2016-11

「The Goodbye Look」 (Donald Fagen 1982年10月29日=アルバムリリース)


故フィデル・カストロ氏
フィデル・カストロ前議長が死去 
ロイター 2016年 11月 26日 15:14 JST
> 【ハバナ共同】キューバ国営テレビによると、1959年1月の革命以来、約半世紀にわたりキューバの最高指導者として君臨し、世界中の左翼運動に影響を与えたフィデル・カストロ前国家評議会議長が25日、死去した。90歳。弟のラウル・カストロ国家評議会議長が明らかにした。2006年7月に腸内出血で手術を受けた後、08年2月に元首である議長職を引退していた。

> 国民の動揺は避けられないが、跡を継いだラウル氏が安定した政権運営を行っており、社会主義体制は当面、堅持される見通し。

> オバマ大統領は16年3月、現職米大統領として88年ぶりとなる歴史的なキューバ訪問を果たした。

初出 2014年12月27日

キューバと国交正常化交渉、米大統領が開始発表
2014年 12月 18日 06:55 JST

> [ワシントン 17日 ロイター] - オバマ米大統領は17日、1961年以来国交を断絶しているキューバとの国交正常化に向けた交渉を開始すると発表した。両国は相互に大使館を設置する方針。

> オバマ大統領は米東部時間正午(日本時間18日午前2時)に声明を発表。米国のこれまでの対キューバ政策は時代遅れなもので、効果はなかったとし、政策転換は「正しい」との認識を表明。「米国は過去のくびきからの解放を選択した」と述べた。

> オバマ大統領はまた、米国とキューバの間の協議を取り持ったとしてカナダ政府に謝意を表明した。

> オバマ大統領は前日、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長と約1時間にわたり電話で会談している。

> 大統領の発表に先立ち米政府高官は、対キューバ強硬路線は効果を示していないとの考えがオバマ政権内に存在していたことが政策転換につながったとし、「米国の外交政策で賞味期限が切れたものがあったとすれば、それは対キューバ政策だった」と述べた。

> *内容を追加して再送します。

The Goodbye Look
(Donald Fagen 1982年10月29日=アルバムリリース)



NightflyNightfly
(1993/04/21)
Donald Fagen

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以下2016年11月27日付記

☆ ここ数年,キューバに行くことの制約が無くなり始め,向こうに行くと1950年代のアメリカ車(テールフィンも雄々しい,典型的アメ車)がガラパゴス諸島の生物のように走っている姿が評判になりつつあった。その光景はフィデルやチェ(ゲバラ)らがバティスタを倒して以降ほとんど変わっていなかった筈だ。恐らく最近はそうしたヴィンテージカーが好きな人が無邪気にハバナ行きの飛行機に乗っているのだろう。あとお砂糖や葉巻やそれ以上のモノが好きなごく一部の人達も。



☆ フェイゲンの曲はそういうキューバが始まる直前のハバナの光景を鮮やかに描いている。先日たまたま読んだ本にもなぜキューバ革命が成功したかという一節があって興味深かった。



☆ カストロとゲバラが革命に成功したのは無線放送(ラジオ)という当時最先端のツールを得たことだった。これと同じストーリィは「アラブの春」におけるSNSであることは言うまでもない。そういう意味ではやろうと思えば革命が起きやすいという何とも言えない状況が出現している。その革命やそれがイスラム原理主義のジハードや新たな反動政権の誕生にすり替えられていく光景を老いたカストロはどのように見ていたのだろうか?

I know what happens
I read the book
I believe I just got the goodbye look
Won't you pour me a Cuban breeze Gretchen?

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DTBWB「カッコマン・ブギ」のプロファイリング




カッコマン・ブギ」 (作詩:奥山恍伸 / 作曲:宇崎竜童)




初出:2007年1月21日

☆ 「スモーキン・ブギ」で当てたダウン・タウン・ブギウギ・バンドが,余勢を駆って送り出した第二弾。。。ところが本来はB面だった曲が大当たりして,更に運命が変わってしまうところが激動の70年代に相応しい(笑)。ところでこの曲の歌詞は,ハヤリモノのオンパレードなので,分解する。

・ 銀座原宿六本木・・・今も昔もファッションというとこの辺り。渋谷新宿池袋に出番はなく,青山代官山は三下扱い。。。ということだろうか。逆にフォーク系は表参道原宿(吉田拓郎→山田パンダ「風の街」)となる。

