2017-04

「アイリス」 (オリジナル・ラブ 1997年7月2日=アルバムリリース)



ELEVEN GRAFFITIELEVEN GRAFFITI
2,800円
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☆ 前作『Desire』から打って変わって「打ち込み期」に入る最初の作品。『ELEVEN GRAFFITI』は,そのトップバッターとしての役割はちゃんと果たしたが,オリジナル・ラブを玄人好みに少しずつやって行ったという意味では「二歩目のステップ」だったかもしれない。だけどちゃんと聴いてみるとこの曲のように「作品至上主義」の香りが残っていたり,シングルにもなった「GOOD MORNING GOOD MORNING」みたいなポップも残っている。いろんな意味で田島貴男がOLという「それなりの大きさを持った船」の向きを変えようとしていたことが分かる。

「アイリス」 (作詩・作曲 田島貴男)



☆ この路線はOLの定番で特にたじまんが歌詩を手掛け始めてから増えている。次のアルバム『L』はそのピークでシングルになった「Crazy Love」や「羽毛とピストル」のような名作をものしている。歌詩は「歌詩の通りのシチュエイション」で,特に付言することもない(爆)。周囲から見れば不純な倫(みち)ならぬものでも,そうであるがゆえの純粋さや美しさがあるというのは当事者もしくはそれを引用する者の言い分である。それに対して石部金吉で拳を振り上げたところで,作品としての絶対的な美しさを前にすれば,契約違反を主張する者以外は皆色を失うだけのことである。

☆ プラチナ外せないけど...という苦悩は反面,曲の発表から20年を経た今日,どこぞの投稿欄やコメントの嵐や炎上が日常風景となったこの国にあって,恐ろしいことに「演歌的な」様相さえ帯び始めている。そういう情景で「演技」される方もいらっしゃいますし,悲しいことにシャレにすらならなくなってしまった。とはいえ作品としての絶対的美がこんな「現実」で汚されることもないのが唯一の救いである。

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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