2018-06

「回想(I Wish)」 (Stevie Wonder 1976年11月)



I Wish (Stevie Wonder)



Looking back on when I
時々想い返すのさ,じぶんが
Was a little nappy-headed boy
幼く能天気な少年だった頃のことをね
Then my only worry
その頃の唯一の心配は
Was for Christmas what would be my toy
クリスマスに自分宛のおもちゃがプレゼントされるかってことさ
Even though we sometimes
いまでもそうだけど,ぼくらはたまに
Would not get a thing
欲しいものが手に入らないとしても
We were happy with the
しあわせな気持ちにはなれるかもしれない
Joy the day would bring
その日が来るってことでね

Sneaking out the back door
裏口から忍び出て
To hang out with those hoodlum friends of mine
やくざな友達とたむろっているのさ
Greeted at the back door
裏口で出迎えてくれるのは
With 'Boy thought I told you not to go outside'
「あんな子達と付き合っちゃダメよ」って連中だ
Tryin' your best to bring the
せいぜい出来ることは
Water to your eyes
きみの目に涙を溜めさせるだけだっていうのに
Thinkin' it might stop her
お袋が背中を鞭でたたくことを
From whippin' your behind
何とか終わってほしいって願うあいだ


I wish those days could come back once more
でも,そんな日々ですらもう一度戻ってきてほしいと思うことすらあるのさ
Why did those days ever have to go
どうしてあの日々が遠くに過ぎ去らなくてはなかったのかと
I wish those days could come back once more
そんな日々でも,もう一度戻ってきてほしいのだ
Why did those days ever have to go
どうしてあの日々が遠くに過ぎ去らなくてはなかったのか
'Cause I love them so
だって,あんなに愛しい日々はもう無いのだから

Brother says he's tellin'
兄貴は言うのさ。やつの話は
'Bout you playin' doctor with that girl
女の子とお医者さんごっこするとかそんなこと
Just don't tell I'll give you
この話を他でするんじゃないぜとかね
Anything you want in this whole wide world
この世の中じゃお前さんが欲しいと思うものがあらゆる処にあるものさ
Mama gives you money for Sunday school
母親は日曜学校に行かせるときに小銭を持たせてくれる
You trade yours for candy after church is through
教会でのお説教が終わった後にお前さんはその金で飴玉を仕入れるのさ

Smokin' cigarettes and writing something nasty on the wall
粋がって煙草くゆらせ,至らないことを壁に書きつけるのさ
(you nasty boy)
(とんだ悪たれ坊主だよ)
Teacher sends you to the principal's office down the hall
そして先公はお前さんを校長室に呼びつけるって具合だ
You grow up and learn that kinda thing ain't right
お前は成長して学んでいく,その類のことをしちゃいけないってことを
But while you were doing it, it sure felt outta sight
それでもお前がそういうことに励んでいる時にゃ,そんなお説教は眼中にもないのさ

I wish those days could come back once more
Why did those days ever have to go
I wish those days could come back once more
Why did those days ever have to go

Stevie Wonder ~ I Wish 1976 Funky Purrfection Version (11:42)


☆ この曲の主人公は1990年代のVシネマの主役...かもしれない(ホンコン・ノワールでもよろしい)。当時モータウンはビクター(ビクター音楽産業)が日本でのディストリビューションをしていたが,スティーヴィーがこの国で本当に「売れ始めた」時期,シングルの邦題は「サンシャイン」,「迷信」,「悪夢」と続いた。そして『キー・オブ・ライフ』から先行ングルとしてリリースされ,全米No.1(1977年1月22日付)となったこの曲の邦題が「回想」である。この邦題(曲名)の付け方,ビクターのアイドルで当時売り出し中の岩崎宏美に似ていた(Debut「二重唱」⇒2nd「ロマンス」⇒3rd「センチメンタル」⇒4th「未来」)。ただし,以前「悪夢」のところに書いたように,それぞれの邦題は曲の内容に沿ったものであり,むしろ名人技に近いと思う。

☆ この曲は最初にリズムパターンがあって,その上に楽器(インストゥルメンツ)を積み重ねて出来上がっている。後年,スティーヴィーはそのプロセスを再現したことがあるらしい(出典:Wikipedia 「回想 (スティーヴィー・ワンダーの曲)」。この曲が流行った頃に同級生の男が何かぶつぶつ口ずさんでいるので,よく聞いてみると彼はこのベースラインを鼻歌のように歌っていたのだった。この男は後年「それなりの」人物になった(ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」ふうに言えば)が,全米ヒット曲と繋がるイメージはなかったな。