バギー・パンツ(baggy pants)
は,Yahoo!ビューティーのファッションディクショナリーによると(以下の引用解説も全て同),オックスフォード・バッグスを原型として生まれた、股上が深く、ヒップから裾にかけて極端に太いシルエットをもつパンツ。バッグ(袋)のように太いというところから名付けられたもので、特に'73年頃に流行したことが知られている。また、これの裾を絞ってテーパード・シルエットとした感じのものをバギー・トップやトップ・パンツ、トップ・バギーなどとよんでいる。

ヒップボーンも同じ解説から類似項目の「ヒップ・ハンガー」を見ると,ヒップにひっかけてはく感じからこうよばれる股上の浅いパンツの総称。別に腰骨にひっかけてはく感じからヒップボーン・パンツ、また股上(ライズ)が浅いところからローライズ・パンツの名もある。’60~’70年代の若者向きのパンツに多く見られたもので、俗にローライザーともよばれた。ちなみに股上の深いタイプはハイライザーという。

・ ここでヒップ・ボンというのは腰骨のこと。腰骨のところで引っ掛けるようにズボン(ジーンズ)を履くのが当時ツッパリ連中の間で流行りだした。やがてボンタンみたいな不細工な流行のツッパリファッションになっていく。

・ アフロヘアー。ひと言で言えばパパイヤ鈴木みたいな髪型。70年代の終盤(に,ジョン・トラボルタが出てくる)まで圧倒的にディスコで流行った。なんせ山口百恵ですら一度だけ挑戦した(数日で元に戻されてしまったが^^;)という記録が残っている。

・ ラメラメシャツ。ラメが入っているシャツ。。。では解説になってないか(笑)。ラメクロス (lame-cloth)を引用しておくと,金属糸(ラメ、ラメ糸)を部分的に使った織物のこと。金属糸には、金、銀、アルミなどの箔を、漆で和紙にはり合せた切箔のものと、これを普通糸と撚り合わせたものがある。最近はポリエステル・フィルムにアルミを蒸着したものなどが多い。用途はイブニング・ドレス、ブラウス、縁飾り、婦人用帽子、袋物など。

ロンドン・ブーツ (London boots)。当然1号2号は関係ない。これも引用する。底とヒールが極端に厚く高くなったロング・ブーツで、’70年頃にロンドンでうまれ、当時流行ったグラム・ロックのミュージシャンたちによって履かれたことから一般化した。ユニオン・ジャック(英国の国旗)や爬虫類(はちゅうるい)を部分使いにしたものなど、派手に過激な感じのものが代表的で、主にベルボトム・ジーンズと組み合せて用いられた。’70年代の代表的な風俗ファッションのアイテムで、現在でもロックを愛好する人たちの一部で見られる。

・ いちばん分かりやすい例は,デヴィッド・ボウイの『ジギー・スターダスト』(及びそのジャケット)だろう(爆)。興味深いのは,当時70年代前半。日本ではロックだけでなくフォークをやっていたミュージシャンの間でもベルボトム・ジーンズと厚底のロンドンブーツは定番に近かった。要するに誰にでも流行っていたのである。



・ スリーピース。今はチョッキと言ったら嗤われるというより骨董品でも見る目で見られるようだが(苦笑),ヴェストとチョッキは絶対に違うものだと思っている。ジャケット+チョッキ+スラックス。この三つ揃い(スリーピーセズ)が本当のスリーピースだろう。ちなみにヴェストの解説を見ると,「胴着、チョッキ」の意で、シャツなどの上に着用する袖のない胴着のこと。イギリスではウエストコート、フランス語ではジレという。まあそういうことなのである。

= ここから2016年11月26日追記 =
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの謂れはここに示したWikipediaで見てもらうとして,70年代前半のロックンロール・リバイバルを代表する三つのバンド(キャロル・クールス・DTBWB)のひとつである。ロックンロール・リバイバルはロックという複雑化しつつある音楽(プログレッシブ・ブルーズ・ハード・ソフト)に対するアンチテーゼであり,一面でニュー・ソウルに対するファンクの対抗(ジェームズ・ブラウンやスライやラリー・グレアムやジョージ・クリントンなど)やドゥー・ワップ・リバイバル(ディオン)とも相通じる部分があった。またその本質が反商業化であればパンク・ロックの胎動とも言えたし,ことさら日本ではまるでジェームズ・ディーンの『理由なき反抗』の亡霊の如く「ロック=不良の音楽」という馬鹿げた図式(モット・ザ・フープルが「ロックンロール黄金時代」で罵倒した)が罷り通っていた。その辺の今に延々と続くくだらないパターナリズムを反映したエピソードは,NHKとキャロルの因縁とか掃いて捨てるほどあるが,ここでは書かない。

