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Singlle's Review(21) 「愛されてばかりいるとcw背中まで45分」 (井上陽水 1983年2月5日)
![]() | LION&PELICAN (2001/05/30) 井上陽水 商品詳細を見る |
☆ 「愛されてばかりいると(型番:EP/7K-86 廃盤)」のオリジナルヴァージョンは,井上陽水の10枚目(ライブ及びベストを除く)のオリジナル・アルバム『LION & PELICAN』に収録されている。シングル・ヴァージョンは,オリジナルの控えめなピコピコヴァージョンに強力なバックをつけ数段パワーアップした煌めくネオンライトのような仕上がりで,これはこれでなかなか扇情的で良いのだが,当時の陽水は,まだ復調途上といった感じでクリーン・ヒットとは行かなかった。
☆ 『LION & PELICAN』は,82年秋ごろ沢田研二のオリジナル・アルバム『MIS CAST(1982年12月10日発売)』と前後して(恐らく一時的に並行して)制作された。『MIS CAST』で使った曲のセルフカヴァーがB面の「背中まで45分」だが,これはアルバムの最後を飾っている。ところでイノウエさんはこの時期の曲に愛着があるようで,『LION & PELICAN』からは,「リバーサイドホテル」が90年代にCXだったと思うがドラマ(木曜劇場か何か)で使われて時期外れの大ヒットをしたし,「とまどうペリカン」や「カナリア」はそれ以降のセルフカヴァーの俎上に載った。前者は『ガイドのいない夜(1992年11月20日)』,後者は『9.5カラット(1984年12月21日)』。
☆ 一方の『MIS CAST』で使った曲も「チャイニーズ・フード」と「背中まで45分」は『LION & PELICAN』に収録,「ミスキャスト」はこの時期の名ライブである『クラムチャウダー(1986年8月27日)』に収録後,セルフカヴァーアルバム『ガイドのいない夜(1992年11月20日)』でBaNaNaのアレンジで別ヴァージョンが収められている。そしてタイトル曲「ミスキャスト」と「A.b.c.d.」は陽水にとって二枚目のミリオンセラー・アルバムとなった『9.5カラット(1984年12月21日)』に収録されている。
![]() | MIS CAST (2005/03/30) 沢田研二 商品詳細を見る |
テーマ:Single's Review - ジャンル:音楽
Singlle's Review(20) 「サンシャインロマンスcwティアドロップ」 (オリジナル・ラブ 1993年5月7日)
![]() | Standard of 90’sシリーズ「EYES」(紙ジャケット仕様) (2007/10/24) オリジナル・ラヴ 商品詳細を見る |
☆ オリジナル・ラブという言葉を最初に使ったのはフィーリーズだった。
![]() | Crazy Rhythms (2008/01/22) The Feelies 商品詳細を見る |
↑使い古されたギャグだが,「WEEZER」の色違いジャケットでは無いので,念のため。
![]() | ウィーザー (2006/05/17) ウィーザー 商品詳細を見る |
☆ だけど,PANTAがマザーズのアルバムを見て「頭脳警察」という名前を思いついたのと同じくらい,田島貴男がフィーリーズの曲から「オリジナル・ラヴ」というバンド名を思いついたことは評価に値する(^o^)。
☆ 「サンシャイン・ロマンス」はオリジナル・ラブにとって4枚目のシングルで,この曲にもカシオのタイアップがついてテレビでも良く流れていた。この時期のオリジナル・ラブは,木原龍太郎の歌詞に田島貴男が曲を付けるというコンビネーションが中心となり,初期のアーバン・ブラック路線を残しつつ,作品至上主義(田島)の輝きを増していた時期でもある。次のシングルが「接吻cw微笑みについて」で,日本テレビのドラマの主題歌としてブレイクし,その勢いは初期の頂点を極める『風の歌を聴け(Celeblate Your Life)』へ繋がっていく。当時は『月刊カドカワ』でも特集されたりして(持ってるのだが^^;),ブームになっていた。
☆ 当時のOL(1998年に田島自身がそう命名した)のような音を「渋谷系」と呼んだのも懐かしい。もっとも田島自身は渋公(あの時はCCレモンはただの飲み物だった)のライブで「オレは渋谷系じゃねえ」と叫んでいたらしいから,僚友である小西康博はまだしも彼の後釜である野宮真貴とか,小山田君と小沢君なんかとは一緒にされたくなかったらしい。その真意はデビュー前のOLの自主制作盤とフリッパーズ・ギターの相似形を知っている人には理解されよう。