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な・め・ん・な・よ


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Don't Bring Me Down (Jeff Lynn)



You got me runnin' goin' out of my mind,
きみに振り回されて,ぼくはもう,どうにかなりそうだよ
You got me thinkin' that I'm wastin' my time.
全体きみは,ぼくの時間をさんざ無駄に使わせようと
思ってるんじゃないのかい
Don't bring me down, no no no no no,
勘弁してくれよ,たまらないせ,そういうことさあ
I'll tell you once more before I get off the floor
こっから出てく前に,もう一回だけ言っておきたいよ
Don't bring me down.
人のことを馬鹿にしないでくれ

You wanna stay out with your fancy friends.
きみはいつも素敵なお友達と外で会うのに忙しいようだけどさ
I'm tellin' you it's got to be the end,
そんなことばかりしてると,お終いになっちまうって言ってるだろ
Don't bring me down, no no no no no no no no,
勘弁してくれよ,ホントいい加減にしてくれないか
I'll tell you once more before I get off the floor
こっから出てく前に,もう一回だけ言っておきたい
Don't bring me down.
馬鹿にしないでくれ

Don't bring me down, groos
馬鹿にしないでくれ,ったく
Don't bring me down, groos
Don't bring me down, groos
Don't bring me down.
馬鹿にしないでよ

What happened to the girl I used to know?
むかしの知り合いの女の子に
どんなことが起きたか,知ってるかい?
You let your mind out somewhere down the road,
きみは理性ってものを
どっかその辺の道端に打ち棄ててしまったようだね
Don't bring me down, no no no no no,
ふざけないでくれよ,分かってるのか,どういうことか
I'll tell you once more before I get off the floor
こっから出てく前に,きみに言わせてもらおう
Don't bring me down.
バカにするんじゃないよ

You're always talkin' 'bout your crazy nights,
きみはいつものアホみたいな
夜中の乱痴気騒ぎの話をしていたいんだろ
One of these days you're gonna get it right.
そんな日々にだって
きみがマトモに扱うべきってものはあるんだよ
Don't bring me down, no no no no no,
分かってるのかよ,まったくのところ
I'll tell you once more before I get off the floor
こっから出ていく前に,言わせてもらう
Don't bring me down.
ふざけるのもいい加減にしろ

Don't bring me down, groos
ざけんじゃねえぞ,ったく
Don't bring me down, groos
Don't bring me down, groos
Don't bring me down.
ふざけんじゃねえ

You're lookin' good just like a snake in the grass,
きみときたら
草むらに潜んでる蛇のように素晴らし過ぎる
One of these days you're gonna break your glass.
でもそのうちいつか
きみはそのグラスを割ってしまうのさ
Don't bring me down, no no no no no no no no,
知ったこっちゃない,そん時こっちに押し付けるんじゃねえぞ
I'll tell you once more before I get off the floor
こっから出ていく前に言っておくが
Don't bring me down.
舐めた真似するんじゃないよ

You got me shakin' got me runnin' away
おまえさんはぼくを振り回して,駆けずり回らせている
You got me crawlin' up to you everyday,
あんたのために,ぼくは始終這いずり回る羽目になってる
Don't bring me down, no no no no no,
舐めてくれるなよ,ったく何んてこったい
I'll tell you once more before I get off the floor
ここから出てく前に,おまえに言っておきたいぜ
Don't bring me down.
俺を舐めるなよ

I'll tell you once more before I get off the floor
最後に,出ていく前に,オマエに言っておく
Don't bring me down.
な・め・ん・な・よ !

(ドア閉)

☆ 同じ歌詩を同じように訳してたら,どうしてプロモビデオの最後が「燃えてるのか」わからないと思うけど...

Don't Bring Me Down (Jeff Lynn)
Released 1979
PERSONNEL
Jeff Lynne – vocals, guitar, piano, synthesizer
Bev Bevan – drums, percussion
Richard Tandy – grand piano, synthesizer, electric piano, clavinet
Kelly Groucutt – bass, vocals

最高位
第1位:カナダ、
第2位:オーストリア、スイス
第3位:英国、米国(レコード・ワールド誌)
第4位:米国(ビルボードHot100、キャッシュボックス)
It is their highest charting hit in the United States to date.
第5位:ベルギー、西独、オランダ
第6位:豪州、アイルランド、ニュージーランド
第9位:南ア、第10位:スペイン