☆ 確かにジェームズ・ブラウンを見に行った若き日の山下達郎がリーゼントのお兄さん達に長髪を引っ張られたなんて物騒な時代(70年安保の熾火かもしれない)ではあったが,宇崎竜童のやりたかったことはブルーズ・ロックの現在形であり,ファーストアルバムから発禁食らって何となく強面イメージが出来た不幸もあり(音の方向性は全然違うが頭脳警察みたいだ),そこから転じたブギウギ作品群は逆に軽薄短小を先取りしつつ,(後年の宇崎のベースとなる)世相風刺をしっかり挟み込んだ作品集でもあった。

☆ 今で言う「スマート」や「クール」の語源は,1950年代後半の石原裕次郎の時代(それは同時にロックンロールやロカビリーの親世代でもある)なら「いかす」で,(その変形のリバイバルが90年代の「いかすバンド天国」),それから長いこと「格好良い⇒カッコイイ」がそれに代わった。そういえば「ダサい」が生まれたのはこの少し後である。ここに描かれた70年代の流行服飾風俗は何となく一巡して(コギャルの愛した「どデカブ-ツ」などの変異はしたが)90年代後半に)その一巡も終わり,今はまたダサい状態に近いのかもしれない。で,この曲のエンディングがエルヴィスのパロディで終わるのもそうした世代感の反映でもあると思う。

☆ ツナギ(自動車工場の整備服)が象徴するのは,揃いの衣装がなくてという懐事情とは別に,この音楽が誰に支持されていたかの象徴でもある。それは結果として宇崎や矢沢を長年困らせることにもあったが,上から目線の連中よりは...とは思ってしまう。この時代にはまだ「敵」なるものがそれなりに見えていた時代で,全員を豊かにするという幻想作戦が効果を発揮したことが,それを見失させ,「No.1としての日本」という冷静な分析本をよく読みもせずにのぼせ上がった挙句が平成大バブルとガラバゴス・ジャパンであったとすれば,これほどカッコワルイことも無いであろう。



☆ ざっくりの生歌生演奏でこれくらいだから,当時の「プロミュージシャン」に要求されるものはそれなりに厳しかったとも言える。とはいえ伴奏は結構締っていると思う。あと曲間の早口言葉はハナモゲラ的ではあるが勿論無関係。

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「Inbetweenies」 (Ian Dury & the Blockheads 1979年5月18日=アルバムリリース)


Do It Yourself (Dlx)Do It Yourself (Dlx)
3,857円
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Inbetweenies (Lyrics: Ian Dury / Composition: Chaz Jankel)



☆ (イアン)デューリーと(チャズ)ジャンケルは1970年代後半を代表するソングライティング・チームのひとつかもしれない。ブロックヘッズの最初の2枚はそれくらい強烈なインパクトがあったし,決定打はこのアルバムに先駆けてリリースされた「ヒット・ミー(Hit Me with Your Rhythmstick)」(全英No.1)だったと思う。今から思えばイアン・デューリーはダイバーシティーの象徴的な位置にいたけれど,そういうことを一切感じさせないパワフルな泥臭さが彼の持ち味だったと思う。野島伸司ふうに台詞を置けば「同情するなら,もっと楽しめ」がデューリーだった。

☆ そんな猥雑な彼のヴォーカルを引き立たせるのがジャンケルの考え抜かれた音だった。ヴォーカルの圧倒的な存在感を引き出すためのインパクトを付けた裏打ちリズム(79年が2トーン=スペシャルズら=の年だったことにも留意)。そのビートのインパクトに対して整然と整理されミニマリズムさえ感じさせるメロディー群。この対比がコーダまで曲全体のテンションを高めている。ブロックヘッズがその名(ボンクラ集団)と真逆の手練(てだ)れであることは一聴すれば誰でもわかる。その力量を最大限に引き出しながら平然と,というよりは,ぼんやりした顔で全体を作り出しているジャンケルは,この直後に「愛のコリーダ」でクインシー・ジョーンズの目に留まる。それが彼等(デューリーとジャンケル)にとって良かったのがどうかはまた別の話だが。

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ブルーズなんかわかってなかったろ?


