2017-06

「Talking in Your Sleep」 (The Romantics 1983年9月)


In HeatIn Heat
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☆ ザ・ロマンティックスはデトロイト出身のバンドで結成は1977年,同年にデビューシングルが出て,アルバムデビューは80年。このアルバムは全米最高位61位とまずまずの成果を挙げたが続くアルバムは不発。めげずにバンドは1983年に9月にアルバム『In Heat』とシングル「Talking in Your Sleep」を発表。シングルは当初は動きがなかったものの,MTVが効果を示し始めたこの年の暮れからチャートを上昇,ダンスチャートで首位に立ち,最後はビルボードHot100最高位3位(ビルボード。キャッシュボックスは4位)の大ヒットとなった。その他の国ではカナダ1位,スウェーデン5位など英国を除く広い地域でヒットし,英国ではバックス・フィズがカヴァーした盤が15位のヒットとなっている。オリジナル盤が出なかったのは,おそらく原盤権を獲得するディストリビューターがいなかったからだろうと思われる。この後ヒットには恵まれなかったが,バンド自体はメンバーを変えながら活動を継続している

Talking in Your Sleep (Canler, Skill, Palmar, Solley, Marinos)


When you close your eyes and you go to sleep
おまえは瞳を閉じて眠りに就く
And it's down to the sound of a heartbeat
そしてそれはお前の鼓動の中に降りていく
I can hear the things that you're dreaming about
ぼくにはおまえが夢見たことが聴こえる
When you open up your heart and the truth comes out
おまえが閉ざした心を解き放つとき,ほんとうのおまえが現れる

You tell me that you want me
おまえはぼくに何を望んでいるのか話すだろう
You tell me that you need me
おまえはぼくの何が必要なのか話すだろう
You tell me that you love me
おまえはぼくのことをすきだと話すだろう
And I know that I'm right
そしてぼくには分かる。ぼくは全然構わないのだと
'Cause I hear it in the night
だってぼくはその全てを昨夜のうちに聴いてしまっているから

I hear the secrets that you keep
ぼくにはおまえが隠している秘密が聴こえる
When you're talking in your sleep
その眠りの中でお前が話していることが
(Repeat)

When I hold you in my arms at night
夜になるとおまえはぼくの腕に抱かれる
Don't you know you're sleeping in the spotlight
おまえは知らないのだろう。その眠りがスポットライトの中にあることを
And all your dreams that you keep inside
そしておまえがひた隠しにするあらゆる夢の中に
You're telling me the secrets that you just can't hide
おまえはもはや隠しえない秘密をぼくに話すことになる

You tell me that you want me
You tell me that you need me
You tell me that you love me
And I know that I'm right
'Cause I hear it in the night

I hear the secrets that you keep
When you're talking in your sleep
(Repeat 3Times)

When you close your eyes and you fall asleep
おまえが瞳を閉じてすっかり眠りの中に入っている時にも
Everything about you is a mystery
おまえにまつわる全ては,ぼくにとっての謎だから

You tell me that you want me
You tell me that you need me
You tell me that you love me
And I know that I'm right
'Cause I hear it in the night

I hear the secrets that you keep
When you're talking in your sleep
(Repeat 4Times)
I hear the secrets that you keep...
(Fade)

☆ あまり関係ない話かもしれないが(謎),寝言であらぬ人の名前が出てきたりすると,あとで困ったことになりますね(爆)。この曲から連想されるのはローラ・ブラニガンの「セルフ・コントロール」。テーマが微妙に被っていることや,それなりに刺激のあるMVも共通している気がする。



そう言えば,このYouTubeのコメント欄が髪型のことで盛り上がっているが(爆),こういう髪型は80年前後のネオ・ロカビリー(ストレイ・キャッツなどを筆頭とする)の頃からかなり見られた(日本だったら横浜銀蝿だな)。こうした「盛った髪型」はパンク/ニューウエイブ期の流行のひとつで,例えばちょっと前にYouTubeだけ紹介したエイミー・マンがティル・テューズデイでデビューした頃の髪型なんかでもYouTubeのコメント欄は専ら若いリスナー間で結構な論議になっていた(爆)。
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「ロング・トレイン・ランニン(Long Train Runnin')」 (The Doobie Brothers 1973年)




Long Train Runnin' (Tom Johnston)



☆ この曲の疾走感が良いのか,時々クルマのCMに使われている。いま(2017年)はスバルのレヴォーグのCMにギラ・ジルカという人のカヴァーが使われているが,ドゥービーズのオリジナルは90年代にトヨタがチェイサー(X90系)などの宣伝に使っていた(1994年10月25日CDシングル発売)。この車のコマーシャルはWBSかどこかで見たのだが,いかにも夜のCMに相応しい感じのフィルムだった記憶がある。