あと3記事で暫く遊びに行きます。歌詩を真に受けて怒らないように。

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ぼくを「こども農場」に連れてって 「Junior's Farm」 (Paul McCartney & Wings 1974年10月25日)




Junior's Farm (Paul McCartney)


You should have seen me with the poker man
きみは,ぼくがポーカーをやっている男と一緒にいるのを見たのかもしれないね
I had a honey and I bet a grand
その時ぼくは「いいひと」と一緒で派手に賭けてたということらしいけど
Just in the nick of time I looked at his hand
ぼくが間一髪でヤツの手を見抜いたんだって,とにかくそんなことさ

I was talking to an Eskimo
ぼくはエスキモーの人と話をしていたんだよ
Said he was hoping for a fall of snow
かれはその時,もっと雪が降り積もればいいのにねと言ったとか
When up popped a sea lion ready to go
「あしか祭り」(注1)を見に行く準備ができたって飛び上がってさ

Let's go, let's go, let's go, let's go
じゃあ,行ってみよう,みんなで,一緒に,行こうじゃないの
Down to junior's farm where I want to lay low
「こども農場」にさ。そこで寝転んで思いっきり手足を伸ばすのさ
Low life, high life, oh, let's go
悪しき暮らしも,良き暮らしもなく,まあ,行こうじゃないの
Take me down to junior's farm
ぼくを「こども農場」に連れてってくれよ

At the Houses of Parliament
議会では上院も下院も
Ev'rybody's talking 'bout the President
だれもが大統領がこの先どうなるのかって話を止めようとしない(注2)
We all chip in for a bag of cement
ぼくらはその話の断片をセメント袋の中にこっそりと詰め込んでいくのだけれど

Olly Hardy should have had more sense
オリヴァー・ハーディー(注3)なら,もっと気の利いたリアクションで行くだろうね
He bought a gee-gee and he jumped the fence
かれなら「お馬さん」を買って,それに乗ってそこの塀を飛び越えていくかもしれないね
All for the sake of a couple of pence
そんなネタで2,3ペンスもいただけるって分かればね

Let's go, let's go, let's go, let's go
Down to junior's farm where I want to lay low
Low life, high life, oh, let's go
Take me down to junior's farm

Let's go, let's go,
Down to junior's farm where I want to lay low
Low life, high life, oh, let's go
Take me down to junior's farm
ぼくを「こども農場」に連れてってよ
Ev'rybody tag along
みんな付き添いでおいでよ


I took my bag into a grocer's store
ぼくは袋片手に食料品店(注4)に入ってみた
The price is higher than the time before
食料品価格は以前よりずいぶん高くなっていた(注5)
Old man asked me why is it more
おやじ(注6)がぼくに訊いた「なぜこんなふうになっちまうのかね?」

I said you should have seen me with the poker man
そこでぼくは言った。「きみも,ぼくがあのポーカー野郎と一緒にいるところを見てるのかもしれないね」
I had a honey and I bet a grand
「ぼくが「いいひと」を伴って派手にやってたなんて話をさ」
Just in the nick of time I looked at his hand
「あいつの持ち札を間一髪で見破ったとか,そういう話をさ」

Let's go, let's go, let's go, let's go
Down to junior's farm where I want to lay low
Low life, high life, oh, let's go
Take me down to junior's farm
Let's go, let's go,
down to junior's farm where I want to lay low

Low life, high life, oh, let's go
Take me down to junior's farm
Ev'rybody tag along
Take me down to junior's farm

Take me back, uh
ぼくを連れ戻してくれよ,ああ
Take me back
あそこに戻してよ
I wanna go back
ぼくは戻りたいんだ
Yeah, yeah
ああ,そうさ

(注1) 「あしか祭り」(村上春樹『カンガルー日和』(1983年9月)所収)は,この曲より10年近く後の話。単に歌詩の "sea lion" からの思いつき
(注2) この議会が米国議会ならリチャード・ニクソンに対する弾劾の話(ニクソンの辞任は1974年8月9日)になる
(注3) オリヴァー・ハーディー(オリ・ハーディー)はアメリカの俳優,コメディアン,映画監督
(注4) 食料品店(グロサリー・ストア)は,いまの感覚ならコンビニなど
(注5) 第4次中東戦争(欧米ではヨム・キプール戦争とも)の影響(第1次石油ショック)で諸物価が高騰した。のちに首相となる当時の蔵相福田赳夫はこれを「狂乱物価」と命名した。
(注6) ”Old man”を「おやじ」と訳し直したのは小鷹信光訳の『赤い収穫』(ダシール・ハメット)を読んでから。そう言えばスリー・ディグリーズもこの手で訳し直せるなと思いついたので追加。

