことを悪し様に言うことは出来ない,そうなるべくしてなってしまったのだから
Like a moth going to a flame -
蛾が炎に向かって飛び込むように
You had a dangerous passion
君は危険な情熱の虜になっていったのだろう


But you were always chained and shackled by the dirt -
君はいつも自由を奪われ,足かせにつながれて泥濘(ぬかるみ)を歩いていた
Of every small town institution and every big town flirt
ちっぽけな田舎の町のしきたりや大都会の移り気に翻弄されながら


All the things that you might have been - but who am I to say?
この世に遺していった君の生き様を,語る資格がぼくにあるのだろうか?
Still I wonder -
今でも考えてしまうんだ
If it's the cold earth you prefer to lay -
君は心からその冷たい大地(墓園)の中に横たわることを望んでいたのかと
If it's the cold earth - you prefer to stay
君は心からその冷たい大地(墓園)の中で過ごすことを望んでいたのかと





初出 2008年3月30日
2017年2月1日付記
☆ この曲はポール・ウエラーの書いた最高の作品であると思います。この曲についてはどこかで稿を改めたいと思います。

2012年2月3日

Walls Come Tumbling Down! (Paul Weller)

☆ 解説はこちらのサイトを参照してください。ぼくなどより博識です。

http://blogs.yahoo.co.jp/hotel_zihuatanejo/34345272.html

☆ ぼくなりに付け加えるなら歌詩の中の "Power game" は,名前の通り東西冷戦体制のこと。今では米国の戦略だったことが当事者の口から明らかにされているが,レーガン政権のアメリカはソ連が軍拡競争を続けるだけの体力がないことを見抜いて,軍拡競争に巻き込んでいった。だから80年代半ばになるとモスクワの街頭でも(公定価格の)食料品が不足するようになる。グダニスクで「連帯」運動が起こったのも,結局は「ブレジネフ・ドクトリン」が崩壊し,Power Gameの中でしわ寄せを受けた数多くの市民・労働者の象徴としてレーニン造船所のストライキとレフ・ワレサを代表に掲げたこの運動になったのである。

☆ ウエラーはそれを知っているからこそ,彼の国の労働者にも歌いかけた。結局はソ連という「壁」は「崩壊」したが,それは資本主義一人勝ちになった。今月の日本経済新聞「私の履歴書」でトニー・ブレアが書いていることは,ウエラーには我慢ならないかもしれないが,そういう意味で正鵠を射ていたと思う。マーガレット・サッチャーは聡明な女性で,東側陣営を追い込むためだけでなく,それがもたらすであろうイデオロギー上の混乱を見抜いて「強いイギリス」を建設しようとした。勝てば官軍だからそう言えるのだとの批判は甘んじて受ける。しかし,そういった保守主義は決してそれ以上に教条化した「社会主義」(今もその権威的教条主義が残っている近くの「国」を見ればいい!)に負けることはなかった。

☆ 資本主義はこうして勝利者になったが,今こそこの歌を必要としている時代が来ている。ただ倒すのでは,ただ反対するのでは駄目だ。必ず代替案を持って戦う時が来ている。かつて労働者の既得権が刷新されていったように今度は別の既得権が刷新されるべき時代なのだ。

Walls Come Tumbling Down! (Paul Weller)
最高位 全英6位
ニュージーランド 15位
全豪 19位



You don't have to take this crap
You don't have to sit back and relax
(You can actually try changing it)
I know we've always been taught to rely
Upon those in authority -
But you never know until you try
How things just might be -
(If we came together so strongly)

Are you gonna try to make this work
Or spend your days down in the dirt
You see things can change -
YES an' walls can come tumbling down!

(Governments crack and systems fall
'cause Unity is powerful -)
Lights go out - walls come tumbling down!

YES we do it!
YES we do it!

The competition is a colour TV
We're on still pause with the video machine
(That keep you slave to the H.P.)

Until the Unity is threatend by
Those who have and who have not -
Those who are with and those who are without
And dangle jobs like a donkey's carrot -
(Until you don't know where you are)

Are you gonna get realize
The class war's real and not mythologized
And like Jericho - You see walls can come tumbling down!

(Governments crack and systems fall
'cause Unity is powerful -)
Lights go out - walls come tumbling down!

・・・・・・・

Are you gonna be threatend by
The public enemies No. 10 -
Those who play the power game
They take the profits - you take the blame -
(When they tell you there's no rise in pay)

Are you gonna try an' make this work
Or spend your days down in the dirt -
You see things CAN change -
YES an' walls can come tumbling down!

(Governments crack and systems fall
'cause Unity is powerful -)
Lights go out - walls come tumbling down!

(Governments crack and systems fall
'cause Unity is powerful -)
Lights go out - walls come tumbling down!

(Governments crack and systems fall
'cause Unity is powerful -)
Lights go out - walls come tumbling down!

(Governments crack and systems fall
'cause Unity is powerful -)
Lights go out - walls come tumbling down!


最高位
全英1位
ニュージーランド 6位
オランダ 11位
全豪・全独 23位
スウェーデン 30位
全米 123位

テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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