パールパール
1,836円
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☆ ブルーズの海に煌(きらめ)く唯一絶対の真珠(パール)。安物のコピーをつけてあげても,それでも彼女(ジャニス)は絶対的女王だった(もちろん本人はそんな事望んでもいない)。どこかで誰かが賞を取るの取らないの授賞式に出るのでないのに掲示板の向こう側なんて「くそ安全サイド」から"噛みついている(藁)"腰抜けどもにジャニスの血の色なんか死んでも分かるまい。ジャニスの死はオーバードーズだったかもしれないが,ぼくには失血死のようにしか思えない。彼女は魂から血を吐き続けて失血死したのだと。だから60年代のマリリン・モンローの死のように神聖化されたんだと。そう思うだろ?美里。

「Move Over(ジャニスの祈り)」 (Janis Joplin 1971年1月11日=アルバムリリース)



Dedicated to the late Janis Joplin(January 19, 1943 – October 4, 1970)

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「It's Different for Girls」 (Joe Jackson 1979年)



It's Different for Girls (Joe Jackson)




What the hell is wrong with you tonight?
いったいぜんたい今夜の君はどうしちゃったのさ?
I can't seem to say or do the right thing
きみに話しかけたり,まともに扱うことができなくなっちゃっているよ。
Wanted to be sure you're feeling right
別にきみがなんでもないってことが分かれば良いんだけれど。
Wanted to be sure we want the same thing
ぼくたちが同じことを求めていると,はっきりすればいいだけなのに。

She said, I can't believe it
彼女は言った。わたしはそんなこと,とても信じられない。
You can't, possibly mean it
あなたはそれがどんなことなのか全然分かってない。
Don't we, all want the same thing
私たちが皆,同じことしたいとでも思っているの。
Don't we
私たちが皆
Well, who said anything about love?
愛のこととなるとそんなになるって誰が言った?

No, not love she said
違う,愛なんかじゃないのよ。彼女は言った。
Don't you know that it's different for girls?
あのね,女の子達は全然違うって,あなたは少しも分かってないの?
(Don't give me love)
(愛なんか要らないから)
No, not love she said
違う,愛なんかじゃないのよ。彼女は言った。
Don't you know that it's different for girls?
女の子達にとっては全然違うってことがあなたに分からないの?
You're all the same
あんた達男は(それについては)みな同じじゃない。

Mama always told me save yourself
ママはいつも言ってるわ。自分の身体を大切にしなさいって。
Take a little time and find the right girl
ほんの少しだけ慎重に考えれば,女の子がどういう行動をとればいいか分かる筈って。
Then again don't end up on the shelf
そしてこうも言うわ。自分の貝殻を広げる羽目になっちゃダメよ。
Logical advice gets you in a whirl
理屈の通った助言がきっとあなたを混乱から救い出すことになるのよってね。

I know, a lot of things that you don't
私はあなたが知らないことをいっぱい知ってるの。
You want to hear some?
少しぐらい聞いてみる?
She said, just give me something
彼女は言った。もしあなたが私に何か呉れるというのなら
Anything
なんであれ
Well give me all you got but not love
あなたが手に入れたものなら構わないけれど,愛だけはやめてね

No, not love she said
違う,愛なんかじゃないのよ。彼女は言った。
Don't you know that it's different for girls?
あのね,女の子達は全然違うって,あなたは少しも分かってないの?
(Don't give me love)
(愛なんか要らないから)
No, not love she said
違う,愛なんかじゃないのよ。彼女は言った。
Don't you know that it's different for girls?
女の子達にとっては全然違うってことがあなたには分からないの?
You're all the same
あんた達男は,みな同じじゃない。
You're all the same
You're all the same
You're all the same
You're all the same
You're all the same
You're all the same
You're all the same

Who said anything about love?
誰が愛について話しているんですって?

No, not love she said
違う,愛なんかじゃないのよ。彼女は言った。
Don't you know that it's different for girls?
あのね,女の子達は全然違うって,あなたは少しも分かってないの?
(Don't give me love)
(愛なんか要らないから)
No, not love she said
違う,愛なんかじゃないのよ。彼女は言った。
Don't you know that it's different for girls?
女の子達にとっては全然違うってことがあなたには分からないの?
(Don't give me love)
(愛なんか要らないから)
No, no, no, no, not love she said
違う,違うの,ぜ~んぜん違うの。こんなの愛なんかじゃない。彼女は言った。
Don't you know that it's different for girls?
あのね,女の子達は全然違うって,あなたは少しも分かってないの?
(Don't give me love)
(愛なんか要らないから)
No, no, no, no, no, not love she said
全然,全然,全然,全然,ぜ~んぜん違うの。こんなの愛なんかじゃない。彼女は言った。
Don't you know that it's different for girls?
女の子達にとっては全然違うってことがあなたには分からないの?
You're all the same
あんた達男は,みな同じじゃない。
You're all the same
You're all the same
You're all the same

