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2019-08

暑気払い



Summertime
Composer George Gershwin
Lyricist(s) DuBose Heyward,Ira Gershwin
Original Released 1935



Summertime, an' the livin' is easy
Fish are jumpin' an' the cotton is high.
Oh, yo' daddy's rich and yo' ma is good-lookin'
So hush, little baby, don' you cry.

One of these mornin's you goin' to rise up singin'
Then you'll spread yo' wings an' you'll take the sky.
But till that mornin', there's a nothin' can harm you
With Daddy an' Mammy standin' by.

Repeat first verse

Covered by The Zombies
Released 9 April 1965
From their debut album Begin Here

PERSONNEL
Colin Blunstone - lead vocals, tambourine, guitar
Rod Argent - keyboards, backing and lead vocals, harmonica on "Work 'n' Play" and "I Got My Mojo Working"
Paul Atkinson - guitar
Chris White - bass, backing vocals
Hugh Grundy - drums

CM ①


CM ②

Sung by Shinichi Mori
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【追記あり】 「China Grove」(The Doobie Brothers 1973年7月25日)


グレイテスト・ヒッツ / ドゥービー・ブラザーズ  (スーパー・ファンタスティック・ベスト2012)グレイテスト・ヒッツ / ドゥービー・ブラザーズ (スーパー・ファンタスティック・ベスト2012)
(2011/12/07)
ザ・ドゥービー・ブラザーズ

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米中貿易戦争、終わりの見えない泥沼化の様相-「脅し」戦術効かず
Bloomberg 8/6(火) 12:34配信

> (ブルームバーグ): トランプ米大統領が中国に仕掛ける貿易戦争は、終わりの見えない泥沼の様相を帯びてきた。解決への明確な道筋は見えず、過程には世界経済を脅かす地雷が埋まっていそうだ。
> トランプ氏は先週の新たな対中関税発表で、合意に向けた中国側の熱意の欠如に対し忍耐の限界に達したことを示した。これにより合意に至るよう中国側に圧力をかけたつもりだったが、中国は約10年ぶり水準への人民元下落を容認することで対応した。
> これまでのところ成果を生まず米中双方の経済に害を与えるばかりの交渉戦術に明け暮れることで、トランプ氏は合意の可能性を高めるよりも低めているように見受けられる。さらに、米政権は対立を終わらせるための次の一手が思い浮かばないようにも見える。
> ブッシュ政権の大統領経済諮問委員会(CEA)メンバーだったフィリップ・レビー氏は「米国は中国との貿易戦争を開始した時に、それを終わらせる方法について明確な計画がなかった。『脅せば相手が屈服し、われわれは満足だ』くらいの考えだったようだが、これまでのところ、相手が屈服しなかったらどうするのかについての発言は聞かれない」と話した。
> 中国は屈服するどころか、人民元安に加え米国産大豆の輸入を減らすという対応にも出た。トランプ大統領が9月1日からとする新関税の導入を強行すればさらに対抗措置を取る構えだ。
> 投資家は貿易戦争が長引く可能性を理解し始めている。米国株は先週の下落に続き5日も値下がり。新興市場通貨も下落し、米国債と円と金は値上がりした。
> モルガン・スタンレーのエコノミストらは5日のリポートで、米国の追加関税と中国の報復が4ー6カ月続けば世界経済は9カ月のうちにリセッション(景気後退)入りすると予想した。

> 原題:A Forever Trade War Looms as Trump Deepens Battle With China (1)(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

China Grove(Tom Johnston)


When the sun comes up on a sleepy little town
今日も太陽がサン・アントンからちょっと行ったところにある
Down around San Antone
眠たげなちっぽけな街を照らし始める頃
And the folks are risin' for another day
連中はその日の暮らしを始めるために起き出して
Roundabout their homes
家の周りをうろつき始めるのさ

The people of the town are strange
その街のヤツらはどこかちょっと変わっていて
And they're proud of where they came
あいつらの祖国をいまだに誇りに思っているのさ

