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2019-12

二次元女性のウエスト問題を考える


☆ 纏足(てんそく)は中国の満州族が昔行っていた習慣で,女性の足は小さいほうが良いという宗教的なのかどうかは知らないが美意識に基づく風習で,女の赤ん坊が生まれた時から小さな靴の中に押し込んで足を成長させない,それが美人の基準の一つになったと習った気がする。これは漢民族には耐え難かったろうと思うが,とにかく清朝成立後長い間そういう風習があったらしい。

☆ これに似たようなことは欧州ならば18世紀くらいまでの王侯貴族の女性下着でもあった。ここで突然犬の話に飛ぶが,犬が怪我か何かで薬を顔の周囲に塗った時に,誤ってそれを舐めないように付ける器具のことをエリザベス・カラーと言う。その名前を知らない頃はあれを見て「ひまわり犬」と呼んでいて笑われた。エリザベスの名前は女王エリザベス(といっても現在の連合王国(少なくともイングランド)女王ではない。エリザベス一世のほうだ。彼女の肖像画を見ると確かに(畏れ多くも)犬がつけているようなデカいひまわり状のカラーをつけている。近現代女性の服飾の歴史はこうした拘束からの解放が一つのテーマであった。これも失礼を顧みず申し上げれば,ウイメンズ・リバティとノーブラはほとんど同時にやってきたような気がする。

☆ その文脈で考えると今の二次元アニメに氾濫する女性キャラクターの大半は纏足ならぬ纏束状になっている。それもヘンテコリンなことに衣服でそうなっているのではなく身体の造形じたいがそうなっていて(内臓はどうなっているんだ?),下着で矯正する必要などこれっぽちもないのである。そしてどういう寄せ方をすればそうなるのかわからないが脂肪はほとんどすべて胸に集中し,どう考えてもバランスの取れない造形になってしまっている。

☆ それが一種の偏った美学だというのはもちろんオトコの端くれなので理解しない訳でもない(苦笑)。そしてまた女性側でもナチュラル・ビューティーはある程度の統制が必要であるという認識はジェーン・フォンダがワークアウトをやり始めた後に少しずつ同性間の支持を得てきたことも想像に難くない。だがそれにしてもだ(再苦笑)。あれは生態的に不自然過ぎると思ってしまい,その違和感がぼくをしてこういうアニメーションの世界から遠ざけてしまうのである。

Time Passages (Al Stewart / Peter White)

Released:September 1978(US),November 1978(UK)



トーチソングの件,まとまりませんでした。ゴメンナサイ。
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テーマ:Musically_Adrift - ジャンル:音楽

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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