2017-10

「LOVE IS IN MY SIGHT」 (The SQUARE 1986年3月5日=アルバムリリース)


S・P・O・R・T・SS・P・O・R・T・S
1,572円
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☆ 80年代半ばスクエアは絶頂期に向かっていた。『脚線美の誘惑』で見出した基本的な方向を維持しつつ,2年に3作という信じられないペースでアルバムを送り出し(当たり外れは確かに多少あった),あっという間にカシオペアと並び立つ人気者になっていた。どちらも若く,その割に手練れの演奏技術を持ち,コンセプトの明確なアルバムを発表することで,自らの音楽の方向性を明示しつつそれに見合ったポピュラリティを獲得していた。まあ羨ましい限りである(笑)。

☆ こうしたフュージョンの若手グループが当時目指したのは,当時のF1/M1層のターゲットであった「西海岸」的なもの(これは本当のカリフォルニアではなく,ホットドッグプレスやFineのような雑誌のカラー)をインストゥルメンタルに置き換えることだった。これは彼らの音楽的指向ともたぶん合っていたので「流行に媚を売る」イメージを与えることなく,時代の流れをリードするという非常に都合のよいポジションを確保したことになる。

「LOVE IS IN MY SIGHT」 (作曲:安藤まさひろ)



☆ アルバムジャケットはメンバーがプールで泳ぐ姿だが,この曲のイメージは球技,それもテニスやスカッシュのような速い球速を持つ対抗競技である。相手のコートだとか壁に向かってスマッシュを打ち込む時の,あのフィーリングがある。それは一に爽快感だが,演奏からも窺えるように,むしろ集中力と瞬発力それから飛び散る汗というイメージがある。

☆ こうした肉感ともいえるものが音楽のディジタル化が進むにつれて失われてきたように思うのは,若い時分に汗を飛び散らせる音楽を好んで聴いてきたからだろうか。

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「Tell Her No」 (The Zombies 米:1964年12月、英:1965年1月)



初出:2012年5月12日

Singles A's & B'sSingles A's & B's
(2002/07/23)
Zombies

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☆ ゾンビーズは1960年代のブリティッシュ・インヴェンジョンの中でも特異な存在で,本国の英国ではTop10ヒットが1曲も無い(英語版 Wikipediaの記述によると,米国での三大ヒット曲のチャートアクションを比較すると「She's Not There」(米国:2位,英国:12位)「Tell Her No」(米国:6位,英国:42位)「Time Of The Season」(米国:3位,英国:チャート圏外)という結果)。更に日本では「I Love You」(英国のみシングルカットするも圏外)をグループサウンズのザ・カーナビーツが「好きさ 好きさ 好きさ」のタイトルで大ヒットさせているので,ゾンビーズの最もコアなファンはもしかすると日本に多かったかもしれない。

☆ ゾンビーズはロッド・アージェントとクリス・ホワイトという二人の優れたソングライターとコリン・ブランストーンという1960年代の英国を代表してもおかしくない才能溢れるシンガーを擁していた。ブリティッシュ・インヴェンジョンのグループサウンズ的な魅力もあったが,そのサウンドの特徴は際立ったクールさで,他のR&Bを母体とする熱いグループとは一線を画していた。それが彼らの人気がいま一つ盛り上がらない理由だったかもしれないが,少なくとも先に挙げた三つの米国でのヒット曲を始めとして,タイムレスなスタンダードたりうる作品群を残している。彼らの60年代最後の作品集『オデッセイ&オラクル』は確かにサイケデリック・ロックの影響を受けた作品であるが,アルバムジャケットほど音はサイケでなく,このアルバムを以てゾンビーズをサイケデリック・ロックの範疇に入れることには同意しかねる。

2017年10月11日追記

ZombiesZombies
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☆ ゾンビーズはブリティッシュ・インヴェンジョンの系譜に属しながら非常に特異なバンドだと思う。バンドには三つの個性(二人のライター=ロッド・アージェントとクリス・ホワイト、一人の卓越したヴォーカリスト=コリン・ブランストーン)があり,三者のバランスが取れればもっと大々的な成功を得られたと思われるが,むしろこの曲,「シーズ・ノット・ゼア」,「タイム・オブ・ザ・シーズン(二人のシーズン)」そして『オデッセイ・アンド・オラクル』と音楽的方向性が見えないまま消えてしまったバンドになってしまった。