Well, you're talkin bout China Grove (China)
そう,キミは例の中華街のことを話しているんだな
Oh-oh-oh, China Grove, oh-oh-oh
うん,そうさ,あの中華街のことさ

Well, the preacher and the teacher
で,あいつらは,説教師だか教師だか分からんヤツの話を
Lord, they're a caution
畏(かしこ)まって聞いているんだが
They are the talk of the town
一たび街中に解放されれば
When the gossip gets to flyin'
噂話があっちこっちで飛び回っているって始末さ
And they ain't lyin'
そのうえあいつらと来たら立ちっぱなしで
When the sun goes fallin' down
日が沈むまで街の中をウロウロしてやがる

They say that the father's insane
あいつらが言うにゃ教父さまはイカれていて
And dear Mrs. Perkins a game
親愛なるパーキンス女史は犠牲者ってことらしい

We're talkin' 'bout the China Grove (China)
オレたちゃ例の中華街のことを話してるんだが
Oh-oh-oh, China Grove, oh-oh-oh
ああ,そうさ,例の中華街のことだよ

But every day there's a new thing comin'
とはいえ毎日新たなドタバタ騒ぎがおっ始(ぱじ)まり
The ways of an Oriental view
東洋風の見解に沿って解決を見ているらしいんだが
The sheriff and his buddies
保安官だのその手下だのが
With their samurai swords
サムライの刀まで振り回して大活躍ってなことらしい
You can even hear the music at night
その挙句に夜ごとあいつらの流麗な音楽がこっちのお耳に入るって寸法さ

And though it's a part of the Lone Star State
どうやら,あいつらの頭ん中じゃ,この土地もヤツらの偉大な国家の一部らしい
People don't seem to care
あいつらはこの国(合衆国)のやり方なんて全然気にしない
They just keep on lookin to the East
いつまで経っても故郷の東洋の空を恋しがっているんだよ

Talkin bout the China Grove (China)
まあこれが,中華街のお話ってやつだよ
Oh-oh-oh, China Grove, oh-oh-oh
まあね,中華街のお話さ

楽曲について(英語版Wikipediaより)

Like many songs by Johnston, the music was composed and developed before the lyrics were written.
トム・ジョンストンが作る他の多くの作品同様,この曲も曲が先に書かれ,歌詩は後から書かれた
It started with a guitar riff that he and drummer John Hartman developed into a jam with a chord structure.
初めのギターリフはジョンストンがドラムスのジョン・ハートマンとジャムっている時にできたという
Johnston said that the lyrics were influenced by a piano part in the performance.
ジョンストンはこう言う。「オレはビリー・ペインのアイディアを借りたのさ。
According to Johnston, "...I really owe Billy Payne for the words because he played this wacky bridge that started the thinking process with this wacky sheriff, samurai swords, and all that."
「というのもヤツの風変わりな演奏を聞くうちに,変てこな保安官だのサムライの刀だのが思い浮かんだからなのさ」

The song is based on a real town in Texas.
この曲はテキサス州の実在の街に想を得ている。
Johnston thought he had created a fictional town called "China Grove" near San Antonio, Texas, and later learned it really exists from his cab driver in Houston.
ジョンストンはこの「中華街」はテキサス州サン・アントニオの近くにある架空の町として創ったつもりだったが,後日彼がヒューストンでたまたま乗り合わせたタクシーの運転手から実際にそういう場所があることを教えてもらったという。
Johnson later explained that the band had been on tour passing through the town of China Grove on the way to or from San Antonio, Texas, and he had seen a road sign with the name, but somehow had forgotten about it.
ジョンストンはまた,バンドがサン・アントニオで演奏した行き帰りのどちらかで,そういう中華街の近くを通りかかったことがあり,その時たまたま標識を目にしたことがこの曲の創作に繋がったが,詳しいことは忘れてしまったと話している。