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スーパームーンだそうで


※世間様が月が見えないとか見えたとか騒いでおりますので。。。
「月がとつても青いから」 (菅原都々子 1955年)
(作詩:清水みのる 作曲:陸奥明)



☆ 何とこの曲。ミリオンセラーである。ちなみにこの曲を歌った時彼女は28歳前後である。彼女は今も矍鑠(かくしゃく)として懐メロ番組に出てくるが,元々のレコードでもこの「ゆらぎのビブラート」は不滅だった。


きょうのおまけ
「美少女戦士セーラームーン」で月野うさぎに決め台詞(「月に代わってお仕置きよ」)を教えた人・モノはいない。彼女はアニメデビュー(TVシリーズ第1話)時からこの一発ギャグを持ちネタにしていた稀有なキャラクターである(爆)。

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女の子達のブルーズも知らずに



☆ 1970年代前半には何でもかんでもフォークと呼ばれていた。今さら思えば「フォーク」と言えば聞こえが良かっただけのことだ。いかにもショウビズらしい表現じゃないかと思う。それに気付いてなかったのは『ニュー・ミュージック・マガジン』なども同様(あえて同罪とは言わない。みな同じ穴の狢ではないか)だった。とりあえずフォーク歌手の着ぐるみを着せられてリスナーに差し出されても彼女達(りりィだったり浅川マキだったり金子マリだったり吉田美奈子だったりカルメン・マキだったりたぶん中島みゆきも)の本質はブルーズにあったのだと思う。それを知らないのは男達が "You are all the same."(ジョー・ジャクソン「It's It's Different For Girls」)だからだろう。

「風のいたみ」 (りりィ)



☆ 1970年代前半最強のバック・バンドだったというバイバイ・セッション・バンドを従えてのライブだろうと思う。彼女が亡くなった時,肺がんと聞いて気の毒だったけれど,そうだろうなとも思ってしまった。R.I.P.


PS.みゆきは別にしても,それ以外のソウル・レディのロール・モデルはジャニス(ジョップリン)だろう。ジャニスと言えば彼女のことを書かなければいけないようだ。周年盤も出るし(笑)。=つづく=

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マンチェスターことはじめ(2) 「Boredom」(バズコックス 1977年1月29日=EPリリース)


Spiral Scratch EpSpiral Scratch Ep
519円
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Boredom (Howard Devoto / Pete Shelley)



Yeah - well - I say what I mean
ああ,まあ,思ってること言うとすれば
I say what comes to my mind
思いついたら言うかもしれないけど
I never get around to things
そんなところまで辿り着きそうもないね
I live a straight - straight line
真っ直ぐに生きてるもんで,単純直線にね

You know me - I'm acting dumb
分かってるんだろ,ぼくが阿呆を演じてることが
you know the scene - very humdrum
そんな光景は見知っているだろ,酷い単調さを
boredom - boredom
それは退屈,退屈な人生ってヤツだ

I'm living in this movie
でぼくはこの人生って芝居に登場しているらしいんだが
but it doesn't move me
まったく感動のカケラってのもないぜ
I'm the man that's waiting for the phone to ring
目の前の電話が鳴り続けるのをじっと待ち続ける役さ
Hear it ring-a-ding-a-f***ing-ding
そいつがク*みたいにリンリン鳴り響くのを


You know me - I'm acting dumb
分かってるんだろ,ぼくが阿呆を演じてることが
you know the scene - very humdrum
そんな光景は見知っているだろ,酷い単調さを
boredom - boredom
それは退屈,退屈な人生ってヤツだ

You see there's nothing behind me
ぼくの後ろには何もないことなんて君だってお見通しだろう
I'm already a has-been
ぼくは既に終わった人であり続けるのさ
my future ain't what it was
将来なんてものはそうあってほしいものとは全然違ってて
well I think I know the words that I mean
ぼくは自分が口走っている言葉の意味はちゃんと分かってるぜ

You know me - I'm acting dumb
分かってるんだろ,ぼくが阿呆を演じてることが
you know the scene - very humdrum
そんな光景は見知っているだろ,酷い単調さを
boredom - boredom
それは退屈,退屈な人生ってヤツだ