☆ Wikipedia英語版の解説では,この曲を書いたクリス・ホワイトは「バート・バカラックとハル・デヴィッドの音楽に影響を受けた」と述べているが,確かにこの曲の個性的なリズム・パターンはバカラックの香りがする。当時は確かジャズ・ロックなんて言われ方をしたのではないかと思う(ただしこの言葉を聞いたのは曲がヒットして10年以上経った頃の話だが)。

Tell Her No (Rod Argent)


☆ この曲でコリン・ブランストーンは "No" という言葉を63回言っているそうだ。こんな名曲だがロックンロール・ベースのヒット曲の全盛期には目立ったヒットになることもなく,英国では65年2月に最高位42位を記録したに留まっている。

☆ 1983年にジュース・ニュートン(当時人気のあったアメリカの若手カントリー・ポップ・シンガー)が「不用意に」この曲をカヴァーしTOP40ヒットになったものの,某山下達郎にケチョンケチョンにされていたのを彼の番組で聞いた記憶がある(爆)。そういえばあまり音楽的に合いそうもない山下と南佳孝の二人が(別々に聴いたのだが)揃ってこの曲を60年代の名曲に挙げていたことは当時の記憶に残っている。

☆ 「ポップ・ソングは3分間の芸術」とはよく聞いた言葉だったが,2分7秒のこれはその基準で言えばたぶんネ申曲なんだろう。

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「The Working Hour」 (ティアーズ・フォー・フィアーズ 1985年2月25日=アルバムリリース)


初出:2014年8月8日
シャウト+7シャウト+7
(2011/11/09)
ティアーズ・フォー・フィアーズ

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The Working Hour
( Roland Orzabal, Ian Stanley, Manny Elias)



These things
ぼくがずっと
That I've
言ってきたこと
Been told
それらすべて
Can rearrange
整理し直すことができる

My world
ぼくの考えのすべて
My doubt
ぼくの抱く疑問のすべて
In time
早晩
But inside out
それも徹底的に

This is the working hour
これが執務時間
We are paid by those
ぼくらは自分達のしくじりで
who learn by our mistake
学んでいる人に養われている

This is the working hour
これが執務時間
We are paid by those
ぼくらは自分達のしくじりで
who learn by our mistake
学んでいる人に養われている

This day
この日
And age
そしてこの時代
For all
全てのものに
And not for one
しかもひとつもなく

All lies
全ての嘘
And secrets
そして機密たち
Put on
進めて
Put on and on
そのままずっと

This is the working hour
これが執務時間
We are paid by those
ぼくらは自分達のしくじりで
who learn by our mistake
学んでいる人に養われている

This is the working hour
これが執務時間
We are paid by those
ぼくらは自分達のしくじりで
who learn by our mistake
学んでいる人に養われている

And fear is such a vicious thing
そしてぼくらの恐れはそんなに酷いものなのか
It wraps me up in chains
それはぼくの身体をぐるぐる巻きにしてしまう

Find out
見つけるんだ
Find out
見つけ出せ
What this fear is about
何がこの恐れの正体なのか

Find out
見つけるんだ
Find out
見つけ出せ
What this fear is about
何がこの恐れの正体なのか

Find out
見つけるんだ
Find out
見つけ出せ
What this fear is about
何がこの恐れの正体なのか



2017年10月9日付記
☆ ティアーズ・フォー・フィアーズに世界的な名声を与えた彼らの第2作『Songs from the Big Chair(シャウト)』の2曲目の作品。The Big Chairの由来は上に示した『失われた私』(フローラ・リータ・シュライバー著 1973年)及び同著の映画化『Sybil』である。このノンフィクションの主人公は16の人格を持つ解離性同一性障害だったという。作品としての「The Big Chair」は「Shout」のB面に収録されたが,LPには収録されず,CDになった後ボーナス・トラックとして加えられた。