☆ むかし,この曲の解説を吉成伸幸が書いていたが,彼もアメリカ人には中国人が何を考えているか分からないのだろうとか,そういうことを書いていた記憶がある(笑)。確かにここ数日の「米中貿易戦争」についての報道を見ていると,ドナルド・トランプやピーター・ナバロの中国(人)への認識は,この歌詩におけるトム・ジョンストンのそれと五十歩百歩なんだろうなと思ってしまう(爆)。要するに「あいつらは何を考えているか分からん」ということだ。

☆ しかしそいつはお互い様で(笑),ローン・スター・ステートは五星紅旗の国(中華人民共和国)でも青天白日旗(台湾)でもなく,まさに曲がリリースされている頃戦争をしていた相手方(ベトナム民主共和国=今のベトナム社会主義共和国)のことだし,中国にはサムライの刀(日本刀)の代わりに青龍刀だし。。。

☆ 一方でこの歌詩がいみじくも見抜いているように,中国人は一族郎党で集まって日がな一日ワイワイガヤガヤやっているイメージがある。最近たまたまエマニュエル・トッドについて鹿島茂が話している本を読んでいたが,トッドの指摘は当を得ていると思わざるを得ない。

最高位
全米 Billboard Hot100:15位
    Cashbox Top100:8位
全加:9位
2019年8月9日追記
☆ Groveという言葉は林とか木立だったかそういう意味があるが,これは中国のどこかの林を歌った作品では当然無く(爆),中国人がひとかたまりになって日がな一日ああじゃないこうじゃないと大声で話している場所のことを歌っているので,中華街以外に適当な訳が思いつかない。もちろん中華街はチャイナタウンであるのだからチャイナ・グローブは「中国人がわさわさいる場所」くらいの意味なのだろう。

☆ 73年の夏だからカン・フー映画のブームには少しだけ早いのか。サムライの刀は三船敏郎がアラン・ドロン,チャールズ・ブロンソンと共演した『レッド・サン』あたりの連想か?この辺はさすがにリアルタイムでないのでイメージが無い。

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【追記あり】「Highway Star」 (Deep Purple 1972年3月=アルバムリリース)


初出:2012年5月7日
マシン・ヘッド(SACD/CDハイブリッド盤)マシン・ヘッド(SACD/CDハイブリッド盤)
(2011/08/17)
ディープ・パープル

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☆ 日産自動車にはディ-プ・パープル・フリークがいて,こっそりワンボックスの特別仕様車にこの曲のタイトルを付けたという「都市伝説」がある(真に受けて同社広報に訊きに行かないように^^;)。「ハイウエイ・スター」という曲の魅力はハード・ロック(70年代末からはヘヴィ・メタルの名称が復活し現在に至る)のフォーマットのひとつの完成形で,それまでのプログレッシヴ・アプローチを決して無駄にしていないこと,キーボードとギターがそれぞれソロのパートを持ち,ヴォーカルのパートと分業して長い曲に構成力を持たせている=飽きさせないこと,ジョン・ロードのバロック風の間奏,それぞれの楽器の(意外に)高い演奏力。こうしたアプローチは元よりジャズの特権のようなものだった。しかしジャズのように基本となる旋律をその場の雰囲気と解釈で自由自在に操る(だから「名曲あって更に名演あり」と言われる)のではなく,形式により再現可能なロック音楽のフォーマットの中で,それを試みるというそのアプローチ自体が「プログレッシブ(前衛的)」なものだったと言える。




☆ 言うまでもなく「ハード・ロック」のフォーマットはブルース・ロックの進化形のひとつであり,ディープ・パープルはブルース的なアプローチにプログレッシヴ・ロック的構成力を持ち込み,ジェフ・ベックが考えつき(『ベック・オ・ラ』)ジミー・ペイジが進化させた(レッド・ツェッペリン)ヴォーカルvsメイン楽器(主にギターだが,パープルの場合はギター,キーボードとの三つ巴になるところが特徴的)という70年代ロックのフォーマットがこの第2期ディープ・パープルの登場で完成する。この曲はそのアプローチの豊かな果実と言って良い。まだディジタルにはほど遠い時代の作品ではあるが,それゆえ聴く者は演奏者の飛び散る汗まで感じることが出来るのである。それはこの形式の音楽にとっては幸せなことに違いない。

