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「Year of the cat」(Al Stewart 1976年)
On a morning from a Bogart movie
ハンフリー・ボガートの古い映画から抜け出てきたような朝に
In a country where they turn back time
まるで時間をずっと遡ったような古い景色
You go strolling through the crowd like Peter Lorre
君は映画の中のピーター・ローレみたいに人混みの中をふらついて
Contemplating a crime
この後の悪だくみを熟考する
She comes out of the sun in a silk dress running
絹の衣装を着た彼女が陽だまりから脱け出てこちらへ来る
Like a watercolor in the rain
まるで雨の中の水色のように
Don't bother asking for explanations
説明を求められることを煩わしく感じなくていい
She'll just tell you that she came
彼女はただこう君に告げるだけだろうから
In the year of the cat
ネコの年からやって来たのよって
She doesn't give you time for questions
彼女は君にあれこれ質問させる暇も与えない
As she locks up your arm in hers
彼女は君の腕に自分の腕を絡みつけてしまう
And you follow 'till your sense of which direction
そして君はただついていくだけ,その方向感覚を
Completely disappears
完全になくしてしまうまで
By the blue tiled walls near the market stalls
マーケットの売り場のそばにある青いタイルの壁に沿ったところにある
There's a hidden door she leads you to
隠し扉から彼女が君を導いていく
These days, she says, I feel my life
この頃はね,彼女は呟く,自分の生活が
Just like a river running through
河の流れのように感じるの
The year of the cat
ネコにとっての一年のように早く
Well, she looks at you so coolly
そう,彼女は涼しげな目つきで君を見ている
And her eyes shine like the moon in the sea
彼女の目の輝きはまるで海に映った月のよう
She comes in incense and patchouli
パチョリ油の香りに包まれながら彼女はやって来て
So you take her, to find what's waiting inside
君は彼女の手を取る,待っているものを見つけ出すために
The year of the cat
ネコの年の中で
Well morning comes and you're still with her
そして朝が訪れ,君は彼女と一緒にそこにいる
And the bus and the tourists are gone
バスが通り過ぎた後,旅人たちはそこから立ち去っていく
And you've thrown away your choice and lost your ticket
でも君は自ら選んでそれを投げ捨て,切符を失くしてしまう
So you have to stay on
そして君はここに居続けなければならなくなる
But the drumbeat strains of the night remain
だけど夜の景色を歪ませるほどの太鼓の音はまだ残っている
In the rhythm of the new-born day
新しく生まれた一日のリズムの中で
You know sometime you're bound to leave her
君は時に彼女と別れる決心をしようとする自分に気付いている
But for now you're going to stay
だけど今は君はここに留まってしまうのだろう
In the year of the cat
このネコの年の中に
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☆ 「猫の年」に相応しく,ジャケットにはネコに係わりのあるものが散らばっている。ウィキペディアの解説を読むと,このアルバムジャケットを手掛けたのはヒプノーシスに属していたColin Elgieという女性デザイナーで, "Kitty milk chocolates, Tabby perfume, Cat's Whisker eau de toilette and Chat cigarettes" があるそうだ。もちろん言わずもがなだが,ジャケットの下の方にはピンと立った猫の尻尾も見える。
↓ OLD GREY WHITSLE TEST ライブより
☆ 上のジャケットをモチーフにしたベスト盤のジャケット。ライノらしくって良いな。
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☆ 3番の訳詞を見ていて,あの小説を思い出す部分があった。何の関係もないと思うけど。。。
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悪くぁないよね 「What A Fool Believes」(Michel MacDonald with Pat Simmons and Tom Johnston)
☆ どれが正統かという話は非常に宗教的で音楽になじまない。ジョンストンがいた頃の初期ドゥービーズが全部「チャイナ・グローブ」や「君の腕に抱かれない」みたいな曲ばかりじゃなかったのも事実だ。それ以上にメンバーを追い出したり,相克の上に解雇したりするバンド(どこの鳥とは言わん)よりよほど良いじゃないか。髪の毛を切ったジョンストンが80年代後半に『サイクルズ』で戻ってきて「80'sチャイナ・グローブ」みたいな「ザ・ドクター」で豪快なプレイを聴かせてくれたところで,ボクはこのバンドを巡る一部の不毛な議論と縁を切った。
☆ バンド音楽はそれを演奏するメンバーが気持ちよくやっていればそれで良いじゃないか。
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70年代末のストーンズ=3=
☆ 本稿は下記初出に色々付け加えて作成している。
http://deaconblue.point-b.jp/b/index.php
☆ 70年代のストーンズが「本家帰り」していく過程で,ローリング・ストーンズは黒人音楽の変遷を取り入れるバンドだという評価が定着した。それはストーンズ流のスワンプ・ロックの取入れが『Let It Bleed』収録の「Love In Vain(むなしき愛)」でライ・クーダーにスライドを弾いてもらっていたのを,その後ミック・テイラーに代わってもらった的な話ではなく,『Sticky Fingers』,『Exile On Main Street』と,どんどんこってりした脂っぽい音に変化していく過程から伺える。
☆ 一方で『Goat Head Soup』の「Angie」や前回も触れた『It"s Only〜』の「Time Waits For No One」のようなバラードに広がりを見せ,ストーンズとしての音のレンジ自体は広がっていった。例えば『It"s Only〜』の最後に収められている「Fingerprint File」のようにリズムのアイディアが後年「Miss You」や「Dance」に繋がっていくなど,黒人音楽のリズムに拘った時代でもあった。
☆ ただ全体的にストーンズの音は重くなっていく。それはセールスの不振(といってもローリング・ストーンズというバンド,70年代まではセールス的には別に突出したところのないバンドでもあるのだが)やパンク/ニューウエイブの台頭と共に表面切ってコケにされる状況や(しかしルー・リードなど昔からストーンズの黒人音楽志向をコケにするミュージシャンは少なくなかったのだが),ストーンズ的な若いバンド(例えばエアロスミスのような)の台頭もあって,どこか抱え込んだ「重たさ」を振り切る必要があったことは間違いない。
=続く=
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