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2019-09

「Sorry Seems to Be the Hardest Word(悲しみのバラード)」 (エルトン・ジョン 1976年11月1日)


☆ 1970年代半ば,エルトン・ジョンはとんでもないヒットメイカーだった。Wikipediaから引用するとこうなる。

> 1972年の『ホンキー・シャトー』以降、『ピアニストを撃つな!』(1973年)、『黄昏のレンガ路』(1973年)、『カリブ』(1974年)、『グレイテスト・ヒッツ』(1974年)、『キャプテン・ファンタスティック』(1975年)、『ロック・オブ・ザ・ウェスティーズ』(1975年)が7作連続全米首位を記録し、1975年には『キャプテン・ファンタスティック』で全米ビルボードのアルバムチャート史上初の初登場1位を記録するなど、この時期に彼は数多くの成果をあげた。

> この時期の作品の中で最も成功したとされるのが、1973年発表の2枚組『黄昏のレンガ路』である。現在もコマーシャルなどで頻繁に使用されるタイトル・ナンバーや、後にリメイクされて幾度もヒットする「風の中の灯のように(キャンドル・イン・ザ・ウィンド)」などを収録したこの作品は、現在も一般的な彼の最高傑作として評される。また、1975年発表のアルバム『キャプテン・ファンタスティック』は、全米ビルボードのアルバムチャートでは史上初となる初登場1位を記録した。1974年に発売されたベスト盤『グレイテスト・ヒッツ』は、彼のアルバムとしては最も大きな商業的成功を収め、米国では歴代15位のベストセラーとなっている。シングルでは「クロコダイル・ロック」「ベニーとジェッツ」「フィラデルフィア・フリーダム」「アイランド・ガール」の4枚の作品が1位。他のアーティストとのコラボレーションも盛んに行い、ニール・セダカとの共演「バッド・ブラッド」、ジョン・レノンとの「真夜中を突っ走れ」「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」なども全米1位に輝いた。

Sorry Seems To Be The Hardest Word (Elton John / Bernie Taupin)



What have I got to do to make you love me
きみがぼくのことを好きになってくれるために,
ぼくは何をしたらいいのだろう
What have I got to do to make you care
きみがぼくのことを気にしてくれるようになるために,
ぼくはどうすればいい
What do I do when lightning strikes me
きみの言葉が稲妻のように僕の体を貫いた時,
ぼくは何をすればいい
And I wake to find that you're not there
そして目を覚まし,きみの姿がそこに無いと分った時に

What do I do to make you want me
きみがぼくを必要としてくれるためには,
ぼくは何をすればいいのだろう
What have I got to do to be heard
その言葉が聞かれるためには,
ぼくはどうすればいい
What do I say when it's all over
全てが終わったときみが言う時,
ぼくはどう言えばいい
And sorry seems to be the hardest word
そして「悪かった」のひと言が,
いちばん言い辛い言葉である時に

It's sad, so sad
それは本当に,本当に
It's a sad, sad situation
どうしようもなく悲しい状況だ
And it's getting more and more absurd
全ての物事が,より馬鹿げた状況になっていく
It's sad, so sad
それは辛く,哀しすぎる
Why can't we talk it over
どうして,ぼくらは言葉を交わすことができないのだ
Oh it seems to me
そう,それはぼくにとって
That sorry seems to be the hardest word
「悪かった」のひと言が,
この世でいちばん言い辛い言葉に思えるのだ


It's sad, so sad
It's a sad, sad situation
And it's getting more and more absurd
It's sad, so sad
Why can't we talk it over
Oh it seems to me
That sorry seems to be the hardest word

What do I do to make you love me
What have I got to do to be heard
What do I do when lightning strikes me
What have I got to do
What have I got to do
When sorry seems to be the hardest word

☆ 1970年代を代表するソングライター・チームの高みがエルトン(曲)とバーニー(詩)であることは間違いないと思う。ただし,彼らのコラボレーションはこの曲を含む2枚組大作『Blue Moves(蒼い肖像:1976年10月26日リリース)』でいったん終わる。エルトンの驀進は当然それに比例した圧力を彼にかけ続け,この作品を一区切りにエルトンはしばしの休息に入る。

☆ 『蒼い肖像』のジャケットに描かれたペインティングには女性の姿が無い。アルバム発売当初から,そのことが噂になっていた。エルトンを描いた映画『ロケット・マン』が封切られ,洋楽ファンはこの映画を通して彼の足跡を辿ることができる。彼は引退していないので「廃線歩き」と一緒にしては失礼だとは思うが(苦笑),こういう形で一人のミュージシャンをレビューする機会があるというのは悪いことではないと思う。