2019年7月27日

☆ CASEという言葉が現在の自動車産業の課題になっているそうだが,ぼくたちが1960年代後半に小学生向けの絵本というか図鑑というか(当時はこの手の書籍は小学館よりポプラ社の方が強かった)そういう本で見たクルマの中でいまだに実物を見ないものがある。それはエアカーと書いてあった。エアカーのイメージは当時のアニメドラマ「スーパージェッター」(筒井康隆も脚本を書いたと聞く)の主人公の愛機「流星号」で,車の後部から鉄腕アトムのような炎というかそういうものが出ている以外のイメージはリニアモーターカーに近い。ぼく(ら)は,エアカーは車輪の無い車,空中に浮いて滑るように走るクルマをイメージしていた。

☆ これはドローンとは全然違う(爆)。ドローンは空飛ぶクルマというより飛行機の小さいのでしかない。いまニュースで見ることがある『空飛ぶクルマ』の実験車両は全部ドローンの進化形というか変化形としか思えない。のりもの図鑑か何かで見たエアカーは,とうぶんぼく達の前にはその姿を現すことはないだろう。

2019年7月28日追記
☆ ところで「ハイウエイ・スター」のクルマは二輪であろうと思われる。だって歌詩にわざわざ「しっかり掴まれよ(Hold tight)」なんて書いてあるからね。そうすると,この歌詩の流れは間違いなくブルース・スプリングスティーン「明日なき暴走」に繋がる訳で,ただの爆走(暴走)に理由と物語が加わって「ロックの歌詩」が進化することになる。音楽の「時代(共鳴)性」はこんなところにもみられるのだ。

☆ もう一つ。この歌の詩の中に車を潜水艦に喩えるところがあるが,これは逆に四輪で幅広・低重心のクルマ(その頃は「スーパーカー」と呼ばれて,カードが子供のおもちゃにもなっていた)のことだろう。だから60年代のカミナリ族はマフラーを切って轟音を挙げるのを好んだが,70年代の暴走族(旧車會のみなさま,ごきげんよう)は車高を落とす「シャコタン」と轟音の竹槍マフラーに美学を求めた(金持ちならケーニッヒの正規改造車に高いカネが使えた。これなら捕まる(パクられる)心配がなかったからね)。

☆ ほな,もう一丁。2番の歌詩でクルマを彼女に(エアロスミスの「バック・イン・ザ・サドル」やRCの「雨上がりの夜空に」のように逆も成り立つ)喩えるのは,船がクルマのベースになるから。海が女性名詞で船も女性名詞(だったでしょ?違ってたらコメント欄で「優しく指導して」)。でもって車も女性名詞なのかなと。そう言えばGMのCEOメアリー・バーラは親子二代のGM社員だったと思うが,クルマ好きの経営者をカーガイ(Car Guy)という(日本では現在これを一番主張しているのが豊田章男)のにあわせて自称「カーギャル(Car Gal)」だそうな。このGalはアイルランド訛りでもちろんGirlのこと。またダイバーシティより以前からGirlに年齢制限はないのも周知の事実。



☆ 小さい声で言っておくが,どんなロックや歌謡曲だって50年経ったらクラシックだからな。その辺の音楽権威主義者ども,よく聞いとけよ(爆走)。
PS.あまり思い出したくない話だが,最近の重大事件で久しぶりに「捕まえる」という意味で「パクられる」という言葉を使う人間を(報道で)見た。

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「More Than a Feeling(宇宙の彼方へ)」(ボストン 1976年9月)


初出:2011年2月28日

☆ 先日,内舘牧子のエッセイを読んでいたら映画の邦題が原題のカタカナ版ばかりで寂しいような内容だったが,洋楽も洋画と似たようなもので気の利いた邦題をつける人がどんどん減っていった。