☆ Wikipediaの解説によると,トム・ジョンストンは最初この曲を気に入っておらずインスト曲として使おうと考えていた(確かにこの曲が収められた『キャプテン・アンド・ミー』にはインタールード風のインスト曲が1曲入っている)。ジョンストンを説得したのはプロデューサーのテッド・テンプルマンでジョンストンは詩を加えアルバムからのファースト・シングルとして発売,全米最高位8位となるヒット曲になった。

☆ 途中のいかにもブルーズ然としたハーモニカはジョンストン。曲全体の疾走感の中にこの間奏が入っていることでドゥービーズのバックボーンがロックンロールのバックボーンであるブルーズにあることを示している。「豪快」という言葉は,70年代中期のこのバンドを象徴するイメージであるが黒人音楽をベースにしたマルチ・リズムに特色を持つこのバンドの本質は時期によりテイストがどう変わろうとも一貫していた。このことだけは強調しておきたい。

1982年の「フェアウエル・ツアー」のライブ



☆ ドゥービーズの歴史を見ると,ジョンストンが抜けてマクドナルドがリードした時期に一度「お終い」にして(このツアーの通り1982年)それから6年ほど経ってジョンストンが戻ってきて再起動(再結成というよりリブートでしょ,このバンドは^^)して,さらに紆余曲折を経ることになる。その辺がどこかのバンドとはかなり違うのだが,その「二つの話題」にはもう触れたくない。

PERSONEL(YouTube投稿者WestLAGuy氏のNoteによる)
Here's another track from the live Doobie Brothers concert in 1982 at Santa Barbara, part of their Farewell Tour. This time it's Cornelius Bumpus handling the lead vocal. Super rhythm section of Bobby La Kind on congas and bongos, Chet McCracken timbales and Keith Knudsen on drums; the soaring guitar playing of Patrick Simmons and John McFee. Wow !

☆ コーネリアス・バンパスがジョンストンの代役をしっかり決めて(ブルースハープの代わりにサックスを吹く八面六臂と言って良いだろう)このバンドの陽性な部分が伝わってくる。音楽はこうでなくちゃと思う(o‘∀‘o)*:◦♪。

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「Maureen」 (Sade 1985年11月4日=アルバムリリース)


プロミスプロミス
1,944円
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Maureen
(Sade Adu / Andrew Hale / Paul Denman)


Maureen
ねえ,モーリーン
It's hard to explain
何と言えばいいのかしら
I'm never going to see you again
もう二度とあなたとは逢うこともないのね
And you'll never meet my new friends
そして私から新しいお友達を紹介されることもないのね
Maureen, I miss you
モーリーン,あなたがいなくなってとても寂しいの
I just can't explain
この気持ちをどう表せばいいのかしら
I'm never going to see you again
もう二度とあなたのところに遊びに行くことはできないのね
I wish you could meet my new friends
あなたに私の新しいお友達をみんな紹介したかったのに

Walking along the subway listening to
地下道をずっと歩きながら
Loving you is easy acapella
あなたの「ラヴィング・ユー」のアカペラを聴いた日のことを思い出すの
You were a souped-up car in that rent-a-go-kart town
あなたはゴーカート場でパワーアップヴァージョンのクルマに乗って...
And I miss you, Maureen
ああ,あなたがいなくなってとても寂しいの

We're as thick as thieves
わたし達は本当のともだちだったわ

Maureen maureen
モーリーン,ねえモーリーン
Remember when my mother said to me
お母さんが話したことばを思い出して
Sade don't you come home to late
シャーデー,夜遅くまで遊び歩いちゃダメよ
Till you're back I stay awake
あなたが戻ってくるまで私は心配して起きてたのよ

And maureen
そう,モーリーン
With the boys you could tell at a glance
あなたは男の子をチラッと見ただけで
You'd say he looks good
彼,イカしてるわって教えてくれる
Let'd hope he can dance
あの子と踊れるといいのにってね
Wicky wacky party to the..
チョッとイカれたパーティーだったわ,あの夜は...

Where are we going tonight
ねえ今夜どこに行こうか
And what will you be wearing
あなたはどんな服装で来るつもりなの
Shone like a souped-up car in that rent-a-go-kart town
ゴーカート場のパワーアップヴァージョンのクルマみたいなピカピカの服で
And I miss you maureen, I miss you girl
でももうあなたがここにいないなんて寂しいわモーリーン,本当に寂しいの

You were my best friend
あなたがわたしの本当のともだちだったの
I'm never going to see you again, maureen
もう二度とあなたのところに遊びに行くことはできないのね
And you'll never meet my new friends
そしてあなたはもう二度と私の新しいお友達に会うこともないのね
You really were a pearl in my world, maureen
あなたはわたしの世界を輝かせる真珠のような存在だったのよ,モーリーン