☆ オリジナル・ラヴは,デビュー盤がビートルズの『The Beatles(White Album)』みたいなごった煮だったのに対してセカンドの『結晶』はクラブシーンの投影を残しつつ「ヴィーナス」のようにハッキリポップを意識した作品を提供し始めた。それは木原=田島という分業が成功したことにもよる。ここに田島の「作品至上主義」のベースが完成し,その成果はメンバー自身の交差を経ながら第三作『eyes』に結晶する。これはアルバムからの先行シングルであり,B面はアルバム収録されなかったが,そうした方向性を確かに示したものだった。
☆ 5分を超える長さが気持ち良く流れていく。おそらく車に積まれることを意識したであろう解放的なサウンドは,前作「ヴィーナス」の持っていた一瞬の翳りを綺麗さっぱり払拭して,ぎらつくような暑い,熱い太陽の下に誘い出す。そしてバンドとしてのオリジナル・ラヴが最も充実した演奏をしたのもこの曲(や「いつか見上げた空に」のようなこの時期の諸作品)だったかもしれない。
☆ B面「ティアドロップ」は「隠れた名曲」としてよく知られている。作品のクオリティではA面に軍配が挙がるが,このA・B面の組み合わせは滅多にない極上の作品だと思う。どちらも基本的に16ビートで叩き込んでいるのにポップなA面とバラードの要素を持つB面とが対になり(曲の長さもほぼ同じ)オリジナル・ラヴの考えるシングルというイメージを描き切っているところが美事だ。
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テーマ:Single's Review - ジャンル:音楽
「Who Can It Be Now?」 (Men at Work 1982年)
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Who Can It Be Now? (ノックは夜中に)
Who can it be knocking at my door?
こんな夜中にいったい誰が戸を叩いているんだ
Go 'way, don't come 'round here no more.
消えてくれ,このあたりに二度と来ないでくれ
Can't you see that it's late at night?
真夜中近くだってのが判っているのか
I'm very tired, and I'm not feeling right.
俺はすっかり疲れていて,気分も悪いんだ
All I wish is to be alone;
出来ることならひとりにしてくれないか
Stay away, don't you invade my home.
どこかに消えてくれよ,俺の家に入ってくるな
Best off if you hang outside,
出て行くしかないな。お前がこの家の外にいつまでもぐずぐずしているのなら
Don't come in - I'll only run and hide.
来るんじゃないよ。でなきゃ俺は走って逃げ出すだけさ
Who can it be now?
今ごろいったい誰なんだ?
Who can it be now?
今ごろいったい誰なんだ?
Who can it be now?
今ごろいったい誰なんだ?
Who can it be now?
今ごろいったい誰なんだ?
Who can it be knocking at my door?
こんな夜中にいったい誰が戸を叩いているんだ
Make no sound, tip-toe across the floor.
音も無く,つま先立ちで床を横切って来るなんて
If he hears, he'll knock all day,
もし彼が聞いていたら,一日中叩いてくれるだろう
I'll be trapped, and here I'll have to stay.
俺は罠にかかってしまい,ここにずっといなきゃならないのか
I've done no harm, I keep to myself;
俺は誰も傷つけていないし,俺は落ち着いている
There's nothing wrong with my state of mental health.
俺の精神状態はすこぶる順調で,どこも悪くないのさ
I like it here with my childhood friend;
俺はガキの頃のダチと一緒にここにいたいんだ
Here they come, those feelings again!
ああそうだ,そんな感じが戻ってくるようだ!
Who can it be now?
今ごろいったい誰なんだ?
Who can it be now?
今ごろいったい誰なんだ?
Who can it be now?
今ごろいったい誰なんだ?
Who can it be now?
今ごろいったい誰なんだ?
Is it the man come to take me away?
誰かがやって来て俺をどこかに連れて行こうというのか?
Why do they follow me?