☆ エルトン・ジョンは,作曲家としてはロックンロールからバラードまで書けるレンジの広い人だと思う(そういう意味ではポール・マッカートニーや矢沢永吉に似ている)。70年代(エルトンにとっては20代からアラサーの頃)彼が手掛けたバラードはいずれも珠玉の作品だと思うが,この曲は(曲としては)図抜けている気がする。

PERSONNEL
Ray Cooper – vibraphone
Carl Fortina – accordion
James Newton Howard – electric piano, strings arrangement
Elton John – piano, vocals
Kenny Passarelli – bass

最高位
3位:カナダ,アイルランド
6位:米(ビルボードHot100)
7位:ニュージーランド,米(キャッシュボックスTop100)
11位:英、オーストラリア
※なお米,カナダのイージーリスニング・チャートではNo.1.
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【本文記載】「音楽のような風」 (エポ 1985年8月5日)


「音楽のような風」 (エポ 1985年8月5日)



☆ オープンカフェのイメージを最初に感じたのは,スタイル・カウンシル『カフェ・ブリュ』のジャケットあたりじゃなかったかと思う。その頃は既にカフェバーが都会から地方に広がりつつあったし,サントリーは1923で最初のハイボールブームを作り出していた。これも後講釈なんだとは思うが,サントリーがジガーバーを大量出店した頃とカラオケ(クラリオンがせっせと8トラックのカセットが入る機械を増産していた)スナックが流行り出した頃に,バーという業態が高級クラブを除いてオーセンティック・バーを意味するようになったのではないかと思う。しょうもない話だが松本清張の(小説の)時代に出てくるホステスさんは「バーのホステス」さんなんだが,これは今で言えばラウンジのお姐さんあたりになる。すると今で言う「キャバクラのお姐さん」たちは(まだ「ロンドン」のCMが深夜枠で健在だった)旧来のキャバレーのお姐さんたちということになる。

☆ キャバレーの機能は分割され,片方はキャバクラに進化(?)したが,もう片方はたぶん「ライブハウス」に進化した。だから演歌の人達が生きにくくなるわけである。演歌歌手のかつての「営業場所」には,逆毛立てた兄さんだのパンダのようなアイシャドウをした姉さん(1981年頃のニナ・ヘイゲン様参照)だのがたむろしていたわけだから。そして「真っ昼間からお酒も飲めるよ」という業態がレストラン以外にも出てくるようになり,(オーセンティック)カフェが喫茶店とは別に登場することになる。

☆ 「コーヒーを飲む場所」が欧州人にとって持っていた意味は,二重三重に近代国家や現代資本主義の揺籃(ゆりかご)であることはフランス(革命だよ,デムーラン君)だとかオランダ(株式市場)を見れば明快に分かる。そこはまず「情報をやり取りする」場所であり,「意思を表明する場所」であった。だから今のカフェが「おしゃれ一族」のリアルライフ充実(この言葉の短縮後を見るたびに,ぼくは天才 梅津和時が発見した「生活向上委員会」という概念を思い出す=爆=)の場であったとしても,彼ら彼女らの佇まいが既にカフェの本来持っていた意味(「情報」と「意思」)をその服装(と行動)によって「発信」しているという事実を思い,何とも言えない感慨を持つのである(笑)。

☆ 「音楽のような風」の吹く街角のカフェでお茶をするのも一興だが,鏡を見たら諦めるしかないのだろうな。それとも「ワークマン」にいそいそと出掛けて扇風機付きの作業衣でも買い込み,場違いにもリア充な顔でもしてればいいのか(自爆)。

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「Everything Works If You Let It」 (Cheap Trick 1980年5月)


☆ 『武道館』ライブ盤を全米に広めた功績でボブ・ディランとも並び立つ(爆)チープ・トリックが,すっかり人気者になった後に受けたオファーが映画『ローディー』(80年6月13日全米公開)のサントラというか挿入曲というか。映画は題名からも分かるようにコンサートツアーの縁の下の力持ちの話で,『サタデー・ナイト・フィーバー』以降のダンス映画~音楽映画の線上で企画されたもののようだ。

Everything Works If You Let It (Rick Nielsen)

7インチシングルに起因するヒスノイズ有

☆ なかなか格好の良い曲ではあるが,注文が付けられている(笑)。Wikipedia英語版から紹介すると
> In a retrospective review of the Roadie soundtrack, Whitney Z. Gomes of AllMusic stated: "Cheap Trick's killer opener shotguns the protagonist's motto "Everything Works If You Let It" into an unholy marriage of "Spirit of Radio" and "Hey Jude." This George Martin-ated miracle alone blows away side two..."

