2017-06

こちらロンドン




☆ こちら,ロンドン。よぅ,ジョー。今日も元気かい?こっちはテリーザが下手打ってまたもや「ハング・パーラメント」の悲劇だよ。まったく君が予言したように,氷河期が来るっていうのに太陽はにじり寄ってきているようなフラストレーションが重~い雲のように「にわかムジャヒディン」が暴れるこの街にのしかかって来ちまった。もう本当にウンチって感じだよ。

☆ まったくボンクラばくち打ちのデーヴィッドちゃんのおかげで「ブレグジット」が決まってから,ポンドが叩き売られてフランス旅行がお楽しみになった以外に何にもいいことなかったぜ。フランスに行ったところでお姐ちゃんの尻を追いかける足で突撃テロを避けまくるなんて全くサイテー以外の何物でもないよ。おまけにロチルドの若番頭みたいなエマニュアル・マクロンなんてまるでキャメロンがドーバー海峡を渡ってきたかのようなのが,成り行きで大統領になっちまって,ここもどうなることやら。

☆ そう言えばジョー,こんな話もあるんだ。むかし君たちが熱心に支援していたサンディーノの子ども達は今世紀になって政権に返り咲いたよ。だけどいつの間にか中国の援助と資本を入れてパナマ運河のバイパスみたいな計画をぶちあげているぞ。そうそう。パナマと言えば老ノリエガ将軍がついに君のところに行ったみたいだぜ。えっ?あんなヤツは反対側だろって?それこそ「コントラ」な話じゃないか(爆)。パナマと言えば「パナマ文書」なんてのもあったし,レーガンはノリエガよりもずっと前にそっちに行ったし,関係者がどんどんこの世からいなくなっちまう。因果な話だね。

☆ そう言えば君が褒めていたアナーキーのギタリストが先日君のとこに行ったと思うので暇だったらジャムってくれよ。よろしくね。以上こちら,ロンドン。本日も暗転なり。






英総選挙、保守党敗北=過半数割れも政権維持へ-EU離脱に影響
 【ロンドン時事】欧州連合(EU)離脱交渉などが争点になった8日投票の英下院(定数650)総選挙は、9日までに開票をほぼ終え、メイ首相率いる与党・保守党が議席を減らして過半数(326)を割り込んだ。事実上の敗北で、解散・総選挙の賭けに出た首相には想定外の裏目の結末となった。保守党は第1党を維持したため、首相は他党の協力を仰ぎながら多数を確保し、新政権の樹立を目指す。党内では首相の責任を問う声が強まりそうだ。
 首相はEUとの経済関係より移民規制を重視する「ハード・ブレグジット(強硬な離脱)」を掲げて選挙戦に挑んだが、有権者の幅広い支持を得られなかった。政権基盤は弱まり、離脱への道のりは混沌(こんとん)としてきた。
 最新の集計によると、議席数は保守党が318(改選前330)、最大野党・労働党が261(同229)、EU残留派の自由民主党が12(同9)、野党・スコットランド民族党(SNP)が35(同54)。
 英BBC放送によると、首相は9日、バッキンガム宮殿でエリザベス女王に面会し、続投の意向を伝える方針。スカイニューズ・テレビは、英北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)が保守党に協力すると報じた。DUPは10議席を獲得した。労働党のコービン党首が首相に退陣要求を突き付けており、首相は動揺を鎮めるため、一刻も早い組閣が必要と判断したもようだ。(2017/06/09-20:19)