どうして彼等が俺の後を付いて来るのさ
It's not the future that I can see,
こんな将来なんか理解できないよ
It's just my fantasy
ただの空想に過ぎないだろ
Oh...Who can it be now?
ああ...今ごろ誰なんだい?
Oh...Who can it...Who can it...
ああ...誰なんだい,いったい誰が...
Yeah yeah yeah
いえい いえい いえい
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Single's Review (19) 「秘密の花園」 (松田聖子 1983年2月3日)
![]() | ユートピア (1990/10/15) 松田聖子 商品詳細を見る |
☆ この曲は松田聖子のオフィシャルサイトで調べてみると12枚目のシングルだった。松本隆/呉田軽穂もこれで5作目になるのだろうか。トップアイドルとしては脂の乗り切った時期で,3作目の「風は秋色/Eighteen」以来連続10作目のNo.1ヒットというプレッシャーもまるで無いかのように軽々とトップチャートインした。
☆ ところで1983年の2月3日って何曜日かなと思って万年カレンダーで調べてみると,これが木曜日であることが分かる。木曜日のリリースだが,当時から店頭には一日前には並んでいた。だいたい「聖子ちゃんの新曲下さい」なんて言う連中は,とっくの昔に予約を入れている訳でそういう人々が先頭に立って買っていくのが水曜日。ところでオリコンの集計は金曜日で切るから,この週は事実上チャートイン出来ず,翌週の売上げの積み上げになる。俗に言う「二段ロケット」状態だから,トップチャート・インするのも当然と言えば当然だろう。この手のテクニックは,80年代にとあるジャンルのベストセラーの作り方としてあまねく知られるようになったが,こうした地道な努力の上にマーケティング戦術が展開されていたのは「ギョーカイ」,「トレンド」以前の80年代前半までの話である。
☆ 歌詞は昔からダブル・ミーニングだろと言われているが,それはおまいらの妄想(爆笑)。もっともあの時代の超有名深夜「短波」放送ではとっときのBGMの1曲になったのも紛れもない事実だ(この辺りが「文脈」が理解できない人は,幸せ者である=核爆=)。悪い冗談はこの辺にして(^^;),松田聖子のマーケティングで最大の成功ポイントは同性を味方につけたということで,これは以降の世代でアイドルのマーケティングの基本になった。それ以前はアイドルという存在は同性にとっては鬱陶しいものだった。その発想に逆転のヒントを与えたのは後期の山口百恵であり,その「正統な後継者」たる松田聖子のマーケティングは二段階で進められた。最初は言うまでもなく男性の支持を得ること。その次は女性の支持を得ること。これは重要な戦略だったと思う。
☆ サン・ミュージックはかつてユーミンにある人の曲のオファーを断られた苦い過去があったが,それにめげることなく松田聖子の戦略に彼女を引っ張り出せたのは,ユーミンとユーミン旦那にマーケティングの機会を提供したからだろう。80年代中後半のユーミンの優秀なマーケティング能力は彼女自身この時の体験あってのことだと話している。ユーミン自身がさらなる筆名(呉田軽穂)を使い,しかももともと希望していた作曲家としてのオファーを受ける(作詞は松本さんに任せて完全分業する)というところに戦略のポイントがあった。これが一度当れば飽きられるまでは続けられる,言い方がキツイがショウビズでは当然の「勝利の方程式」である。
☆ とはいえ,この曲が絶対的に魅力に溢れており「かわいい曲」であることは,四半世紀近く経っても色褪せないことからも解るだろう。まずは絶対的な曲の魅力があって,それを生かす触媒(カタリスト)としてのアイドルがいる。ここで「アイドル=アイコン論」に拘る積りはないが,こうした作品を辿ってみれば,確かに事実が証明しているとしか言いようがない。曲×キャラ=ヒットというのは,流行歌にとっては「黄金法則」なのであろう。
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テーマ:Single's Review - ジャンル:音楽
「Won't Get Fooled Again (無法の世界)」 (The Who 1971年)
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WON'T GET FOOLED AGAIN (無法の世界)
The Who (ザ・フー 1971年)
We'll be fighting in the streets
街へ繰り出せ,ひと暴れしてやろうぜ
With our children at our feet
子供たちも一緒に連れ出すんだ
And the morals that they worship will be gone
ヤツらの崇め奉っていた道徳なんぞクソ喰らえだ
And the men who spurred us on
オレ達を煽りまくっていたお歴々は
Sit in judgement of all wrong
端(はだ)から端(はな)まで,いい加減な判断を続けちゃ
They decide and the shotgun sings the song
挙げ句の果てにゃ散弾銃が音楽をぶっ放す決定だとさ
