2017-04

「Mixed Emotions」 (The Rolling Stones 1989年8月17日)





初出:2007年2月2日

MIXED EMOTIONS (M. Jagger/K. Richards)



Button your lip baby
口にチャックをかけなベイビィ
Button your coat
さっさとコートを羽織りなよ
Let's go out dancing
踊りに行こうぜ
Go for the throat
言いたいことは喉の奥に仕舞って
Let's bury the hatchet
仲直りの時間だぜ
Wipe out the past
過去は洗い流して
Make love together
もういちど一緒にやるのさ
Stay on the path
この小径に留まるんだ

You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
With mixed emotions
いろんな気持ちを抱えて生きているのは
You're not the only ship
おまえひとりだけじゃないんだぜ
Adrift on this ocean
人生という大海に浮かんでいるのは

This coming and going
いろんなことがあって
Is driving me nuts
気が変になりそうだったぜ
This to-ing and fro-ing
ことを納めるのにあくせく動き回って
Is hurting my guts
ずいぶん気力を萎えさせられたものさ
So get off the fence now
いいから心の中の柵を取り払って
It's creasing your butt
昔のことは笑って流そう
Life is a party
人生はパーティのようなもの
Let's get out and strut
外に出てふんぞり返って歩き回ろう

You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
With mixed emotions
いろんな気持ちを抱えて生きているのは
You're not the only ship
おまえひとりだけじゃないんだぜ
Adrift on this ocean
人生という大海に浮かんでいるのは
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
That's feeling lonesome
部屋の隅で両足抱えて震えているのは
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
With mixed emotions
いろんな気持ちを抱えて生きているのは

You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ

Let's grab the world
世間をしっかり掴まえろ
By the scruff of the neck
首根っこのところを押さえるんだ
And drink it down deeply
あとは徹底的に飲み倒してやれ
Let's love it to death
死ぬまでそれを愛するんだ
So button your lip baby
だから口にチャックをかけろ,ベイビィ
And button your coat
コートを羽織るんだ
Let's go out dancing
踊りに行こうぜ
Let's rock 'n' roll
ロックン・ロールしよう

You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
With mixed emotions
いろんな気持ちを抱えて生きているのは
You're not the only ship
おまえひとりだけじゃないんだぜ
Adrift on this ocean
人生という大海に浮かんでいるのは
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
That's feeling lonesome
部屋の隅で両足抱えて震えているのは
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
With mixed emotions
いろんな気持ちを抱えて生きているのは

Mixed emotions
いろんな気持ちを抱えて生きているのは

You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ
You're not the only one
おまえひとりだけじゃないんだぜ

(Fade Out)

2017年4月26日追記
☆ きょう個人的に少しメンタルにダメージがあることがあった。だから今日はこの歌詩が身に沁みるのだ。

☆ この曲くらいふっ切れたストーンズは無いと思う。80年代の後半ダラダラと続いた冷戦が「まるでベルリンの壁が崩れ去るように」唐突に終わった。チャーリーのドラムスの一打一打がその壁を崩していくように聴こえたものだ。

↓ ビル・ワイマン在籍最終盤となってしまった1990年東京ドームでのライブ



最高位 全米5位,カナダ1位,オランダ・ノルウェー・ニュージーランド9位,ベルギー14位,スウェーデン15位,アイルランド・オーストリア17位,ドイツ20位,スイス24位,豪州25位,英国35位,フランス41位,日本 不明。
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「Why Can't We Be Friends?」 (War 1975年4月)



Why Can't We Be Friends?
(Papa Dee Allen, Harold Ray Brown, B. B. Dickerson, Lonnie Jordan, Charles Miller, Lee Oskar, Howard E. Scott)
最高位:全米第6位(ビルボード),第5位(キャッシュボックス)、全加第6位



Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

I've seen you 'round for a long long time
I remembered you when you drank my wine

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

I've seen you walking down in Chinatown
I called you but you could not look around

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

I paid my money to the welfare line
I see you standing in it every time

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

The color of your skin don't matter to me
As long as we can live in harmony

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

I'd kind of like to be the President
So I can show you how your money's spent

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

Sometimes I don't speak right
But yet I know what I'm talking about

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?

I know you're working for the CIA
They wouldn't have you in the Mafi-A.

Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
Why can't we be friends?
...
☆ 1975年4月。春の遠足だったと思うが,観光バスで往復した帰りのバスの中でサイゴン陥落のニュースを聞いた。ベトナム戦争の終結だった。米クリントン政権がベトナム社会主義共和国を承認するのはそれから20年以上経った1995年7月である。

☆ ヴェトナム(の敗戦)はアメリカ人のプライドに大きな傷痕を残したが,この曲が暗示する問題はそれ以外にも二つもある。ひとつは米ソ冷戦構造であり,いまひとつは白人と黒人の対立だ。前者に関してはこの年(1975年)7月17日,ソ連の宇宙船ソユーズ19号とアメリカの宇宙船アポロ18号が地球を周回する軌道上で史上初の国際ドッキングに成功(アポロ・ソユーズテスト計画)した際に,この曲が演奏されたというエピソードがある。

☆ 少し前にも触れたように,70年代半ば白人と黒人の対立は抜き差しならない方向に進んでいた。この曲に遅れること3か月,アース,ウインド&ファイアーは映画『暗黒への挑戦』からそのタイトル曲「That's the Way of the World」を発表。美しいバラードの形を借りて人種差別の不合理さを婉曲にかつ強く非難している。この曲の歌詩はそれに比べても直截なところがある。この時期既にリチャード・ニクソンは辞任しジェラルド・フォードが後を受けて米大統領職に就いていたが,ニクソンが引いた監視網は少なくとも残っていたのではないだろうか。そのことをこの曲の歌詩は笑い飛ばしているが,当然その背後には激しい怒りが渦巻いていたはずだ。

☆ この曲が優れているのは,そうした怒りを内に孕みつつも,我々はこの現実に甘んじていいのか?と問いかけているところにある。それは4月4日に書いた「宇宙のファンタジー」にも通底するし,人種差別とは別の要因として浮かび上がってきた宗教対立にもまた通じることである。そういう意味でこの曲の意義はもっと評価し直すべきなのかもしれない(ある意味それは我々がちっとも進歩していないという実に残念な現実を表しているとも言えるのだが,中東や東アジアの地政学に絡む話でもそう簡単に冷静に慣れない悲しい現実があるので,よくよく考えてこの曲を聴き直した方が良いと改めて思っている。

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土曜の夜の話





☆ モット・ザ・フープルの「土曜日の誘惑(Roll Away the Stone)」は邦題の付け方が微妙な作品のひとつだろうと思う。この曲のブリッジのところでイアン・ハンターがリンジー・ディ・ポールと掛け合いをしているのだが,その中に確かに「土曜の夜」というセリフがある。ただ曲のテーマは,よくある若い男が若い女を口説いているというパターンで,タイトルからして「(心の中にある)重石(おもし)をどけなよ」ということは,さっさと踏ん切りをつけて俺のところに飛び込んで来いという,いかにも「オトコジェンダー丸出し」の作品だ(爆)。まあ,そこまで考えると微妙ながらも「的は外していない邦題」なのかもしれない(再爆)。

☆ そういえばこれも周知の話だが,この曲で印象的なギターを弾いているアリエル・ベンダーとはルーサー・グロスナーの変名だ。当時モット・ザ・フープルではリード・ギタリストだったミック・ラルフスが自作曲があまりに取り上げられないことに業を煮やしてバンドを脱退,ポール・ロジャースらと組んだバッド・カンパニーの有名なデビュー曲「キャント・ゲット・イナフ」でリベンジを果たすのだが,後任として入ったグロスナーには契約上か何かの理由があって名前を一時的に変える必要があったようだ。彼にアリエル・ベンダーという名前を提供したのがリンジー・ディ・ポール。この時代の彼女はアイドル的な人気もあった歌手で「恋のウー・アイ・ドゥー」は日本でもヒットした。いつの時代も若い人たちの周囲は華やかで賑やかだという感慨を抱くのもこちとらがジイサンになった証拠だろう(自爆)。

Roll Away the Stone (Ian Hunter)
1973年11月リリース
全英最高位8位



☆ 若干ややこしい話をすると,モット・ザ・フープルからイアン・ハンターが(入ったばかりのミック・ロンソンと共に)脱退する直前に「Saturday Gigs(モット・ザ・フープル物語)」というシングルを出している。

(Do you Remember)Saturday Gigs (Ian Hunter)
1974年10月リリース



☆ これは邦題の方が正しく(笑),グループを離れる気になったからかどうかは知らないが,イアン・ハンターが書いた物語は確かにモット・ザ・フープルという「少し早くシーンに来てしまったバンド」の登場,失意,どん底,脱・どん底(D.T.B.W.Bかよ^^;)を描いていて,これはこれで興味深い。