> 『ローディー』サウンドトラックアルバムの総括レビューの中でレビュアーのホイットニー Z. ゴメスは次のようにこの作品を評価している。「チープ・トリックの演奏するオープニングの決め曲「Everything Works If You Let It (そうしたきゃ何とかなる)」は映画の主人公のモットーを曲名に引用したものだが,この曲自体はプロデューサーのジョージ・マーチンの手掛けた大技によりラッシュの「Spirit of Radio(1979年制作,80年5月シングルリリース)」(のメインメロディー)とビートルズの「ヘイ・ジュード」(のどの部分を指すか不明だが)のあまり芳しくない結婚を成し遂げており,そのA面が素晴らし過ぎるのでB面のことを忘れ去ってしまうのだ...」。

☆ 爆笑モノの辛辣な批評だが,確かにラッシュの曲を聴いた時「あれっ」と思ったのは事実。この当時のラッシュは全米でグングン売れ始めた時期なので,チープ・トリックの曲に対する「改まったお話」は聞かなかったものの(苦笑),同じサントラからシングルカットされたブロンディーの「Call Me」(実にすごい歌詩の曲である。そういう職業を容易に連想させる=再爆=)のバカ受けに対して,ほぼノーヒットに近い全米44位(全加40位)である。売れたら間違いなく「パクリ騒ぎ」になっていたと思うので,こんなものかもしれない。この曲で味噌をつけてチープトリックは80年代前半苦労するが,後半に同じような苦労をしたエアロスミスと一緒に不死鳥のように復活するのである(笑)。

PERSONNEL
Cheap Trick
Robin Zander - lead vocals, rhythm guitar
Rick Nielsen - lead guitar, backing vocals
Tom Petersson - bass, backing vocals
Bun E. Carlos - drums, percussion

Additional personnel
George Martin - producer
Geoff Emerick - engineer


☆ そのWikipediaに紹介されているように,このシングル,日本では歌詩の一部から「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」と,これまた70年代のクラシック・ロックのタイトルを流用した邦題がついている。この曲は後年,まったくアレンジを変えて(ラッシュっぽさを拭い取って)再レコーディングされているが,格好良さはオリジナルヴァージョンに軍配を上げたい。

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「Sweet Candy」 (森高千里 1997年6月11日) 再放送



☆ 今年も性懲りもなくこの曲を掛けてもよさそうな季節になりますた。

PEACHBERRYPEACHBERRY
(1997/07/16)
森高千里

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初出:2011年7月13日
☆ 小泉今日子と森高千里はデビューに5年の差がある。この5年の差は大きかった。小泉が結果として自らをキャラクターとしてデザインしていったのとは対照的に,森高は自らをアイコン化することで小泉以上のアイデンティティを獲得した。ただ小泉今日子にとっての歌手は数多くの選択肢のひとつであり,同時に彼女というキャラクターを構成する重要な要素のひとつでもあったのとは対照的に,森高千里は結果としてマルチタレントの道を諦めることで自らのミュージシャンシップを作り上げていくことになった。





☆ 1980年代はアイドルが歌手をやる時代だったが,森高千里は結果としてそれに抗い,アイコン化した「アイドル歌手」を演ずるミュージシャン(兼作詞家)として90年代を過ごすことになる。この作品でも彼女なりの心象風景を鮮やかに描いてみせている。

2018年8月25日追記
☆ この曲を歌っているこの人が好きというパターンがある。Aという歌手には全然興味がない(むしろ嫌いだったりする)けど,あの曲だけは良かったという反応だ。別にこの曲がそうだとは言わないが,確かにそういう感じ方というものはあると思う。

☆ 律儀な声,律儀な歌い方,律儀なドラミングの三拍子そろった名曲だと思う。

2019年8月31日補記
☆ 数日前の日経夕刊に渡良瀬橋の話が載っていた。



☆ 晩夏定番曲プログラム
① 晩夏の鐘(浜田省吾 1986年ヴァージョン)
② The Venus(オリジナル・ラブ シングルヴァージョン)
③ Sweet Candy(森高千里) 日本中が名曲と認めるまで,しばらく定番予定(自爆)
④ 音楽のような風(EPO) 2019年8月22日(もう少し涼しくなったら改稿し再掲予定)
⑤ 夏に恋する女たち(大貫妙子) 2019年8月3日
⑥ Summer Breeze(アイズレー・ブラザーズヴァージョン)
⑦ Heartache Tonight(イーグルス)
⑧ 夏のクラクション(稲垣潤一)
⑨ 僕の中の少年(山下達郎)
⑩ Summer Candles(杏里)

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「Star Star(Starfucker)」 (The Rolling Stones 1973年12月)