☆ ボストンのデビューシングルの邦題は,おそらくアルバム・ジャケットとブラッド・デルプのスーパーヴォーカルの成せる技だとは思うが,それにしても曲のイメージを上手く捉えて見事なタイトルと言えると思う。下に掲げた歌詩はそこ(宇宙の彼方)までは連れて行ってくれないが(爆),ある朝起きたら何かが変わっていたという「変身」パターンの深い歌詩だと思う。

More Than a Feeling (Tom Scholz)


I looked out this morning and the sun was gone
今朝,外を見た時 陽は既に去っていた
Turned on some music to start my day
ぼくは一日をスタートさせようとラジオのスイッチを入れた
I lost myself in a familiar song
そして聞き覚えのある曲に魂を奪われた
I closed my eyes and I slipped away
ぼくは目を閉じ,その音楽の世界に滑り込んでいった

It's more than a feeling (more than a feeling)
それは全ての感覚を超越していた(感性を超えていた)
When I hear that old song they used to play (more than a feeling)
ずっと昔にかけたことのある筈の,その古い曲を聴いた時
I begin dreaming (more than a feeling)
ぼくの中で夢が広がり始めた(感性を超えたまま)
'till I see Marianne walk away
マリアンヌ(自由の女神)が歩き去るまで
I see my Marianne walkin' away
ぼくは女神がそこから歩き去るのを見ていた

So many people have come and gone
あまりにもたくさんの人々が行き交う中
Their faces fade as the years go by
彼らのことはいつの間にか忘れ去られてしまう
Yet I still recall as I wander on
でもぼくはさまよい歩きながら,その人達を呼んでいる
as clear as the sun in the summer sky
なつぞらに燦然と輝く太陽のように

It's more than a feeling (more than a feeling)
When I hear that old song they used to play (more than a feeling)
I begin dreaming (more than a feeling)
'till I see Marianne walk away
I see my Marianne walkin' away

When I'm tired and thinking cold
この暮らしに飽きて,心が寒々とするとき
I hide in my music, forget the day
ぼくは音楽の中に身を隠し,嫌な一日を忘れようとする
and dream of a girl I used to know
そしてかつて馴染んでいた女の子の幻影がそこにある
I closed my eyes and she slipped away
ぼくはそっと目を閉じ,彼女はそこへ滑り込んでいく
She slipped away
彼女は静かに滑り込んでいく

It's more than a feeling (more than a feeling)
When I hear that old song they used to play (more than a feeling)
I begin dreaming (more than a feeling)
'till I see Marianne walk away

2019年7月15日
☆ 1976年はアメリカン・ロックにとって重要な結節点だったと思う。ボストンとフォリナーの登場は当時ハード・プログレ(今はなぜか「アメリカン・プログレ・ハード」と呼ばれるようだ)という新しいジャンルを開拓した。それまでのアメリカン・ロックは地域性(ウエスト・コースト/イースト・コースト/サザン・ロック)が重要視されていたが,アメリカン・ハード・プログレは重厚な音と分かりやすい曲調というこれから10数年の音楽(メインストリーム・ロック)を形成する画期となった。

☆ 上に書いた古いレビューでは主人公がどう変わったのかを読み切れなかったが,ヘタクソなりに訳してみて曲のテーマが温故知新(古いモノの中に新しいものを見出す)が転機になるということにあるところから,トム・ショルツ自身の体験が反映していることが想像できる。

☆ この曲やアルバムが出た当時のアナログ技術を考えると,作品は驚異的であり,一部に「これは人工的に合成した音(ギター・シンセサイザー=そういうモノがあったのかどうかついぞ知らないのだが)の使用だ」という断定もあり,ショルツは次のアルバム(『Don't Look Back』 1978年8月2日)の注意書きにわざわざ「このアルバムではシンセサイザー類は一切使用していない」と書くくらいこの噂に悩まされたようだ。

☆ ただシングルやこのようつべのPVを見てもショルツ自身が少なくともエフェクターをフル活用して「ボストンの音」を紡ぎ出しているのは分かる。この「力強さ」こそが80年代を通じてメロウメタルやパワーバラードなどの形で再演されるメインストリーム・ロックの鍵だった。だから1976年はロック音楽の歴史の結節点だと,ぼくは考えている。