Maureen
モーリーン
It's hard to explain
何と言えばいいのかしら
You'll never call round to see me again
あなたはもう二度とわたしと逢うことはないのね,この世では
You'll never meet my new friends
あなたはもう二度と私の新しいお友達に逢うことはないのね

Never meet my new friends
もう二度と私の新しいお友達に逢うこともないのね
Never meet my new friends
もう二度と...
Never meet my new friends
もう二度と...
[Repeat to fade]

☆ アルバムの中にレビューだったか彼女(アドゥ)のインタビューだったかは忘れたが,この曲のことが載っていて,その中で彼女は「悲しいことを悲しくない形で表現したかった」という意味の発言をしていた。たぶんこのストーリーの通りで,ゴーカートの事故で亡くなった女友達がこの曲の主人公である。安手のドラマ仕立てにすれば霊安室で彼女の遺体と向き合っている情景まで浮かんでくる。このアルバムのレビューでどこかの女流の大家(評論家兼作詩家のあなたですよ,Y.R.さん。)がアルバムトップの「Is It a Crime」を評して「お洒落ポップスだと思っていたらこんな情念みたいな歌が歌えるのかと感心した」みたいな,まるで早瀬優香子が八代亜紀のカヴァーをしたかのような頓珍漢な批評を書いていたが(爆),そうじゃなくてこの曲を歌詩を含めてチャンと聴いたのかいって訊きたかった(再爆)。


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「The Look of Love」 (ABC 1982年5月7日)




☆ この異様にドラマティックなアレンジはある意味「ニュー・ロマンティックス」時代の典型で,70年代のロキシー・ミュージック(前半でも後半でも良い)のニュー・ロマンティックス的解釈ともいえるが(苦笑),少し意地悪く言えばこういう「虚仮威(こけおど)し」がこの時代に見られた一つの雰囲気だった(当然,その雰囲気は日本の「バブル時代」にも繋がっていく)。当時は高い輸入盤を買うのが面倒臭くて(笑),国内盤シングルを買ったような記憶が...

The Look of Love
(Martin Fry / Mark White / Stephen Singleton / David Palmer / Mark Lickley)



☆ アルバム・ジャケットはまるで007か安手のハードボイルド(俗に言う「パルプ・フィクション」の表紙)みたいで(爆),1982年にはグッと魅力的でもあった。何というかあの頃の英国のシーンは片方にオルタナ(オータナティヴ)やヘヴィー・メタルといった硬派な連中がいて,反対側にはこのバンドとかキッド・クレオールとかすぐ後に出てくるカルチャー・クラブみたいな軟派な連中がいた。2トーンは下火になり,その中からデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズやUB40が出てきていたし,ケイト・ブッシュ,トーヤ(ウイルコックス),リーナ・ラヴィッチ,ニナ・ヘイゲンといった女性歌手も相当な強者(つわもの)揃いでクリッシー・ハインドやアニー・レノックスなんてまだかなり大人しい方に見えたものだ。他にもダイアー・ストレイツやストラングラーズのように英国以外では受けそうもなかったバンドからもはや終焉を迎えつつあったザ・ジャムやザ・ポリスもいたわけだから。。。

☆ 単純な結論を言えば,この時代のイギリスは60年代中期に匹敵する百花繚乱のシーンだったと思う。


PS.とは言え,このひょうきんなMVを見る限り,もしかするとこの曲はこのMVもヒットの要因だったのかもしれない。そういう曲はカルチャー・クラブの成功に見られるように80年代には増えてくる。

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「One Night in Bangkok」 (Murray Head 1984年10月)




☆ もの凄くヒットした曲だ。No.1になった国を挙げる。豪州,ベルギー,ドイツ,オランダ,南アフリカ,スペイン,スイス。最高位2位だった国はオーストリア,フランス,ニュージーランド。3位だった国はアメリカ,カナダ,スウェーデン,ノルウェー。この他アイルランドとポーランドで7位,イタリアで9位,マレーの母国英国だけが12位と上位10曲入りを逃している。ちなみに全米・カナダでのヒットのピークが1985年5月。

One Night in Bangkok
(Lyrics Tim Rice · Björn Ulvaeus / Compose Benny Andersson · Björn Ulvaeus)



☆ この曲のWikipediaの解説にあるように,元々はミュージカル「チェス」のために作られた曲で,ABBAの2人のB(ビョルン・ウルヴァースとベニー・アンダーソン)が係わっている。今年もバンコクの「そういう面」を扱った映画が複数上映されていたが,ティム・ライスの描くバンコクはやや潔癖にして辛辣である。また歌詩にラップが導入されており,これは翌年の全米チャートでNo.1になったファルコ「ロック・ミー・アマデウス」なんかに連なっている気がする(実際に欧州では「ロック・ミー・アマデウス」はこの曲に前後してヒットしている)。

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deaconblue

Author:deaconblue
「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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