☆ いまさら言うまでもないけど,ポールという人は本当にいろんなタイプの曲をものしていて,この曲はその中でも最もポップ/ロック色の強い作品の一つである。ヘッドホンで聴いていると彼のベースが小気味良く唸っているのがわかる。ドライブ感の強い作品はオンエア・フォーマットとしての狙いを明確にしたものであるから,当然のように大ヒットした。本邦はレコード売上とリクエストカードの数が全くパラレルなチャートしか持ち合わせていなかったので,あとで出てくる最高位の記録に「かすりもしない」が(苦笑),洋楽番組の74年は「ジェット」「バンド・オン・ザ・ラン」「ジュニアーズ・ファーム」で相当長い期間ポールとウイングスがチャートを占めていたのである(シリア・ポールさんなどにお尋ねになればわかる=爆=)。

☆ ポール自身もアメリカのマーケットをかなり強く意識した時期だったと思う。ビートルズの4人のソロ活動がシンクロし始めてくるのは,73年にリンゴがセルフ・タイトルのアルバムを成功させてからだと思う。ジョージは著作権の話が揉めていたから制約があったが,ジョンは74年に『心の壁、愛の橋』でエルトン・ジョンを巻き込みながら改めてロックンロールのメインストリームに戻ってくる。そのジョンとの(よくない)関係に一区切りつける形でポールはウイングスの活動を進めていくことになる。そういう文脈の上にオンエア・オリエンテッドな,今の表現を使えば「メインストリーム・ロック」的な音でアプローチをかけたのが74年のウイングスで75年はそこから一歩離れ,76年はウイングスというバンドに活動の中身まで変えていく。そういうポールの考えを後付けだけどぼくは考えてしまうのだ。

☆ たぶんヨーコがショーンを生んでジョンが主夫(ハウスキーパー)宣言する一方でコンピ盤『ロックン・ロール・ミュージック』やパーロフォンからのビートルズの全シングル再発などのムーヴメントがあった76年が,このバンドを歴史の方に押しやる本当の第一歩の年になったのではないのかなと,ぼくは思ってしまう。

PERSONNEL
Paul McCartney — vocals, bass, background vocals
Linda Mccartney — keyboards, background vocals
Denny Laine — guitars, background vocals
Jimmy McCulloch – guitars, backing vocals
Geoff Britton – drums

最高位
第3位:全米(ビルボードHot100;キャッシュボックスは4位)、ニュージーランド
第9位:ノルウェー、第10位:全加、第12位:全豪、第16位:全英

ちなみに,ポール・マッカートニー&ウイングス名義での曲の発表はこの曲が最後で,次のシングル「あの娘におせっかい(Listen to What the Man Said)」(1975年5月16日)以降はウイングス名義となる。

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「The Queen Is Dead」 (ザ・スミス 1986年6月16日=アルバムリリース)




初出:2007年8月29日

The Queen Is Dead (Morrissey / Johnny Marr)


(Take me back to dear old Blighty)
(A.J. Mills / Fred Godfrey / Bennett Scott)
Oh ! Take me back to dear old Blighty,
おお,私を偉大なこの祖国に帰したまえ。
Put me on the train for London Town,
わたしを大ロンドンへ戻る列車に乗せたまえ。
Take me anywhere,
どこからでも拾い上げ
Drop me anywhere,
どこにでも戻したまえ。
Liverpool, Leeds or Birmingham
リヴァプールでもリーズでもバーミンガムでも 。
But I don't care,
だが私は気にしない。
I should like to see my ...
私が...

I don't bless them
あたしにはそんなこと祝福できないわ。

Farewell to this land's cheerless marshes
この陰鬱な沼地にさようなら。
Hemmed in like a boar between arches
去勢された雄豚のようにアーチのなかに閉じ込められて,
Her very Lowness with a head in a sling
彼女はまるで頭を三角巾で吊るしているように落ち込んでいる。
I'm truly sorry - but it sounds like a wonderful thing
まったく難儀なことで - でもなんだか素敵なことのように響くのはなぜ。。。

I said Charles, don't you ever crave
あたしは言ったの「チャールズや,そんなに出したいのかい。
To appear on the front of the Daily Mail
デイリー・メールの一面トップにその写真をでかでかと,
Dressed in your Mother's bridal veil ?
あなたのお袋様の結婚式のベール姿で。。。
Oh ...
ああ...なんて姿。

