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2019-12

「接吻 -kiss-」(ORIGINAL LOVE 1993年11月10日)



☆ 枯葉はすでに命の無くなったものであるのに美しい。美しいからそこに生命(いのち)を感じ,強く握りしめると,脆く崩れてしまう。その時愚かにも命の無くなったものを愛している自分に気付くのだ。

☆ 「大人のキス」(AX「土曜グランド劇場」:1993年(平成5年)10月23日~12月18日)は,あまり良く出来た話ではなかった(鎌田敏夫の脚本の中では)。柴田恭兵は彼のイメージの「強くない」ところが集まってしまったし,唯一「抜けてくる感」があったのは深津絵里だけだった。でもまあこの曲(ドラマ内では女のヒトが英語でカバーしたヴァージョンも流れていたと思うけど)があったからねえ。

「接吻 -kiss-」(作詩・作曲:田島貴男)



☆ 作品としての「接吻 -kiss-」の話は別のところで触れるとして,「大人のキス」はザ・ラスト・キスでもあるんだよね~。恋をすれば100歳だろうが14歳だろうが「同じようなもの」になってしまう。「ただ甘い」口づけは,恋の喜びであり,こころのときめきでもあるかもしれない。その炎は最良の場合「ひとしきり燃え上がる」かもしれないけれど,それが少しずつ消えていくことは恋する二人にも解っていること(だけど二人は本能的にそれを心の隅っこにしまい込んでおこうとする)。後は断捨離の話と同じ。「ときめかなくなったら,サヨウナラ」。田島君が歌うところの「やけに色のない夢=現実」が少しずつ恋する「満月」を覆っていく。

☆ 長く甘い口づけは最初の喜びであり,同時に最後の言葉でもあるのだろう。

PERSONNEL

ORIGINAL LOVE
田島貴男 : Vocals, Chorus, Guitar
木原龍太郎 : Keyboards
宮田繁男 : Drums
村山孝志 : Guitar
小松秀行 : Bass

Additional Musicians
Strings Arrange : 長谷川智樹
Perc : 三浦“MEZASHI”晃嗣
Horns : 村田陽一 (Courtesy of VICTOR ENTERTAINMENT)・エリック宮城・本田雅人
Strings : 加藤JOEグループ
Manupulate : 木本靖夫(オフィス・インテンツィオ)

Credit
Produced by Takao Tajima (Wonderful World)
Arranged by Original Love
Photo : Tajjiemax At “Tsuta-Kan” (TV-ASAHI)



☆ 鎌田敏夫の脚本では,だけど翌年の秋冬(1994年10月20日 - 12月22日)のCX木曜劇場「29歳のクリスマス」という大傑作(第13回向田邦子賞受賞)があることはあるので,リベンジ(もしくは修復)に1年かかったことになる(^^;)。
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「Cause We've Ended As Lovers」 (Jeff Beck 1975年3月29日=アルバムリリース)



Cause We've Ended As Lovers (Stevie Wonder)
(dedicated to Roy Buchanan and thanks to Stevie)



PERSONNEL
Musicians
Jeff Beck – guitars
Max Middleton – keyboards
Phil Chen – bass
Richard Bailey – drums, percussion

Technical
George Martin – production, orchestral arrangement
Denim Bridges – engineering

Artwork
John Berg – design
John Collier – cover art

Jeff Beck and Eric Clapton Secret
- Cause We've Ended As Lovers - (Policeman's Other Ball)
(Song play 2:05~4:55)


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「ファッシネイション」 (門あさ美 1979年9月5日)




☆ 門あさ美が出てきた時,確かファッション・ミュージックだったかファッショナブル・ミュージック(用語的にはこっちだと思うけど)というコピーがついていたと思う。そのキャリアの全部をミステリアスな薄膜に閉じ込めることができた彼女の成功は,SNSがプロモーションからスキャンダルまですべての機能を担うような今日ではまず出来っこない技になってしまった。

「ファッシネイション」 (作詩・作曲:門あさ美)


☆ 「ファッシネイション」は有り体に言ってしまえば官能(エクスタシー)の歌である。歌というものがそもそも有していた機能の一つに「それ」があるのだから,彼女は(たぶん)狙ってその本質を衝いたのだと思う。だから歌手はその表側に出てはならず,薄ぼんやりしたヴェール(ソフト・フォーカス)の向こう側に居なくてはならなかったし,彼女はそういう位置を最初から望んでいたのだと思う。この画像がWikipediaにも記載されているように数少ない画像の一つであり,なおかつ画面がしっかりソフト・フォーカスになっていることは何よりもそのことを雄弁に物語っていると思う。