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「スカイ・ハイ」(ジグソー 1975年8月=米、1975年9月26日=英)


☆ Wikepedia日本語版の解説から引用。

> この楽曲は1975年に封切したジミー・ウォング主演、香港・オーストラリア合作アクション映画「スカイ・ハイ(英語版)(原題:The Man From Hong Kong)」のテーマソングとして制作され、Billboard Hot 100で最高3位、全英シングルチャートで最高9位を記録した。

> 2年後、日本ではメキシコ合衆国のプロレスラー・ミル・マスカラスが、全日本プロレスに参戦した際のリング入場のテーマ曲として流されたことをきっかけに大ヒットする。日本での発売元のテイチクは「出す前は売れるとは思わなかった」というが、蓋を開けてみるとオリコンシングルチャートで総合チャート最高2位、洋楽チャートで1977年3月14日付から11週連続1位(1977年度の年間1位も獲得)を記録し、日本だけで公称120万枚を売り上げた(オリコン調べでは約57万枚)。これ以後日本では、二匹目のドジョウを狙ったスポーツ関連の企画盤、便乗盤レコードが次々と発売されることになる。

☆ まったくこの通りで77年当時洋楽ファンの間では「えっ?」というヒットぶりだった。もっとも当時の洋楽ファンでプロレス好きは多かったのですぐに事情は知れた。プロレスにルチャ・リブレを持ち込んだのは興行主としての馬場さんのセンスの良さだと思うし(その頃プロレスはあまり見ていなかった=プロレス小僧の多さへの反動=ヘソ曲がりなもんで^^;)仮面貴族ミル・マスカラスの得意技は空中殺法だったようで(ルチャ・リブレは全体的にそうだが),そこからこの曲が何となく(歌詩を考えずに)選ばれたのだと思う

Sky High (Clive Scott / Des Dyer)


Blown (Blown Blown Blown)
放り上げられて
'Round by the wind
風に巻き込まれていく
Thrown (thrown thrown thrown)
放り投げられて
Down in a spin
激しく回転しながら真っ逆さまに落ちていく

I gave you love, I thought that we
ぼくは持てる限りの愛情を注いだ。そしてそれが
Had made it to the top
至上の高みに連れて行ってくれると思っていた
I gave you all I have to give
出来ることはすべてやってきた
Why did it have to stop?
どうしてそれを
急に打ち切るべきだというのかい?

You've blown it all sky high
きみはぼくの愛情を空高く放り投げ棄てた
By telling me a lie
手酷い嘘をつくことで
Without a reason why
何故なのか語ることもなく
You've blown it all sky high
きみはいきなりぼくの愛を空高く投げ棄てたのだ
You, you've blown it all sky high
きみは,きみはこの愛の全てを空高く投げ棄てても
Our love had wings to fly
羽が生えて飛び続けるとでも思ったのかい
We could have touched the sky
ぼくらとその愛は,あと少しで空の高みに
手が届くところに来ていたはずだ
You've blown it all sky high
そしてその愛をきみは空高く放り投げ棄てた

Up (up up up)
高く舞い上がり
Round I have flown
くるくると回りながら漂っている
Then down (down down down)
そして落下していく
Down like a stone
まるで投げ上げられた石ころのように

I gave you love, I thought that we
Had made it to the top
I gave you all I have to give
Why did it have to stop?

You've blown it all sky high
By telling me a lie
Without a reason why
You've blown it all sky high
You, you've blown it all sky high
Our love had wings to fly
We could have touched the sky
You've blown it all sky high

You, you've blown it all sky high
By telling me a lie
Without a reason why
You've blown it all sky high

☆ 確かに曲(というよりアレンジ)のダイナミックさが割とシンプルなこの曲を荘厳華麗にしているので「仮面貴族」の登場には似合っているとは思う。この当時は誰も歌詩を読んで突っ込んだりしなかったからね(笑)。

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deaconblue

Author:deaconblue
「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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