☆ ここに示された主題は別の読み解き方もあるけれど,当時の米ソ軍拡競争や核戦争(米レーガン政権は宇宙防衛構想まで考えていた)に対する嫌悪や抵抗(当時は反核運動(=No Nukes)と言われていたもその通奏低音の一つとしてあると思う。反核運動は80年代前半がピークでイギリスのニューウエイブバンドは様々なリアクションを示している。またそれをきっかけとする反戦ソングとしてネーナ「99ルフトバルーン」やポール・ハードキャッスル「19」なども良く知られている。

☆ 反戦と読み解かなくてもジョージ・オーウェルが示唆した独裁の年『1984』を過ぎて,明らかにそういう形での「支配」に対する「警戒」もこのアルバムには溢れている。そしてそのように裏読みもできる曲「Everybody Wants to Rule the World」が彼等を全米No.1に押し上げたのは何かの皮肉なのだろうか?



☆ 矢部宏治が繋いだピース(Piece)は白井聡の提起した問題に対する回答にもなり得ると思う。矢部の手法は典型的なオシント(OSINT:Open source intelligence)であり,烏賀陽弘道も正当に評価するだろうと思う。


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「You May Be Right(ガラスのニューヨーク)」 (ビリー・ジョエル 1980年3月7日)




☆ この曲がリリースされた時,イントロの効果音に刺激された悪戯が頻発した。たぶんこの効果音をカットする措置が取られたと思う(似たような例としてピンク・レディーのセカンド・シングルが救難信号をイントロにつけていたので,この部分をカットし,フェイド・インで放送したことがある)。それはさておき,前作のジャズマンからいきなりステーキならぬロケンローラーにビリーが化けたのは魂消(たまげ)た。これはニューウエイブが世界的なムーヴメントになっていることの証左でもあった。

☆ ビリーのこの曲は彼のルーツがロックンロールにあることを意味しているのだろうか。あるいはエルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズやジョー・ジャクソン・バンドがぶつけてきた英国発のストレートなロックンロールへの大西洋の反対側からの返答であろうか。同じような返答を米大陸の反対側でリンダ・ロンシュタットが準備していたことも併せて考えるとビリーやリンダ,あるいはそれぞれのプロデューサーだったフィル・ラモーンやピーター・アッシャーは1970年代のロックンロール・リヴァイヴァルではない「何か」をロンドンからの音に感じていたのか,あるいはラモーンズ,カーズ,トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ,ジョナサン・リッチマン&ザ・モダン・ラヴァーズそしてトーキング・ヘッズ,B-52ズ,ディーヴォ,ブロンディと揃ってきた米本国からの逆襲に機会を見たのだろうか。

You May Be Right (Billy Joel)


Friday night I crashed your party
Saturday I said I'm sorry
Sunday came and trashed me out again

I was only having fun
Wasn't hurting anyone
And we all enjoyed the weekend for a change

I've been stranded in the combat zone
I walked through Bedford Stuy alone
Even rode my motorcycle in the rain

And you told me not to drive
But I made it home alive
So you said that only proves that I'm insane

You may be right
I may be crazy
But it just may be a lunatic you're looking for

Turn out the light
Don't try to save me
You may be wrong for all I know
But you may be right

Remember how I found you there
Alone in your electric chair
I told you dirty jokes until you smiled

You were lonely for a man
I said "Take me as I am"
'Cause you might enjoy some madness for awhile

Now think of all the years you tried to
Find someone to satisfy you
I might be as crazy as you say

If I'm crazy then it's true
That it's all because of you
And you wouldn't want me any other way

You may be right
I may be crazy
But it just may be a lunatic you're looking for

It's too late to fight
It's too late to change me
You may be wrong for all I know
But you may be right

You may be right
I may be crazy
But it just may be a lunatic you're looking for

Turn out the light
Don't try to save me
You may be wrong for all I know
But you may be right