I'll tip my hat to the new constitution
新たな政体に帽子を取ってチョイとご挨拶
Take a bow for the new revolution
新たな革命にも敬意を表しておくっと
Smile and grin at the change all around
微笑みはニヤニヤ笑いに変わり,その辺り全部大掃除と来た
Pick up my guitar and play
俺(おい)らギターを取り上げて,
Just like yesterday
昨日やったように弾きまくるだけ
Then I'll get on my knees and pray
そしたら,膝を折ってこう祈るのさ
We don't get fooled again
もう二度と騙されるものかってな
The change, it had to come
変革の時が来た,今がその時だという
We knew it all along
おう,その台詞(せりふ)は,全部諳(そら)んじてるぞ
We were liberated from the foe, that' all
我々は敵の圧制から自由になったのだって,そんだけだろ
And the world looks just the same
ところで,あんたの周囲は何にも変わってないように見えるんだけどな
And history ain't changed
しかも歴史はただの1ページも変わっちゃない
'Cause the banners, they all flown in the last war
この前の戦争の時にもそんな幟(のぼり)がはためいていたようなんだけどな
I'll tip my hat to the new constitution
新たな政体に帽子を取ってチョイとご挨拶
Take a bow for the new revolution
新たな革命にも敬意を表しておくっと
Smile and grin at the change all around
微笑みはニヤニヤ笑いに変わり,その辺り全部大掃除と来た
Pick up my guitar and play
俺(おい)らギターを取り上げて,
Just like yesterday
昨日やったように弾きまくるだけ
Then I'll get on my knees and pray
そしたら,膝を折ってこう祈るのさ
We don't get fooled again
もう二度と騙されるものかってな
No, no!
ああ,そうさ!
I'll move myself and my family aside
俺(おい)ら,家族も放り出して,出発さ
If we happen to be left half alive
もし俺達が生かさず殺さずのまま干されるようなことになるくらいなら
I'll get all my papers and smile at the sky
俺らのクダラナイ噂を書き散らしたタブロイド紙をかき集めて青空に微笑んでやるよ
For I know that the hypnotized never lie
俺らに解ることといえば,幻想に魅了されている人々は決して嘘は言わないものだからな
Do ya?
だろ?
Yeaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaah!
いぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえい!
There's nothing in the street
街じゃ何もありゃしない
Looks any different to me
どこに違いがあるっていうんだい
And the slogans are replaced, by-the-bye
その辺の標語が別のものに置き換わった以外
And the parting on the left
でもって昨日の進歩派サヨクの諸君は
Is now the parting on the right
今じゃれっきとした新保守派の仲間入り
And the beards have all grown longer overnight
ヤツらの髭はたった一晩で随分と伸びるものだなあ
I'll tip my hat to the new constitution
新たな政体に帽子を取ってチョイとご挨拶
Take a bow for the new revolution
新たな革命にも敬意を表しておくっと
Smile and grin at the change all around
微笑みはニヤニヤ笑いに変わり,その辺り全部大掃除と来た
Pick up my guitar and play
俺(おい)らギターを取り上げて,
Just like yesterday
昨日やったように弾きまくるだけ
Then I'll get on my knees and pray
そしたら,膝を折ってこう祈るのさ
We don't get fooled again
もう二度と騙されるものかってな
Don't get fooled again
二度と騙されるんじゃねえぞ
No, no!
ああ,そうとも!
Yeaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaah!
うりゃぁああああああああああああああああああああああああ!
