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Singlle's Review(22) 「When Will I See You Again(天使のささやき)」(The Three Degrees 1974年)
![]() | ベスト・オブ・スリー・ディグリーズ (2002/10/02) スリー・ディグリーズ 商品詳細を見る |
☆ 初出2004年2月22日。
☆ AMGの解説を紐解くと、スリー・ディグリーズの結成は、1963年に遡る。63年結成といえば、ローリング・ストーンズ並みのキャリアだ。彼女達を見出したのはリチャード・バレット(Richard Barrett)。フィラデルフィア出身の彼は、50年代にニューヨークに出て、ヴァレンタインズ(The Valentines)として活動し始めた。これがDJのアラン・フリード(ロックン・ロールの「ゴッド・ファーザー」)に見出された事から、キャリアがスタートする。その頃、Doo Wop Eraを代表する ジョージ・ゴールナー(George Goldner)と関わることで、あの有名なフランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズの名曲「"Why Do Fools Fall in Love"(恋は曲者)」や、リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズにも係わることになる。
☆ そのバレットが60年代、フィリーに戻ってからのリチャード(リッチー)・バレットの活躍も素晴らしく、初期のアイズレー・ブラザーズや同じくハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツといった後のソウル・ミュージックを背負って立つグループをプロデュースするだけでなく、70年代前半のソウル・ミュージックをリードしたケネス・ギャンブルとレオン・ハフの二人を見出すという具合である。
☆ スリー・ディグリーズは、メンバー交代を続けながら続いているグループである。これはソウル・グループの場合よく見られる形だ。結成当初のメンバーは、 Fayette Pickney, Shirley Porter, そして Linda Turner。しかし、後の二人はすぐにグループを離れ、後任にHelen Scott と Janet Jonesが加入した。が、これも長く続かず、1966年にHelen ScottがSheila Fergusonに交替し、67年にはJanet JonesがValerie Holidayに交替する。これで一応のラインナップは固まったが、まだ大ヒット曲に恵まれた訳ではなかった。
☆ 1973年、バレットはギャンブル&ハフのフィラデルフィア・インターナショナルと本格的な仕事を始める。ここでの最初のシングル「Dirty Ol' Man(荒野のならず者)」は、アメリカではさほどのヒットにならなかったが、日本ではディスコを中心にかなりのヒットになり、一躍注目されることになる(ってなことはさすがのAMGにも書いてなかった^_^;)。しかし、MFSBのインストに彼女達がコーラスをつけた「T.S.O.P.」が「ソウル・トレイン」のテーマ曲としてブレイク。ブラック、アダルト・コンテンポラリー、ポップの三部門を制覇する。これでスリー・ディグリーズは一気にスターダムに駆け上った。
☆ 満を持して発売されたのがこの曲。名実共にフィリー・ソウルを代表する美しいバラッドだ。歌詞のテーマ的には「Will you still love me tomorrow」の70年代版という趣きもある。しかし「Will you〜」が、作者でもあるキャロル・キングによってその時代に合ったメッセージ・ソングに作り変えられていった事もあって、ガール・ポップの王道に則った作品作りが、かえって時代にフィットしたのではないかとも思う。フィリー・ソウルらしい甘く重層な演奏とコーラスは、本当に丁寧に焼き上げられたパイのように素晴らしい職人技で、それをしっかりと支える各パートが、三人の実力のほどを示している。
☆ 先に書いたようにスリー・ディグリーズというグループは、70年代中期の日本のディスコ音楽をリードした存在で、日本人好みだったのか、この曲には「日本語ヴァージョン」もあるし、その後日本発の企画物(なぜか松本隆氏が絡んでいる=詳細は『風街図鑑』参照=)まで登場した(こんな事もAMG...以下略)。ただちょっと残念なことに、この曲が1位を取ったのはアダルト・コンテンポラリーのみで、ポップとディスコのチャートは最高位2位、ブラックでは4位にとどまっている。もっともプラチナ・レコード(それも200万枚というダブル・プラティナム)である事が示すように、本当に凄いヒットとなった。
☆ この曲がグループとしての頂点となったスリー・ディグリーズは、76年、長年に亘ってグループをリードしてきたFayette Pickneyが引退、後任としてHelen Scottが10年ぶりに復帰する。その後、英国で数曲のヒットを出し、86年にはSheila Fergusonが、Victoria Wallace(その後、Cynthia Garrison)に交代して現在に至っている。
↓ AMG Review of this song "When Will I See You Again"
http://www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&uid=UIDMISS70311070858412399&sql=X359330
☆ Composed By Kenneth Gamble/Leon Huff。AMGの解説にあるように、この曲と「T.S.O.P.(The Sound Of Philadelphia=「ソウル・トレインのテーマ」)」の2曲のみが、この長いキャリアを誇るフィリー・ソウル・グループの全米でのメジャーヒットで(その後、英国でヒット曲数曲)ある。
↓ AMG The Three Degrees http://www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&uid=UIDMISS70311070858412399&sql=B6q5tk6sx9krh
↓ AMG 『The Three Degrees(Same)』(1974年) http://www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&uid=UIDMISS70311070858412399&sql=Asb6htr29klox
↓ AMG 『Greatest Hits』(2002年) http://www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&uid=UIDMISS70311070858412399&sql=Aqtf2zfo2ehpk
☆ 初期〜中期を網羅した3枚組のベスト。
↓ AMG 『Super Hits』(2002年)
http://www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&uid=UIDMISS70311070858412399&sql=A7hq6g4sptv4z
☆ 代表曲だけ聴きたい人には、こちら。
↓ 彩恵津子 Libraryより『In Bloom』("When Will I See You Again"収録) http://homepage3.nifty.com/aruku/page020.html
☆ 以前も紹介した、ももんが氏のHPより。この曲のカヴァーはこれしか知らないが、彼女の繊細な声で聴くこの曲もまた素晴らしい。
テーマ:Single's Review - ジャンル:音楽



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