You may be wrong but you may be right
You may be wrong but you may be right

☆また この曲で軽視してはいけないことは,その歌詩のラフさ(あるいは過激さ)であろう。「マイ・ライフ」で歌詩の一部が「ばか(おそらくstupid)と聞こえる」というクレームを受けていたビリーがこの曲に選んだ単語の中身は出てきた順に "insane,crazy,lunatic,madness" その他にも "crashed,trashed,combat zone,electric chair,dirty jokes" とまるでパンクスのような言葉遣い(パンクスにしてはかなり上品だが,1980年に30歳の米国人が歌う歌詩にすれば随分なもの)ではある。

☆ このラフさ(それはリンダが同じ年に発表した『Mad Love(激愛)』にも十二分に通じる)は,当時からニューウエイブに刺激されたとか(口の悪いヤツに言わせれば「真似した/利用した」となる),ロックンロールの本家帰りしたとか色々言われてきた。確かにそういう側面があって,そこからパワーを貰ったという解釈は無難な正解だろうとは思う。でも,ミュージシャンが表現するやり方はそんな単純なものだけではないと思う。いやむしろもっと単純なのかもしれない。早い話が中堅どころになりつつあった人気者ふたり(ビリーとリンダ)がそれぞれの方法論で若い(と言ってもメジャーでのキャリア上のことだけだが)ミュージシャンに張り合おうとしたという話ではなかったか。それぞれの音楽に「活」を入れるために。

PERSONEL
Billy Joel - vocals, piano and harmonica
Dave Brown - electric guitar
Richie Cannata - saxophone solo
Liberty DeVitto - drums and percussion
Russell Javors - electric guitar
Doug Stegmeyer - bass guitar

最高位
全米(Billboard Hot 100)第7位,カナダ第6位,南ア第14位,ニュージーランド第23位,豪州第28位,日本(オリコン)第60位


Wikipedia(En)の解説より
.> The song famously begins with the sound of broken glass.
この曲はガラスの割れる音で始まることで有名な作品である。
.> The featured riff of the song loosely borrows from the Buffalo Springfield hit "Rock and Roll Woman" on the Buffalo Springfield Again album.
この曲のリフはバッファロー・スプリングフィールドの『アゲイン』に収録されたヒット曲 "Rock and Roll Woman" のそれを大まかに(サラッと)借用している。

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「You Haven't Done Nothin'(悪夢)」(Stevie Wonder 1974年8月7日)



初出:2007年3月27日
You Haven't Done Nothin' (Stevie Wonder)


We are amazed but not amused
ウチらは呆れてるんで,楽しんだりしちゃないよ
By all the things you say that you'll do
お宅らがやりますやりますって言ってる事全ての話だよ
Though much concerned but not involved
深入りしてるような格好しながら決して関わっちゃくれない
With decisions that are made by you
お宅らが並べ立てるのはそんな約束ばっかりさ

But we are sick and tired of hearing your song
でもウチらはお宅らの「お謡い」にはもう心の底からウンザリしてるんだ
Telling how you are gonna change right from wrong
お宅らの決まり文句は「我々がいかにしてこの間違った現状を正していくか」ってヤツさ
'Cause if you really want to hear our views
もしもお宅らが本気でウチらの考えに耳を傾けたいんなら,この台詞を進呈するよ
"You haven't done nothing"!
「お宅らは,何ひとつ,何んにも,しやしないだろっ!」

It's not too cool to be ridiculed
嘲りの種にされてまで落ち着いてはいられないね
But you brought this upon yourself
だけどそれは,お宅らがここに持ち込んできたものじゃないか
The world is tired of pacifiers
ウチらの世間は調停調停でもうウンザリしてるんだ
We want the truth and nothing else
ウチらは真実を望んでいるだけで他に何も望んじゃないんだよ

And we are sick and tired of hearing your song
それでウチらはお宅らの「お謡い」にはもう心の底からウンザリしてるんだ
Telling how you are gonna change right from wrong
お宅らの決まり文句は「我々がいかにしてこの間違った現状を正していくか」ってヤツさ
'Cause if you really want to hear our views
もしもお宅らが本気でウチらの考えに耳を傾けたいんなら,この台詞を進呈するよ
"You haven't done nothing"!
「お宅らは,何ひとつ,何んにも,しやしないだろっ!」