B'dum - b'dum
タックツ,タックツ

I've taken this extravagant journey
ぼくはこうして壮大な人生の無駄遣いをしてるんだが
so it seems to me
ぼくにはそうとしか思えないんだが
I just came from nowhere
ぼくはどこから来たものでもなければ
and I'm going straight back there
元の場所に戻るものですらないらしい

You know me - I'm acting dumb
分かってるんだろ,ぼくが阿呆を演じてることが
you know the scene - very humdrum
そんな光景は見知っているだろ,酷い単調さを
boredom - boredom
それは退屈,退屈な人生ってヤツだ

So I'm living in this movie
それで僕はこの人生とかいう芝居に出ているらしいんだが
but it doesn't move me
まったく感動のかけらもない芝居にさ
so tell me who are you trying to arouse?
それなら誰が君をその気にさせるのか教えてもらいたいものだ
get your hands out of my trousers
で,きみの手がぼくのボトムスをずり下げてくれることにでもなるのならね

You know me - I'm acting dumb
分かってるんだろ,ぼくが阿呆を演じてることが
you know the scene - very humdrum
そんな光景は見知っているだろ,酷い単調さを
boredom - boredom
それは退屈,退屈な人生ってヤツだ

☆ 「Boredom」はディヴォートが歌って初期パンクスのアンセムのひとつになったが,歌自体はその後のピート・シェリーが歌い続けるバズコックスの曲の原型でもある。ディヴォートは言葉でシェリーは音とスピードで彼等の考える「パンク・ロック」のフォーマットを完成した。それはインディー盤という制約を超えて成功の域に達した数少ない作品であったが,このパンクというフォーマットはディヴォートの思惑の外にしかなかった。それで彼はバズコックスというよりパンクという刹那的シーンを「脱退」することになる。
(続く)※次回連載までしばらく間が空きます

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マンチェスターことはじめ(1) バズコックスはいかに結成されたか?


Spiral Scratch EpSpiral Scratch Ep
519円
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☆ 60年代のリバプールを再現するような70年代後半以降のマンチェスターのニューウエイブ・シーンは,一枚のインディーズEPから始まった。バズコックスの「スパイラル・スクラッチ」がそれである。存在し続けることでパンクを体現しているバズコックスを離れたハワード・ディヴォートが結成したマガジンは僅か4年ほどの活動期間に80年代のブリティッシュ・ロック・シーンに多大な影響を与えることとなった。この経緯をWikipedia(英語版)で追ってみる。

Buzzcocks~Wikipedia
Early years
Howard Trafford, a student at Bolton Institute of Technology (now the University of Bolton), placed a notice in the college looking for musicians sharing a liking for The Velvet Underground's song "Sister Ray". Peter McNeish, a fellow student at the Institute, responded to the notice. Trafford played electronic music and McNeish had played rock.
Howard Traffordはボルトン大学でヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「シスター・レイ」みたいな曲が好きなバンド仲間を探していた。Peter McNeishは大学でその告知を見て返事を書いた。Traffordはエレクトロ・ロックを演奏したいと思い,McNeishはパンク・ロックをやりたかった。

McNeish assumed the stage name Pete Shelley, and Trafford named himself Howard Devoto, after a bus driver in Cambridge.
McNeishはピート・シェリー,ケンブリッジでバス運転手をした後にTraffordはハワード・ディヴォートと名乗り始めた。

In late 1975, Shelley and Devoto recruited a drummer and formed an embryonic version of Buzzcocks.
1975年,シェリーとディヴォートはバズコックスの萌芽となるバンドを始めた。

The band formed as Buzzcocks in February 1976 and performed live for the first time on 1 April 1976 at their college. Garth Davies played bass guitar and Mick Singleton played drums. Singleton also played in local band Black Cat Bone.
バズコックスが正式に結成されたのは1976年2月のことで,彼等の大学でのお披露目はその年のエイプリル・フールの日の演奏だった。ガース・デイヴィスがベースを担当し,ミック・シングルトンがドラムスを担当した。シングルトンはかつてブラック・キャット・ボーンというローカル・バンドで演奏していた。

After reading an NME review of the Sex Pistols' first performance, Shelley and Devoto travelled to London together to see the Sex Pistols in February 1976.
ニュー・ミュジカル・エキスプレス(NME)紙に載ったセックス・ピストルズの記事を読んで,76年2月,シェリーとディヴォートはピストルズを見にロンドンまで出掛けた。