・テリーザ=テリーザ・メアリー・メイ(Theresa Mary May、1956年10月1日 - )第76代英国首相
・ハング・パーラメント=議院内閣制の政治体制において、立法府でどの政党も議席の単独過半数を獲得していない状態
・にわかムジャヒディン=2017年6月3日英ロンドン中心部のロンドン橋周辺で7人が死亡したテロ事件。なお「ムジャヒディン」とは「イスラム聖戦士」のこと。
・デーヴィッドちゃん=デイヴィッド・ウィリアム・ドナルド・キャメロン(David William Donald Cameron、1966年10月9日 ‐ )第75代英国首相
・エマニュアル・マクロン=エマニュエル・ジャン=ミシェル・フレデリック・マクロン(フランス語: Emmanuel Jean-Michel Frédéric Macron, 1977年12月21日 - )第25代フランス大統領(第5共和政)
・サンディーノの子ども達=サンディニスタ民族解放戦線。1979年に中米ニカラグアで革命を成功させ,ダニエル・オルテガが大統領となる(1985年)。その後アメリカの支援を受けた右派「コントラ」との間で内戦となる。またその過程で「イラン・コントラ事件」が起きる。
・老ノリエガ将軍=マヌエル・アントニオ・ノリエガ・モレノ(Manuel Antonio Noriega Moreno [maˈnwel noˈɾjeɣa], 1934年2月11日 - 2017年5月29日)。パナマ共和国の軍人、政治家。1983年から1989年の間、独裁者として君臨した同国の最高司令官(将軍)。
・アナーキーのギタリスト=逸見泰成。2017年6月4日、死去。57歳没。元妻JILL(PERSONZのヴォーカリスト)への殺人未遂容疑で実刑を食らう。アナーキーはクラッシュの「ロンドンズ・バーニング」のカヴァーを出している(この項はまた別の話)。
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「天使のささやき」 (The Three Degrees 1974年9月27日) / 「ダイヤモンド・ダスト」 (Jeff Beck 1975年3月29日=アルバムリリース)




☆ 今日やたらあちこちで「天使のささやき記念日」と出ていたので,Wikipediaを見てみた。
> 天使の囁き記念日(てんしのささやききねんび)は、1978年(昭和53年)2月17日に北海道幌加内町母子里(もしり)で日本最寒記録の-41.2℃を観測したことを記念し、1994年に制定された記念日である。

☆ これだけではまだ意味が分からない。コトバンクを見るとこう書いてある。
> 天使のささやきの日
> 2月17日。北海道雨竜郡幌加内町の有志が制定。ダイヤモンドダストを観察する交流イベント「天使の囁きを聴く集い」を開く。1978年2月17日、同町母子里で氷点下41.2度を記録(非公式)したことにちなむ。

☆ どうも「天使のささやき」とは,ダイヤモンドダストのことらしい。しかし70年代フィリー・ソウルを知っている者には「天使のささやき」は日本語盤まで出たザ・スリー・ディグリーズの代表作 "When will I see you again" の邦題に決まっている(爆笑)。

When Will I See You Again (Kenny Gamble / Leon Huff)
全米最高位2位(ビルボード)No.1(キャッシュボックス),全英No.1



☆ しかし「天使のささやき」(タイトルに合わせて日本語歌詩を書いた日本語盤ではなくこのオリジナル盤)はむしろ「ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー・トゥモロー」の系譜に連なる歌詩だったりする。女の子はいつでも不安なのだ。。。

【2017年4月16日追加】
この曲を80年代風に解釈すると彩恵津子の89年盤のようになる。非常に良いカヴァーです。

【ここまで追加】




☆ 「ダイヤモンド・ダスト」といえば,ジェフ・ベックのギター美学の究極かもしれない『ブロウ・バイ・ブロウ』(1975年3月29日)の掉尾を飾る名曲(名演)を思い出す。こちらの方が記念日の趣旨には近いのかもしれない。

Diamond Dust (Bernie Holland)



Personnel

Jeff Beck — electric guitars, bass
Max Middleton — keyboards
Phil Chen — bass
Richard Bailey — drums, percussion

George Martin — producer; string arrangements

↓ 本日の決定打(苦笑)


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サンカイ記



☆ いきものがかり(日頃このブログに登場しない名前である)の「放牧」宣言は,古い人間にはYMOの「散開」を思い起こさせた。ただ「時代かな」と思うことは,YMOの場合はビートルズ以来定番の「解散説」が吹き荒れていて三人ともそれに飽きて「じゃあいっそ逆さまに読んだらどうだろう」という発想に至り,うまいこと「散開」という具合の良い単語に辿り着いたのだろう。

☆ 事実としてYMOの三人はその語義どおり「散開」し,ひょんなことから90年代に「再会」した時は御丁寧にもその略称(YMO)にバッテン(☓印)をつけて登場した。それに比べていこものがかりの「放牧」が清々(すがすが)しく感じられるのは,「放牧」という言葉は本来的に元に戻ることが前提(でないと畜産業は成り立たない)ところにある。




☆ Chaosという言葉は,日本語(ローマ字)の発音では「ケイオス」に近い。昔はそんな名前の会社が上場していたがブッ潰れてしまった。。。ちなみにこの曲は「君に胸キュン」のカップリングで『浮気なぼくら』に収録されなかった曲である。