☆ 今ごろ(いったん投稿後)気付いたが,掛け合いの最後のリンジーの科白,あれ自分の曲名「Ooh I Do」の自己パロディだ(゚д゚)。

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どんな☆も,最初はただのエントリー(新人)。





☆ いちばん最初にマドンナの名前というか動画というかそういうものを見たのは「11PM」かなんかだったと思う。80年代に入ってもまだこの番組には「先物買い」の要素が残っていた(特に「水曜イレブン」)。だからその辺だろうと思う。見たのはたぶん「エブリバディ」なんだと思う。あるいはそれとも違う何かの映像だったかもしれない。というのもその後に見たこのPVほかとは違っていたような気がするので。ただそこから「マドンナ」という若い女の子が注目されているということだけが分かった

☆ 「エブリバディ」はビルボードのダンスチャートには入ったがHot100には入らなかった。ただ,これを全米でディストリビュートしたのがサイアー(Sire)レーベルで,このレーベルにはトーキング・ヘッズがいたので,そのあたりで某氏(有り体に言えば今野雄二)あたりのアンテナに引っかかったのではないか。それで「水曜イレブン」なら話の辻褄は確かに合ってくる(笑)。

☆ 彼女がナショナルチャート(ビルボードHot100)に入るには,この曲とその次のシングル「バーニング・アップ(これが彼女のデビューアルバムの邦題になった)」の更に次に出した「Holiday」まで待たされることになる。つまりそれまではマドンナはダンス・ポップ歌手と評価されていた。この下積み時代はデビューから1年近く続くことになるが,彼女はアルバムを作るというよりシングルを積み重ねてアルバムにまとめ,さらにシングルを出していくという戦略を取った。要するにラジオ局のエアプレイリストに入るための努力をしていたのである。

☆ 4枚目のシングル「ラッキー・スター」は83年9月にリリースされたがリリース時にはさほどの注目を受けていない。そして5枚目のシングルが「ボーダーライン」で,この曲でマドンナはタイトル通りビルボードTop10の境界線を初めて突破する作品となる。

Borderline (Reggie Lucas)



☆ 「ボーダーライン」はまだ粗削りのひとりのポップ・シンガーの卵(エントリー)の姿が物語風に記録されている。この曲は彼女にとって本当の「きっかけ」となった作品で,譬えて言えばスプリームス(シュープリームス)の「Where Did Our Love Go?(愛はどこへ行ったの)」みたいなものだろう。そういえば曲を歌った本人が気に入っていなかったという点もこの2曲は似ている。それでも「以前名前を聞いたことがある歌手がどうやら大きなヒットを出したようだ」という感じでTVKの「ビルボードTop40」を見ていた記憶がある。

☆ まだエントリーだった頃の彼女の名前を二つに割ってMad+Onnaと書いたのは伊丹由宇だったと思うが,今思い出してもなかなか洒落た命名だった。それくらいナイフみたいにキラッとしたところのある若いエントリーだったのだ。

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80年代ブリティッシュ・ソウル


初出:2013年5月1日
T.T.D.T.T.D.
(2002/03/20)
テレンス・トレント・ダービー

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☆ 80年代シーンはその前半はMTVの普及でMV(PV)全盛時代になった。それをベースにした80年代後半は様々なタイプのアーティストがデビューし,瞬く間に人気を攫っていった。その中には90年代も引き続き活躍したものもいれば,そうでなかった者もいる。
If You Let Me Stay (Terence Trent D'Arby)



☆ テレンス・トレント・ダービィ(今は改名しサナンダ・マイトレイヤ)もそうした一人で,そのソウルフルな歌唱はデビューの地であるロンドンから海を渡り母国アメリカへ広がった。ノーザン・ソウル以来の伝統を持つ英国好みのシンガーと言えるのかもしれない。彼や同時期にデビューしたスイング・アウト・シスターなどは明らかにロンドンのクラブ・シーンの興隆を伝える第1.5世代だった(第一世代はスタイル・カウンシルやシャーデー,ワーキング・ウイークなど)。

2017年4月19日付記

Holding Back the Years (Mick Hucknall / Neil Moss)



☆ TTD(正確にはアメリカ人で英国から先に火が付いた)以外にも80年代後半に活躍したブリティッシュ・ソウルの歌手は多い。彼の回で触れた人たちだけでなく,ミック・ハックネルの率いたシンプリー・レッドもそうだし,ファイン・ヤング・カニバルズもそうだろう。

She Drives Me Crazy (Roland Gift / David Steele)




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deaconblue

Author:deaconblue
「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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