2017-10

「スプリンクラー」 (山下達郎 1983年9月28日)


「スプリンクラー」(作詩・作曲 山下達郎) ⇒うたまっぷの歌詞にリンク


Wikipediaの解説⇒ここからリンクにあるように,「“君なしでは生きられない”って言葉はいらない」というのがこの曲のテーマであり,「薄暗い地下道へと流れ落ちる雨」を「壊れたスプリンクラー」に譬(たと)えたのは,愛(情)は双方向的なものであるべきで,そのバランスが崩れた時から喪われていくものだという山下の認識を示している。恋愛における依存関係は,捩(ねじ)れた,もしくは歪(ひず)んだ人間関係になり,そこには対等なものは無いので「それは愛とは呼べない(=”言い出したら それで終り 愛は・・・・・・”)」ということである。

東京メトロ 表参道駅(2)

☆ 山下達郎は歌詩を自分で書くようになって,こうした内省の考察に磨きがかかってきた。それが彼の80年代の収穫である。「自分自身への内省」に重きがあった70年代の詩から「人間関係」への考察,さらに大きな「世界」との関係に広がっていく(「The War Song」や「蒼茫」を聴けばわかる)。それはたぶん彼自身の「家族」というものの捉え方に繋がっている。家族を持ったことで視野が広がったのだろう。また1980年代前半がミニマリズムの時代であったことも微妙な影を落としている。人と人との関係に対して,係わるのか係わらないのかを含めて「あるべき姿」がテーマとなった時代でもあったと思う。

東京メトロ 表参道駅(1)

0613yamatatsu.jpg

山下達郎 : Electric Guitar, Acoustic Guitar, Electric Piano, Synthesizers, Glocken, Percussion, 大正琴 & Background Vocals
青山純 : Drums
伊藤広規 : Electric Bass
井上大輔 : Tenor Sax
吉田保 : Mixing Engineer



上記Wikipediaの解説に付け加えておけば最高位34位という結果に「タイアップもない曲がここまで行けば上出来」というのが当時の達郎の自己評価だった。ちなみにその次のシングルは,クリスマス企画用に12インチのピクチャー盤で発表された「クリスマス・イブ」(1983年12月14日)である。
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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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