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今年最後の曲



☆ どうせブロックされて「A Happy New Year」が出せないだろうから「笑ってはいけない」見ながら適当に書いた今年最後のエントリー。改めて拙訳を故モーリス・ホワイト(Maurice White、1941年12月19日 - 2016年2月3日)に捧げます。




September (Maurice White/Al McKay/Allee Willis)
Do you remember the
ねえ,覚えてるだろ?
21st night of September?
9月21日の夜のことさ
Love was changing the minds of pretenders
ぼくの中のコイゴコロはちゃんとした形になったのさ
While chasing the clouds away
心の中のモヤモヤを追い払った後にね

Our hearts were ringing
ぼくたちの気持ちは響き合っていたんだ
In the key that our souls were singing.
ぼくらの魂がその扉の鍵を開けるため声を合わせるかのようにね
As we danced in the night,
ひと晩中君と踊っているうちに
Remember how the stars stole the night away
夜空の星たちがその夜をさらっていったんだ

Ba de ya - say do you remember
Ba de ya - ね,覚えてるだろ
Ba de ya - dancing in September
Ba de ya - 九月のあの夜ぼくたちが踊ったことを
Ba de ya - never was a cloudy day
Ba de ya - 心の中の曇りが一掃されたあの夜のことさ

Ba duda, ba duda, ba duda, badu
Ba duda, badu, ba duda, badu
Ba duda, badu, ba duda

My thoughts are with you
ぼくの思いは君に真っ直ぐさ
Holding hands with your heart to see you
手を取り合っただけできみの心持ちをこんな近くに感じることができる
Only blue talk and love,
さえない話も恋のことも
Remember how we knew love was here to stay
ぼく達が恋することを知って,それがここにあると気付くまでのことだった

Now December found the love we shared in September.
いまは12月,9月にぼく達は恋に落ちそれを育み合ってきた
Only blue talk and love,
さえない話も恋のことも
Remember the true love we share today
ぼく達が本当に愛し合っていることを思い起こさせるだけなんだ

Ba de ya - say do you remember
Ba de ya - ね,覚えてるだろ
Ba de ya - dancing in September
Ba de ya - 九月のあの夜ぼくたちが踊ったことを
Ba de ya - never was a cloudy day
Ba de ya - 心の中の曇りが一掃されたあの夜のことさ

There was a
そうさ
Ba de ya - say do you remember
Ba de ya - ね,覚えてるだろ
Ba de ya - dancing in September
Ba de ya - 九月のあの夜ぼくたちが踊ったことを
Ba de ya - never was a cloudy day
Ba de ya - 心の中の曇りが一掃されたあの夜のことさ

The bell was ringing, aha
ぼく達を祝福する鐘が鳴り響いている,だろ
Our souls were singing
二人の心は響き合っている
Do you remember
覚えているだろ
Never a cloudy day
ぼくらの心の中の曇りは一掃されたんだ

There was a
そうさ
Ba de ya - say do you remember
Ba de ya - ね,覚えてるだろ
Ba de ya - dancing in September
Ba de ya - 九月のあの夜ぼくたちが踊ったことを
Ba de ya - never was a cloudy day
Ba de ya - 心の中の曇りが一掃されたあの夜のことさ

There was a
そうさ
Ba de ya - say do you remember
Ba de ya - ね,覚えてるだろ
Ba de ya - dancing in September
Ba de ya - 九月のあの夜ぼくたちが踊ったことを
Ba de ya - never was a cloudy day
Ba de ya - 心の中の曇りが一掃されたあの夜のことさ

Ba de ya de ya de ya
Ba de ya de ya de ya
ba de ya de ya de ya
De ya

Ba de ya de ya de ya
Ba de ya de ya de ya
ba de ya de ya de ya

↓ もっと良い訳詞ならここ
http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2013/09/september-earth-wind-fire.html

☆ 上の訳詞サイトの理解は正しい面があると思う。ただどちらとも取れる。あの日に鳴り響いていた「倖せの鐘」は,Only blue talk and love という歌詩からも,この解釈の通り今はないものとも取れるし,それは読み過ぎとも取れる。なぜならこの曲のタイトルの通り話されている物語は9月21日の夜の話だからだ。確かにこの曲の物語が語られているのは12月なのだが,そこで語られているのはやはり9月21日の夜のことでしかないし,それがきっかけになった「物語」のことだからだ。だから正直な感想を言えば,どちらでもいい気がする。