Meet the new boss
新しい支配者に会って来いよ
Same as the old boss
前のとちっとも変わりゃあしないぜ
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強いヴォーカルスタイルの萌芽 ロケンロール落書き帳=1=
![]() | 栄光の旅立ち(紙ジャケット仕様) (2007/02/28) フォリナー 商品詳細を見る |
☆ 強いヴォーカルスタイルは,シャウトスタイルとはまた別のものである。フィリーを代表とするスウィート・ソウルのように強くて甘い歌い方もあるが,基本的に甘い(スウィートな)歌い方は,力強さとは両立しない。たぶんそういう歌声の多くがフランク・シナトラに代表される鼻にかかった声になるからだろう。
☆ 強いヴォーカルスタイルは,音圧が強いスタイルが圧倒的に多い。声を楽器として考えた場合,音圧(声量ともいう)は,その楽器のポテンシャルを示している。車に喩えればトルクのようなものだ。これに対してシャウトスタイルでの音域(特に高音域)は馬力にあたる。トルクと馬力が別のものであるように,強いヴォーカルとシャウティなヴォーカルとは全然別物ということになる。
☆ 70年代初めには,強いヴォーカルスタイルは殆どがシャウトスタイルに取って代わられていた。ブリティッシュ・ハード・ロックの系譜を見れば,シャウトスタイル全盛期であることを知らされる。いちいちロバート・プラントだイアン・ギランだと書いた方が分かり良いだろうか?強い音はむしろプログレッシヴ・ロックによって紡がれており,そこでのヴォーカルは比重が高くはなかった。敢えて強いヴォーカル・スタイルに近かったヴォーカリストを挙げれば,フレディ・マーキュリーとポール・ロジャースだけという感じがする。ロジャースはともかく,フレディのシャウトは寡聞にして知らないが,ミック・ジャガーやロジャー・ダルトリーだってシャウトする時はシャウトしているからね(^^;)。
☆ 一方のアメリカン・ロックは伝統的にコーラスワークに強く,グランド・ファンクやゲス・フーのようなハードロック系もシャウトスタイルに近かった。逆に言えば1960年代末にジェフ・ベックとロッド・スチュワートが創り出したハードロック・スタイルがいかにこの音楽に合っていたかともいえる。強いヴォーカルの系譜は従って,シャウトスタイルの亜流として誕生したといえよう。以前,パワー・バラードについて書いたが,パワー・バラードの萌芽をボストン,TOTO,フォリナーに置くのがあたしの見方なので,まさに強いヴォーカリスト達が切り開いてきたといって良いかもしれない。
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乙女チックYUMING
![]() | Yumi Arai 1972-1976 (2004/02/18) 荒井由実 商品詳細を見る |
☆ そろそろ「オバサン」年代を超えそうなユーミンだが(爆),そこまで生きてきた人間なら必ず若かった時代というモノがあり(苦笑),ユーミンの場合は「乙女チック路線」と称していた。正確には,『紅雀』の頃に「乙女チック路線卒業」宣言をしていたというのが正しそうだが。
☆ ユーミンの乙女チック路線と言って思い浮かべるのは『ひこうき雲』〜『ミスリム』の流れだろう。でもむしろ彼女自身がライター(作家=ここでは専業の作詞・作曲家を指している)を意識していたので,他人に書いた作品の方がより乙女チックだったりする。しかも厄介なことに,おば。。。いやユーミン自身が自分のアルバムに収録しているから,他人に書いたというより彼女の作品を誰か他の人が歌っているというイメージが出来上がっている。正確にはそれに当たるのは「まちぶせ」を80年代にカヴァーした石川ひとみだけなのだが。。。
☆ ここでいうのはこういう作品群を指している。
・「白い靴下は似合わない」(アグネス・チャン)
・「魔法の鏡」(早乙女愛)
・「Good Luck And Good-bye」(岡崎由紀)
・「まちぶせ」(三木聖子=オリジナル)
・「冷たい雨」(ハイ・ファイ・セット)
☆ その範疇に入らない例は
・「ウインクでさよなら」(沢田研二)〜ユーミンといえどもミーハーだったのだ(爆)。
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Single's Review (18) 「Missing You」 (John Waite 1984年)
![]() | No Brakes (1998/06/30) John Waite 商品詳細を見る |
☆ キャリアの長いミュージシャンは,何枚かのヒット曲を別々の形で持つ。つまり所属するグループが違ったり,ソロ活動でもヒットするなどというケースだ。ジョン・ウエイトの場合は最初のグループBabysでTop40ヒットを出し(まだ20代前半。。。ベイビーズは,70’sブリティッシュ・アイドルグループの掉尾を飾るバンド),その後この曲で全米No.1を取り,さらに元々ベイビーズの仲間でもあったジャーニー(当時)のジョナサン・ケインらと作ったBad Englishでもう一度全米No.1に輝いている。
☆ この曲はティナ・ターナーの「What's Love Got to Do with It?(愛の魔力)」というこの年を代表するメガ・ヒットのひとつに遮られて,危うく栄光のNo.2ヒット曲の列に加わるところだった。この頃,ケーシィ・ケイサムの「アメリカンTop40」を土曜の午後FEN(当時)で聴いていたのだが,4時台だったか?のTop10では結構気を揉まされたものだった(苦笑)。この曲のヒットの背景にはPVの存在もあると思う。それはストーリィ物だったような記憶がある。しかし,今はCDしかないので,PVの中身は忘れた(^^;)。