☆ 色々脱線ネタはあるのだが,やはり書かない方が良いだろう(爆)。


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「心のラヴ・ソング(Silly Love Songs)」 (ウイングス 1976年4月1日=米、同30日=英)



Silly Love Songs (Paul & Linda McCartney)


You'd think that people would have had enough of silly love songs
きみは世の中の人がつまらない恋の歌にうんざりしてると思っているんだね
But I look around me
だけど,ぼくがつらつら考えてみるに
And I see it isn't so
そうとばかりも言えないんじゃないのかな
Some people want to fill the world
確かに世の中を平凡な恋の歌で
With silly love songs
満たしたいと思っている人も中にはいるさ
And what's wrong with that?
それが何か不都合なことなの?
I'd like to know
教えてもらいたいのだけれど
Cos here I go again
だってぼくもその一人として続けていきたいのだから

I love you, I love you
きみのことが大好きだよ
I love you, I love you

Ah, I can't explain
でもまあ,どう表現すればいいんだろうね
The feeling's plain to me
この感じ,ぼくには良く分かるんだけれど
Now can't you see?
でも,君には分かって貰えないのかな?
Ah, she gave me more
ああ,彼女はその感覚を
She gave it all to me
たくさん,皆まで,僕に呉れるのだけれど
Now can't you see?
やっぱり,君には分かって貰えないのかな?
What's wrong with that?
それって,なにかマズいことがあるのかな?
I need to know
ぼくはその辺が知りたいんだ
Cos here I go again
だってぼくも同じようにやっていきたいからね

I love you, I love you
きみのことが大好きだよ

Love doesn't come in a minute
愛はすぐにやって来るものじゃない
Sometimes it doesn't come at all
もしかしたら全然その姿を現さないかもしれない
I only know that when I'm in it
ぼくに分かることと言えば,もし僕が誰かを好きになったら
It isn't silly, no, it isn't silly
それは馬鹿げたことじゃないってこと,ああ,つまらないことなんかじゃない
Love isn't silly at all
人を愛することは無意味なことなんかじゃ決してないんだ

How can I tell you about my loved one?
ぼくはどうすればきみにぼくが好きになった人のことを話せばいいんだろう?
How can I tell you about my loved one?
How can I tell you about my loved one?
How can I tell you about my loved one?

I love you, I love you
きみのことが大好きだよ
I love you, I love you

Ah, I can't explain
ああ,うまく言えないよ
The feeling's plain to me
ぼくを満たしているこの想いを
Say, can't you see?
ねえ,分からないのかな,きみには?

Ah, he gave me more
ああ,彼はその感覚を
He gave it all to me
皆まで,わたしに呉れるのだけれど
Say, can't you see?
ねえ,あなたは気付いてくれないの?

Ah, I can't explain
The feeling's plain to me
Say, can't you see?

Ah, he gave me more
He gave it all to me
Say, can't you see?

Ah, I can't explain
The feeling's plain to me
Say, can't you see?

Ah, he gave me more
He gave it all to me
Say, can't you see?

You'd think that people would have had enough of silly love songs
きみは世の中の人がつまらない恋の歌にうんざりしてると思っているんだね
But I look around me and I see it isn't so, oh no,
だけど,ぼくがつらつら考えてみるに,そうとばかりも言えないんじゃないのかな,うん,そうだ
Some people want to fill the world
確かに世の中を平凡な恋の歌で
With silly love songs
満たしたいと思っている人も中にはいるさ
And what's wrong with that?
それが何か不都合なことなのかい?