☆ アース,ウインド,アンド ファイヤーはヴォーカルとバンド(及びパフォーマンス)の複合グループで,例えばラジオから聞く分には,ファルセット隊などヴォーカルのインパクトが非常に強いけれど,ヘッドフォンで聴くとベースのドライブ感が実に気持ち良い。このベースは単純な縦ノリを許さず(笑),勝手に身体が横揺れするのである(爆)。


お知らせ

☆ このエントリーのすぐ下にあったエントリーは廃番になりました。

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それでも続いていく歌のように



☆ 2016年の物故者というWikipediaを見ている。自分の知っているミュージシャンや音楽関係者の名前もたくさんある。

1月8日 オーティス・クレイ・・・まだあまり聴いていなかった70年代ソウルの第一人者のひとり。
1月10日 デヴィッド・ボウイ・・・落ちてきた地球から去っていった。
1月18日 グレン・フライ・・・イーグルスの柔らかな面を担っていた。
2月3日 モーリス・ホワイト・・・70年代ソウル第一の貢献者と言って良い。
2月22日 村田和人・・・素晴らしい歌手でありソングライターでありバックコーラスであり夏男だった。
3月8日 ジョージ・マーティン・・・ビートルズを引いた部分を聴いてほしい。
3月10日 キース・エマーソン・・・今年は皮肉にもEL&PのEとLが相次いで亡くなることになってしまった。
4月21日 プリンス・・・殿下死すとも音楽は氷上で輝く。これもまた時代の流れなのか。
4月26日 戸川昌子・・・ぼくが最初に見た時はもう作家さんだった。シャンソンを歌うところを見たことはない。
5月5日 冨田勲・・・人は死して名を遺す。いや「きょうの料理」の音楽を遺す。
しかし1970年代のシンセサイザーはクラフトワークとテクノポップの前は冨田とジャン・ミシッェル・ジャールだった。
5月13日 永田文夫・・・どちらかというと書籍で縁があった印象がある。
5月18日 伊藤ユミ・・・60年代最大のアイドルデュオ(いわば60年代のマナカナ)の妹さん。
7月7日 永六輔・・・全米No.1ヒットを書いた唯一の日本人作詩家となる。
代表的戦後文化人(こう言われると本人は嫌な顔をするだろう)。
7月12日 大橋巨泉・・・テレビの親であり子である。ジャズの本を1冊くらい遺しても良かったのでは。
7月26日 中村紘子・・・わが国でクラシックピアノを最もポピュラーにする功績があったもと才媛。
8月22日 トゥーツ・シールマンス・・・縁が無くあまり聴く機会がなかった。
10月16日 たかしまあきひこ・・・ヒゲダンス。それだけじゃないという点ではジョージ・マーティンに近い。
11月7日 レナード・コーエン・・・このヒトも残念なことにあまり縁がなかった。
11月11日 りりィ・・・すでに紹介した。役者(子役)⇒歌手⇒役者。90年代以降は安定したお母さん役。
息子も義理の嫁も歌手。
11月13日 レオン・ラッセル・・・縁はあったがこの人についてはブログの他の人が
あまりにもたくさん書いているので遂に何も書けないままになってしまった。
11月30日 朝本浩文・・・ぼく個人としてはミュート・ビートに尽きます。
12月5日 黒沢健一・・・このヒトのバンドも聴く機会を逸してしまった。かなり人気があったのに。
90年代は本当に公私ともにエアポケットだったと思う。
12月7日 グレッグ・レイク・・・プログレッシブ・ロックの中でもっとも端正だったのがEL&Pだという印象がある。
ただプログレはほとんど興味の外側だったこともありあまり真面目に聴いていない。
12月15日 伊藤強・・・ショウビズサイドからの歌謡曲評論では第一人者だった。芸能リポーターとは一線を画し,
『ミュージック・マガジン』的評価の反対側からきちんと歌謡界を評論できる唯一の人だったと思う。

☆ 今年もまだ数日残っている。大滝さんの例があるのであまり考えたくないが,
このタイトルは31日まで更新する必要がありそうだ.

12月25日
Georgios Kyriacos Panayiotou (25 June 1963 – 25 December 2016), known professionally as George Michael





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Author:deaconblue
「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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