☆ 淡々とリズムを刻むギターが印象的だ。ジョン・ウエイトのヴォーカルも感情を抑えた前半と抑えていた感情を溢れさせる後半の対比もなかなか良い。AMG(All Music Guide)でこの曲のレビューをしたDenise Sullivanが,面白いことを書いているので紹介すると。。。
> "Missing You," an "I-will-survive-even-though-you-done-me-wrong" song is one of those perfectly crafted pop hits
「君がいなくて寂しい(この曲のタイトルでもある)」だけど「きみがどんなに冷たくあしらっても,僕は君のことが好きなんだ」というタイプの(歌詞を持つ)この曲は,完璧に仕上げられたポップヒット曲のひとつでもある。
・・・まさに「キミはボクを好きになる」の世界だ(^o^)。
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テーマ:Single's Review - ジャンル:音楽
「Mixed Emotions」 (The Rolling Stones 1989年)
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MIXED EMOTIONS (M. Jagger/K. Richards)
Button your lip baby
口にチャックをかけなベイビィ
Button your coat
さっさとコートを羽織りなよ
Let's go out dancing
踊りに行こうぜ
Go for the throat
言いたいことは喉の奥に仕舞って
Let's bury the hatchet
仲直りの時間だぜ
Wipe out the past
過去は洗い流して
Make love together
もういちど一緒にやるのさ
Stay on the path
この小径に留まるんだ
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
With mixed emotions
いろんな気持ちを抱えて生きているのは
You're not the only ship
おまえひとりだけじゃないんだぜ
Adrift on this ocean
人生という大海に浮かんでいるのは
This coming and going
いろんなことがあって
Is driving me nuts
気が変になりそうだったぜ
This to-ing and fro-ing
ことを納めるのにあくせく動き回って
Is hurting my guts
ずいぶん気力を萎えさせられたものさ
So get off the fence
いいから心の中の柵を取り払って
It's creasing your butt
昔のことは笑って流そう
Life is a party
人生はパーティのようなもの
Let's get out and strut
外に出てふんぞり返って歩き回ろう
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
That's feeling lonesome
部屋の隅で両足抱えて座っているのは
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
With mixed emotions
いろんな気持ちを抱えて生きているのは
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
Let's grab the world
世間をしっかり掴まえろ
By the scruff of the neck
首根っこのところを押さえるんだ
And drink it down deeply
あとは徹底的に飲み倒してやれ
Let's love it to death
死ぬまでそれを愛するんだ
So button your lip
だから口にチャックをかけろ
And button your coat
コートを羽織るんだ
Let's go out dancing
踊りに行こうぜ
Let's rock 'n' roll
ロックン・ロールしよう
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
With mixed emotions
いろんな気持ちを抱えて生きているのは
You're not the only ship
おまえひとりだけじゃないんだぜ
Adrift on this ocean
人生という大海に浮かんでいるのは
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
That's feeling lonesome
部屋の隅で両足抱えて座っているのは
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
With mixed emotions
いろんな気持ちを抱えて生きているのは
![]() | Flashpoint (1998/11/17) The Rolling Stones 商品詳細を見る |






















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