Shelley and Devoto were impressed by what they saw and arranged for the Sex Pistols to come and perform at the Lesser Free Trade Hall in Manchester, in June 1976.
大いに感じるところのあった2人は,その年の6月,マンチェスターの Lesser Free Trade Hallにピストルズを招請した。

Buzzcocks intended to play at this concert, but the other musicians dropped out, and Shelley and Devoto were unable to recruit other musicians in time for the gig.
バズコックスはそのコンサートで演奏するつもりだった。しかし他のミュージシャン達が逃げ出してしまったので,シェリーとディヴォートは彼等の代役を探したものの間に合わなかった。

Once they had recruited bass guitarist Steve Diggle and drummer John Maher, they made their debut opening for the Sex Pistols' second Manchester concert in July 1976.
そこで彼等はベースのスティーヴ・ディグルとドラムスのジョン・マハーを招き,1976年7月にピストルズが二度目の公演を行った時のオープニング・アクト(前座)として,このラインナップでのデビュー・ライブを行った。

A brief clip of Devoto-era Buzzcocks performing The Troggs' "I Can't Control Myself" appears in the Punk: Attitude documentary directed by Don Letts.
ディヴォートの在籍した短い時期にバズコックスはトロッグスの「I Can't Control Myself」をパンク調で演奏した様子を Don Lettsは彼のドキュメンタリーの中で描いている。

In September 1976 the band travelled to London to perform at the two-day 100 Club Punk Festival, organised by Malcolm McLaren. Other performers included: the Sex Pistols, Subway Sect, Siouxsie and the Banshees, The Clash, The Vibrators, The Damned and the French band Stinky Toys.
1976年9月バズコックスはロンドンに行き,マルコム・マクラーレンが仕掛けた「100クラブ」の「パンク・フェスティバル(2日間公演)」で演奏した。対バンの面子はピストルズの他,サブウエイ・セクト,スージー&ザ・バンシーズ,クラッシュ,バイブレーターズ,ダムド,更にフランスのバンド,スティンキー・トイズがいた。

By the end of the year, Buzzcocks had recorded and released a four-track EP, Spiral Scratch, on their own New Hormones label, making them one of the first punk groups to establish an independent record label, trailing only The Saints' "(I'm) Stranded".
その年の暮れまでバズコックスは4曲入りEP「スパイラル・スクラッチ」を彼等自身のレーベルである「ニュー・ホルモンズ」から発表した。このEPは自主製作(インディー・レーベル)から発表された最初期の作品のひとつで,ザ・セインツの「(アイム)ストランデッド」が唯一その後を追う作品である。

Produced by Martin Hannett, the music was roughly recorded, insistently repetitive, and energetic. "Boredom" announced punk's rebellion against the status quo while templating a strident musical minimalism (the guitar solo consisting of two repeated notes).
マーティン・ハネットの制作(プロデュース)によるこの作品集は,大ざっぱに録音され,執拗なほどの繰り返しを持つ,熱のこもった演奏であった。「ボアダム(退屈)」という作品は,パンクスの現状維持的な大人社会に対する精神的暴動の様子を執拗なほど繰り返される音楽的ミニマリズム(2つの繰り返されるフレーズからなるギターソロに代表される)で宣言したものだった。
(続く)

Boredom (Howard Devoto / Pete Shelley)


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「Escape (The Pina Colada Song) エスケイプ」 (Rupert Holmes 1979年)




初出 2008年2月16日
Escape (The Pina Colada Song)(Rupert Holmes)



I was tired of my lady, we'd been together too long.
私は自分の連れ合いと一緒にいるのに飽きてしまって,まあ何年もこうして一緒に暮らしている訳ですから
Like a worn-out recording, of a favorite song.
何て言うか,いくらお気に入りの曲でも,レコード盤が擦り切れるまで聴いてしまったようなもので。。。
So while she lay there sleeping, I read the paper in bed.
最近じゃあ連れ合いが眠り込むまで,ベッドの中でもタブロイド新聞を読んでる始末でして
And in the personals column, there was this letter I read:
そして例の「みんなのコラム」を眺めていて,とある「お誘い」に目が留まったんです。

"If you like Pina Coladas, and getting caught in the rain.
「もしも貴方がピーナ・コラーダをお好きなら,にわか雨に遭うのがお好きなら
If you're not into yoga, if you have half-a-brain.
もしも貴方がヨーガの瞑想に耽るのでないなら,もしも貴方がこのことを頭の隅においてくれるなら
If you like making love at midnight, in the dunes of the cape.
もしも貴方が夜遅くに誰かと愛し合うのがお好きなら,岬に広がる砂丘みたいなところで
I'm the lady you've looked for, write to me, and escape."
私こそ貴方がお探しの淑女ですわ,私に伝言を下さいな,一緒に現実逃避しましょ。」