And so, I checked all the registered historical facts
そしてそう,あたしはすぐ調べたわよ。似たような歴史的事実がどこかに載っていないかって。
And I was shocked into shame to discover
あたしはそれがあったのを見つけて,ビックリして恥ずかしさで真っ赤になったの。
How I'm the 18th pale descendant
あたしったら18世紀の何だか知らないけど遠い親戚の末裔に名前が載っているのよ!
Of some old queen or other
同じくらい古い女王様(エリザベス1世)だかなんだかの。

Oh, has the world changed, or have I changed ?
ああ,世の中が変わってしまったの?それとも変わったのはあたし?
Oh has the world changed, or have I changed ?
世の中とあたしのどちらが変わってしまったの?
Some 9-year old tough who peddles drugs
9歳児が立派にも薬の売人をやっている国なんて,
I swear to God
あたしは神かけて誓うわ。
I swear : I never even knew what drugs were
神かけて誓う:あたしが9歳の頃には,そんな薬があったことも知りませんでした。
Oh ...
なんなの...

So, I broke into the palace
だからあたしは心を決して宮殿に忍び入ったの。
With a sponge and a rusty spanner
その辺にあったスポンジと錆びついたスパナを握り締めて。
She said : "Eh, I know you, and you cannot sing"
女王はおっしゃいました「あら,わたくしは貴方のことを知っておりますわよ。貴方がマトモに歌えないことも一緒にね。」
I said : "That's nothing - you should hear me play piano"
あたしは申し上げたの。「陛下,そんなことにはお構いなく,あたしの弾くピアノをお聴きになって」

We can go for a walk where it's quiet and dry
それからあたし達は少しだけ散歩をしたの。外は静まり返っていて,足もとは乾いていたわ。
And talk about precious things
そしてあたし達はちょっとした高貴な会話を楽しんだの。
But when you're tied to your Mother's apron
でも貴方がお母様の膝掛けを結ぶ時分には,
No-one talks about castration
だれも去勢された件については語らなかったわね。
Oh ...
まあ...

We can go for a walk where it's quiet and dry
それからあたし達は少しだけ散歩をしたの。外は静まり返っていて,足もとは乾いていたわ。
And talk about precious things
そしてあたし達はちょっとした高貴な会話を楽しんだの。
Like love and law and poverty
愛や法や貧困についての高貴な話だったわ。
Oh, these are the things that kill me
ああ,その事実だけでもあたしの魂は奪われてしまいそう。

We can go for a walk where it's quiet and dry
それからあたし達は少しだけ散歩をしたの。外は静まり返っていて,足もとは乾いていたわ。
And talk about precious things
そしてあたし達はちょっとした高貴な会話を楽しんだの。
But the rain that flattens my hair ...
だけど,あの嫌な雨があたしの髪の毛にかかって,あたしの気分を萎えさせたけれど,
Oh, these are the things that kill me
ああ,それまでの出来事はあたしの魂を奪ってしまったわ。
All their lies about make-up and long hair, are still there
メイクアップや長い髪についてのウソ偽りは,まだその辺に残っているでしょ。

Past the Pub who saps your body
パブで精力を使いきって,
And the church who'll snatch your money
教会に行けば有り金合切召し上がられて。
The Queen is dead, boys
女王は死んでいるのよ,テッドの坊や達。
And it's so lonely on a limb
孤独でのっぴきならない状態なの。

Past the Pub that wrecks your body
パブで身体を駄目にして,
And the church - all they want is your money
あんたのお金だけが目当ての教会にいそいそと出掛けるなんて 。
The Queen is dead, boys
テッドの坊や達,あの女王は死んだも同然よ。
And it's so lonely on a limb
孤独でのっぴきならないのは,皆同じなのよ。

Life is very long, when you're lonely
孤独を感じるほど,人生は長すぎるの。
Life is very long, when you're lonely
孤独な人生は,長すぎるの。
Life is very long, when you're lonely
孤独者には,人生は長すぎるの。
Life is very long, when you're lonely
あたしにもおまえ達にもあの女王にも,この人生は長すぎるのよ。