2012年10月24日記

☆ ここでのSillyという言葉は「馬鹿げた」というより「詰んない」とか「ださい」に近い。あるいは「平凡な」とか「ありふれた」というニュアンスもあるだろう。でもこの作品は70年代を代表するポピュラー(ロック)のシングル作品であり,とても非凡な作品だと思う。

☆ もう一つ言えば74年にストーンズが「イッツ・オンリー・ロックンロール(バット・アイ・ライク・イット)」と言った(歌った)のと実に同じ気分が,この曲の中にも流れていると思う。音楽家にとっての音楽とは,そういうものなのだろう。

2017年10月25日付記(英語版Wikipedia)
> But over the years people have said, "Aw, he sings love songs, he writes love songs, he's so soppy at times." I thought, Well, I know what they mean, but, people have been doing love songs forever. I like 'em, other people like 'em, and there's a lot of people I love -- I'm lucky enough to have that in my life. So the idea was that "you" may call them silly, but what's wrong with that?

> The song was, in a way, to answer people who just accuse me of being soppy. The nice payoff now is that a lot of the people I meet who are at the age where they've just got a couple of kids and have grown up a bit, settling down, they'll say to me, "I thought you were really soppy for years, but I get it now! I see what you were doing!"

> By the way, "Silly Love Songs" also had a good bassline and worked well live.

— Paul McCartney, Billboard


☆ 個人的な感想を言えば,この曲は1970年代を最も代表するシングル曲であると思っているし(もちろん「アメリカン・パイ」を筆頭にそれに迫る名曲は星のように存在する),同じ年に山口百恵が歌った「横須賀ストーリー」は日本の1970年代のポピュラーソングの頂点に立っていると思う。そういう意味で(他にも米国の洋楽だけでもイーグルス,スティーヴィー,ピーター・フランプトン,ボストン,フォリナーなどを挙げるべきだし,英国ならピストルズを挙げねばなるないが)1976年は70年代の頂点にある年だったかもしれない。


☆ ウイングスの話題でなくて申し訳ないのだが,遠藤賢司が亡くなった。ぼくは彼のフォーク時代には間に合わず「ハードフォーク」後の作品(『東京ワッショイ』や『宇宙防衛軍』)がリアルタイマーだった。浦沢直樹もこの辺りの彼を知っているから「20世紀少年」(このタイトルじたいがT-REXだ)の主人公にその名を冠したのだろう(ぼくは二人の対談も読んでおり,これが事実であることを知っている)。「哀愁の東京タワー」の平山みきは実見見事なデュエットだったなんて余計なことを考えつつ,「不滅の男」エンケンのご冥福をお祈りいたします。

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「Who'll Be The Fool Tonight(今夜は気まぐれ)」 (Larsen- Feiton Band 1980年8月)


初出:2011年9月20日
Larsen / Feiten Band / Full MoonLarsen / Feiten Band / Full Moon
(2005/05/31)
Larsen-Feiten Band

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☆ 日本のAORファンはかなり細かいレア・アイテムを見出し評価する点で世界一だと思うが,クロスオーヴァー系の評価がイマイチのような気がする。80年代初めに一世を風靡した(と言っても「ある一角のみで」)ラーセン=フェイトン・バンドも00年代半ばあたりを境に再発も途絶えている気がする(あの時は初代「フルムーン」も含めほぼ全部のカタログが手に入った)。だからこの曲のように時々アップしたくなるのはまあ贔屓の引き倒しみたいなものである(苦笑)。上記2イン1はそのラーセン=フェイトン・バンドの80年代に出た2枚のカタログを一つにまとめたもので(他の音源も無さそうなので)70分で活動の全体を俯瞰できるお買い得品である(爆)。

☆ この曲は今どきアラ5の元祖ニュートラ姐ちゃん様の1980年御用達である名曲中の名曲。そういえば山下達郎がどうやらバジー(バズ・フェイトン)のファンらしくて,ソングブックでたまに名前が挙がっていた気がする。ただし彼がニール・ラーセンに言及した話は寡聞にして知らない。個人的にはこのアルバムを皮切りにニール・ラーセンの作品を遡る形になった。

2017年8月28日追記


☆ この曲の魅力は鮮やかさにあると思う。もちろんバズ・フェイトンの流麗なギターソロも格好良いのだが,ニール・ラーセンのキーボードのサポートもさりげなく決まっている。ホーンセクションがそれに立体感を付け,いかにもこの時代の「おしゃれな音」だったなあと思わせるものがある。フルムーンの初期のアルバムを聴くと,この人達はフュージョンを5年早く始めたのだなと思わせるほどキマッた音だった。デヴィッド・ボウイの(『レッツ・ダンス』の時の)コピー文句ではないが,この曲には「時代が追いついた」感がある。しかし,何よりも決まっているのはこのアルバムジャケットで,これはブルース・スプリングスティーンの『明日なき暴走』と並ぶ名ジャケだと思う。