I didn't think about my lady, I know that sounds kind of mean.
私は連れ合いのことなど何も考えちゃなかったけど,それがちょっと難しそうなことには思えたんです。
But me and my old lady, had fallen into the same old dull routine.
でも私も連れ合いも,毎日同じようなことを繰り返していることに慣れ切ってましてね。
So I wrote to the paper, took out a personal ad.
だから私は思い切って伝言を書いてみたんです,そこに書いてあった宛先に。
And though I'm nobody's poet, I thought it wasn't half-bad.
私には伝言の書き手みたいな文才は無かったけど,自分じゃそこそこの出来だったと思ってますよ。

"Yes, I like Pina Coladas, and getting caught in the rain.
「ええ,私はピーナ・コラーダが好きです。にわか雨に遭うのもね。
I'm not much into health food, I am into champagne.
私は体に良い食べ物のことは苦手ですが,シャンパンのことだったら何とかなります。
I've got to meet you by tomorrow noon, and cut through all this red tape.
良ければ明日のお昼にでもお逢いしませんか,何かを始めるきっかけになるかもしれませんから
At a bar called O'Malley's, where we'll plan our escape."
オマリーの店でお逢いして,現実逃避のプランを練りましょう。」

So I waited with high hopes, then she walked in the place.
私は期待に胸を高鳴らせながらその場所にいました。そしてそこに現れた女性はというと
I knew her smile in an instant, I knew the curve of her face.
私はその女性が微笑みかけた瞬間に,その輪郭を見て誰だか悟ったのです。
It was my own lovely lady, and she said, "Oh, it's you."
何のことは無い,そこにいたのはまさしくあたしの長年の連れ合い。彼女も驚いて言った言葉が「あら,あなたなの」
And we laughed for a moment, and I said, "I never knew"..
私たちは次の瞬間に大笑いしてました。そして私は妻に語りかけました。「いやあ全然知らなかったよ」

"That you liked Pina Coladas, and getting caught in the rain.
「君がピーナ・コラーダやにわか雨に遭うのが好きだったなんて
And the feel of the ocean, and the taste of champagne.
潮の香りを感じたり,シャンパンを味わうのが好きだったなんて
If you like making love at midnight, in the dunes of the cape.
もしも君が誰かと真夜中に愛し合うなら,岬に広がる砂丘のどこかで
You're the love that I've looked for, come with me, and escape."
私が探していた淑女は君だったということだよ。さあおいで,一緒に現実逃避しよう。」

"If you like Pina Coladas, and getting caught in the rain.
「もしも貴方がピーナ・コラーダをお好きなら,にわか雨に遭うのがお好きなら
If you're not into yoga, if you have half-a-brain.
もしも貴方がヨーガの瞑想に耽るのでないなら,もしも貴方がこのことを頭の隅においてくれるなら
If you like making love at midnight, in the dunes of the cape.
もしも貴方が夜遅くに誰かと愛し合うのがお好きなら,岬に広がる砂丘みたいなところで
I'm the love you've looked for, write to me, and escape."
私こそ貴方がお探しのお相手ですわ,私に伝言を下さいな,一緒に現実逃避しましょ。」

↓ サントリーによる「ピニャ・コラーダ」のレシピ及びワン・ポイント
http://www.suntory.co.jp/cgi-bin/wnb/cktl.pl?ID=pina_colada

PS.ピニャ・コラーダが一番最初に出て来た歌詞として知っているのはSteely Danの「Bad Sneakers」(『Katy Lied』1975収録)
http://www.steelydan.com/lyrkaty.html

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「とまどうペリカン」 (井上陽水 1982年12月5日=アルバムリリース)


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☆ 陽水のリリカルな部分はもちろん彼の書く詩にあるのだけれど,星勝のアレンジによるところも大きいのだと思う。この「とまどうペリカン」は初出になる1982年版と10年後(1992年11月20日)のセルフカバー版がある。

「とまどうペリカン」 (作詩・作曲 井上陽水 編曲 星勝)



☆ 82年版は星勝のストリングスアレンジがとてもリリカルでこの歌の主役の切なさが良く出ているが,92年版の川島 BaNaNa 裕二のシックなアレンジもこの歌の本質に良く合っていて,どっかのVシネマで主題歌に使ってほしかった(笑)。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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