2018年2月16日付記
☆ エリザベス2世(Elizabeth Alexandra Mary)は1926年4月21日に生まれ,25歳の1952年2月6日に即位した。それから34年後の1986年にザ・スミスはこの傑作をナパーム弾のように大英帝国に炸裂させた。それからさらに6年を経た1992年11月24日にギルドホールで開催された戴冠40周年のスピーチにおいてその年(1992年)を「ひどい年(annus horribilis)」と称した。2018年はその「ひどい年」から四半世紀以上を経ている。

☆ 『ザ・クイーン・イズ・デッド』が10年前の『ホテル・カリフォルニア』とは違う意味でその国のその時代を表現し尽した曲であることは言を俟たない。それは『ホテル・カリフォルニア』のスター・システムの監獄が「ハウス・オブ・カード」の虚業を示すように,『ザ・クイーン・イズ・デッド』の無力な怒りの告発は権威というものが示すものに対する底無しの憎悪を,どれほど攻撃的かつ美しく描き切れるかという闘いの記録でもある。

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僕の彼女を紹介します(どこの映画の題名寸借じゃ!)内容変更あり




Breakfast In America (Richard Davies / Roger Hodgson)
Supertramp Breakfast in America live en paris 1979 HD


Take a look at my girlfriend
ぼくの彼女を紹介します
She's the only one I got
かけがえのないたった一人の彼女だよ
Not much of a girlfriend
大した話じゃないかもしれないけど
Never seem to get a lot
ぼくには得難いことなのさ

Take a jumbo across the water
ジャンボジェットに乗って大西洋を一っ飛び
Like to see America
アメリカさんを見に行くために
See the girls in California
カリフォルニアの素敵な女の子達を見てみなよ
I'm hoping it's going to come true
こんなお嬢さんたちとお近づきになりたくってたまらないね
But there's not a lot I can do
だけどぼくに出来ることなんて,ほとんど有りはしないのさ

Could we have kippers for breakfast
ニシンの燻製(キッパー)を朝食に出してもらえたら
Mummy dear, Mummy dear
ねえホントに,お願いだから
They got to have 'em in Texas
テキサスだったらいっぱい手に入るんだろ,それ
Cos everyone's a millionaire
だから皆んな百万長者になっちゃうんだ

I'm a winner, I'm a sinner
ぼくは勝者で,とんだ罪作り
Do you want my autograph
ここに署名して欲しいんだろ
I'm a loser, what a joker
ぼくは負け犬,とんだ道化者
I'm playing my jokes upon you
いつだってきみのことを弄(いじ)り倒してるのさ
While there's nothing better to do
他にすることが何もない時にはね

.....

Don't you look at my girlfriend  (Girlfriend),
ぼくの彼女を紹介されたくないのかい (彼女ねえ...)
She's the only one I got
かけがえのない,たったひとりのさ
Not much of a girlfriend (Girlfriend),
大した話じゃないかもしれないけど (彼女ねえ...)
Never seem to get a lot  (What's she got? Not a lot)
ぼくには得難いことなのさ
(彼女がどうしたって? それも大したこっちゃないんだろ)

Take a jumbo across the water
ジャンボジェットに乗って大西洋を一っ飛び
Like to see America
アメリカさんを見に行くために
See the girls in California
カリフォルニアの素敵な女の子達を見てみなよ
I'm hoping it's going to come true
こんなお嬢さんたちとお近づきになりたくってたまらないね
But there's not a lot I can do
だけどぼくに出来ることなんて,ほとんど有りはしないのさ

.....

☆ 「Breakfast In America」(1979年6月)は同名アルバム(1979年3月29日)からのセカンド・シングルとしてカットされた。全米ではファースト・シングルだった「ロジカル・ソング(The Logical Song 1979年3月)」ほどのヒットでなかったが(ビルボード最高位:62位(ちなみに「ロジカル・ソング」は6位(キャッシュボックスは4位))),英国では最高位9位とヒットした。Wikipedia(英語版)には記載がないが,本邦では日立の(どの製品か忘れたけど)CMタイアップがあって「かなり」ヒットした。ちなみにこのシングルに関する英語版Wikipediaにはこんな解説がある。

> The lyrics tell about a person who has never been to the United States, and fantasizes about it.
> 歌詩はアメリカに行ったことがないくせに,そのこと(アメリカ行き)を夢見ている人物について歌われている。

なるほど。

PERSONNEL
Roger Hodgson: piano, lead vocals, harmonium, electric guitar
Rick Davies: harpsichord, backing vocals
John Helliwell: clarinet, backing vocals
Dougie Thomson: bass
Bob Siebenberg: drums
Slyde Hyde: trombone, tuba

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Author:deaconblue
「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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