Who'll be the fool tonight (Buzz Feiten)


I was captivated
ゾッコンだ全く
And I waited for you, babe
お前をずっと待ってたんだぜ、おれは
Every lonely night
孤独に過ごした夜毎に

So fascinated
すっかりやられちまった
Hesitated just a bit too long
うかうかしてたらこの始末
You got me wonderin, if
お前のせいで俺はメロメロさ

I'll be missing you
もしおれがお前を見失ったら
Will he be kissing you
あいつがお前にキスしようとしたら
I guess we're gonna have to wait and see
俺はあんぐり口を開けたままそれを見るしかないのさ
Who'll be the fool tonight
誰が今夜のカモになっちまうんだか

Cmon baby
来いよベイビー
Who'll be the fool tonight
今夜のカモは誰なのさ
Cmon baby
来いよベイビー

Now sweet sensation
誘惑の甘い罠は
All around you
今やお前の身体を包み込もうとしてるけど
Oh, you better look before you leap
いや、焦り出す前にもう一度考えた方がいい
Gonna keep on tryin, babe
ちょっとは落ち着いて考えてみろよ,ベイブ

I want you close to me
俺はお前に側にいて欲しいのさ
Then we would be just like those lovers that I see
ちょうど、あそこにいるカップルみたいな具合に俺たちもなるんだよ
Now ya got me wonderin, if
お前が俺をメロメロにしたんだぜ

I'll be missing you
もしおれがお前を見失ったら
Now baby, will he be kissing you
そうさベイビー,あいつがお前にキスしようとしたら
Wo--ah baby, I guess we're gonna have to wait and see
たくもう,ベイビー
哀れな俺たちはあんぐり口を開けたままそれを見過ごすしかないのさ

Who'll be the fool tonight
誰が今夜のカモになっちまうんだか
I guess we're gonna wait
俺達がそんな羽目になっちまうんじゃないのか
Cmon baby
来いよベイビー
Who'll be the fool tonight
今夜のカモは誰なのさ

I guess we're gonna wait
俺達がそんな羽目になっちまうんじゃないのか
Cmon baby
来いよベイビー
Who'll be the fool tonight
今夜のカモは誰なのさ
I guess we're gonna have to wait and see
俺たちはあんぐり口を開けたままそれを見過ごすしかないのさ

I'll be missing you
もしおれがお前を見失ったら
Will he be kissing you
あいつがお前にキスしようとしたら
I guess we're gonna have to wait and see
俺たちはあんぐり口を開けたままそれを見過ごすしかないのさ

Who'll be the fool tonight
今夜のカモは誰なのさ
I guess we're gonna wait
俺達がそんな羽目になっちまうんじゃないのか
Cmon baby
来いよベイビー
Who'll be the fool tonight
今夜のカモは誰なのさ

I guess we're gonna wait
俺達がそんな羽目になっちまうんじゃないのか
C'mon baby
来いよベイビー
Who'll be the fool tonight
今夜のカモは誰なのさ
I guess we're gonna have to wait and see
俺たちはあんぐり口を開けたままそれを見過ごすしかないのさ

Oh baby...
ああベイビー

I guess we're gonna wait
俺達がそんな羽目になっちまうんじゃないのか
I guess we're gonna wait
俺達がそんな羽目になっちまうんじゃないのか
I guess we're gonna have to wait and see
俺たちはあんぐり口を開けたままそれを見過ごすしかないのさ

全米最高位は1980年10月11日と18日の29位。

PERSONEL
Guitar, Vocals – Buzz Feiten
Keyboards, Vocals – Neil Larsen
Drums – Art Rodriguez
Percussion – Lenny Castro

Bass – Willie Weeks
Alto Saxophone – Kim Hutchcroft
Tenor Saxophone – Larry Williams
Trombone – Bill Reichenbach
Trumpet – Chuck Findley

Engineer – Rick Ruggieri, Tom Flye
Engineer, Mixed By – Al Schmitt
Mastered By – Mike Reese
Producer – Tommy Lipuma


☆ しかしこの歌詩のノリ(グルーヴ)はブラコン的だと思う。

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プロフィール

deaconblue

Author:deaconblue
「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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