Jackson 5 join along with me say
ジャクソン・ファイブもいっしょに行くぜ
Doo doo wop - hey hey hey
Doo doo wop - wow wow wow
Doo doo wop - co co co
Doo doo wop - naw naw naw
Doo doo wop - bum bum bum
Doo doo wop

We would not care to wake up to the nightmare
ウチらはこの悪夢に眠りを妨げられるのはもうたくさんなんだ
That's becoming real life
これがウチらの実際の生活だなんて現実にね
But when mislead who knows a person's mind
だけど人の心を誤った方向に向かわせる連中がやってくる日にゃ
Can turn as cold as ice un hum un hum
みんなの気持ちは氷のように冷たくなっちまうだろう,ふむふむ

Why do you keep on making us hear your song
お宅らはいつまでその「お謡い」をウチらに聞かせ続けると思っているのかい
Telling us how you are changing right from wrong
お宅らの決まり文句は「我々がいかにしてこの間違った現状を正していくか」ってヤツさ
'Cause if you really want to hear our views
もしもお宅らが本気でウチらの考えに耳を傾けたいんなら,この台詞を進呈するよ
"You haven't done nothing"!
「お宅らは,何ひとつ,何んにも,しやしないだろっ!」
Yeah Jackson 5 sing along again say
ジャクソン・ファイブがもう一回行くぜ

Doo doo wop Doo doo wop - oh
Doo doo wop - co co co
Doo doo wop - sing it baby
Doo doo wop - bum bum bum
Doo doo wop - um Sing it loud for your people say
Doo doo wop - um um um
Doo doo wop - stand up be counted, say
Doo doo wop - co co co
Doo doo wop - ow
Doo doo wop - bum bum bum
Doo doo wop - ah hum

【Notes】「お謡(うた)い」=選挙公約・マニフェスト。

PERSONEL
Stevie Wonder – lead vocal, Hohner clavinet, hi-hats, crash cymbal, keyboard horns, drum programming
Reggie McBride – electric bass
The Jackson 5 – background vocals

全米No.1 1974年11月2日

2007年5月9日付記
☆ 以前,Stevie Wonderの「悪夢」の訳詞を書いていたが,あの表現は独特な言い回しだ。You havn't done (anything).だけで「おまえたちは何もやらなかった」という意味にもかかわらず,nothingとする表現だ。これは二重否定ではなく,否定の強意「おまえたちは,何ひとつ,何も,やってくれない」という意味である。お前たちは何ひとつやりはしないし,仮に何かひとつでも「何かやる」機会があったとしても,その時も「何もしやしない」という,かなり痛烈な皮肉だ。

2017年9月27日追記
☆ きょう掲示しても選挙妨害にはならないよね(爆笑)。すべての永田町人種(政治家・評論家・マスコミ関係者・その他の利権ピープル)に謹んでこの名曲を進呈する。

☆ 選挙権を持っている若い人達は,この曲を聞いたらYou Tubeあたりでこの曲も探して聴いておくといい。
The Who Won't Get Fooled Again(ザ・フー「無法の世界」)

☆ 先週くらいからアメリカのニュースで繰り返し報道されていたのだが,NFLの試合開始時,米国国歌斉唱の際に大統領発言に批判的な選手が起立せず片膝立ちしたり,出てこなかったりというパフォーマンスをして,怒り狂った大統領がかつて自分が進行していた番組の台詞で反撃するなどという「米国内」子供の喧嘩状況(この人物は国連総会で他の「地域」に対して似たようなことをやっていたが)だった。その波紋のひとつとして,ぼくが先日ニュースで見たのは年老いて肥満した(失礼)スティーヴィー御大がその身体を支えてもらいながら「片膝立ち」パフォーマンスをしている姿だった。

☆ 43年前,スティーヴィーは公民権運動の結果を反故にする白人社会に対して強烈なファンクで指弾した。彼のこの精神は年老いて健在である。ぼくは永田町周りの種族を馬鹿にすることと同じ情熱で,この年老いた反抗者に満身からの敬意を捧げる意味で,この曲を急遽,本日の選曲としたのである。

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Author:deaconblue
「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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