☆ Wikipedia日本版の解説がほぼ正鵠を射ているので転載する。

> 『山羊の頭のスープ』のラストを飾る曲。チャック・ベリースタイルのリフから始まる軽快なロック・ナンバーだが、歌詞は有名人とばかり寝たがるグルーピーについて辛辣に語る内容となっている。リチャーズによれば、全てジャガー一人によって書かれた曲だという。この曲の元々のタイトルは「スターファッカー(Starfucker)」だったが、バンドのプライベート・レーベル、ローリング・ストーンズ・レコードのディストリビューターであるアトランティック・レコードの社長、アーメット・アーティガンにより変更させられた。
> 歌詞にはスティーヴ・マックイーンやその交際相手(当時)のアリ・マッグロー、またジョン・ウェインといった実在の人物の名前があるが、訴訟を回避するため、バンドはリリース前にマックイーン本人に曲のテープを送り、名前の使用許諾を得てリリースにこぎつけた。

スティーブ・マックイーン(Terence Steven "Steve" McQueen, 1930年3月24日 - 1980年11月7日)
アリ・マッグロー(Ali MacGraw 1939年4月1日- )
ジョン・ウェイン(John Wayne,1907年5月26日 - 1979年6月11日)

> さらにアメリカでは、歌詞のうち2箇所(「お前のアソコはきれいだろう」と「お前はきっとジョン・ウェインを奴が死ぬ前にモノにするだろう」のくだり)を加工処理して歌詞を聞き取り辛くする処置が取られた。これは1994年のリマスター版では元のバージョンに修正されたが、2009年の再リマスター版では全世界でこの検閲バージョンの方が採用された(検閲バージョンのCD化はこれが初)。歌詞の内容には批判もあった様で、ジャガーは「俺は全ての女性がスターファッカーだなんて言ってないぜ。ただそういう女をたくさん見てきたからそういう曲を書いただけだ。つまりみんなは自分達の振る舞いを見せ付けられてるだけのことであって、それを描いただけでアンチ・フェミニストということにはならないだろ」と弁解している。BBCでは歌詞が過激すぎるとしてこの曲を放送禁止にしている。

☆ とはいえ,「ブラウン・シュガー」とこの曲の功績で,ストーンズはフェミニスト女史の間では評判がすこぶる良くない(爆笑)。

> この曲はイギリスやアメリカではシングル化されていないが、ヨーロッパ数カ国でシングルカットされ、スイスで7位、ベルギーで9位、オランダで16位を記録している。

Star Star(Starfucker) (Jagger/Richards)


Baby, baby, I've been so sad since you've been gone
Way back to New York City
Where you do belong
Honey, I missed your two tongue kisses
Legs wrapped around me tight
If I ever get back to Fun City, girl
I'm going to make you scream all night

Honey, honey, call me on the telephone
I know you're moving out to Hollywood
With your can of tasty foam
All those beat up friends of mine
Got to get you in their books
And lead guitars and movie stars
Get their toes beneath your hook

[Chorus]
Yeah! You're a star fucker, star fucker, star fucker, star fucker, star
Yeah, a star fucker, star fucker, star fucker, star fucker, star
A star fucker, star fucker, star fucker, star fucker star

Yeah, I heard about your Polaroids
Now that's what I call obscene
Your tricks with fruit was kind a cute
I bet you keep your pussy clean
Honey, I miss your two tongue kisses
Legs wrapped around me tight
If I ever get back to New York, girl
Going to make you scream all night

[Chorus]

Yeah, Ali McGraw got mad with you
For giving head to Steve McQueen
Yeah, you and me we made a pretty pair
Falling through the Silver Screen
Honey, I'm open to anything
I don't know where to draw the line
Yeah, I'm making bets that you going to get
(You man) before he dies
(John Wayne)


[Chorus]

From The Vault - LA Forum – Live In 1975


This is the full-length show performed by the Rolling Stones on the fifth and final leg of the Bridges To Babylon Tour, at Weserstadion on September 2, 1998.


☆ Wikipediaに書いてないことを補足しておくと,最終的に「Star Star」となったタイトルは一時「Starbuker」という題がついていた。これは単純に「フォーレターズ(四文字詞)」を回避するための思いつきだったようだが最終的に却下されている。ちなみにカフェチェーンのスターバックス(Starbucks Corporation)の由来は人名からで,Wikipediaの同社項目にも書いてあるが,この会社がシアトル発祥であることからも分かるように,社名はメルヴィルの『白鯨』に登場する人物(捕鯨船ピークォド号副長のスターバック一等航海士)から取られていて,その企業ロゴに描かれているのはセイレーン(ギリシャ神話における、上半身が人間の女性で、下半身が鳥の姿をしているとされている海の怪物)である。もちろん当時西新宿のレコード店に山ほどあったブートレグの曲目表(セットリスト)には堂々と「Starfucker」と表記されていたが(笑)。

☆ 今年のお正月に紹介した山口百恵「ロックンロール・ウイドウ」の構想は,この曲にあるように思っている。理由は明白で「サティスファクション」風のイントロを持つオールドスタイルのロケンロールに敵役でグルーピーが登場するというコンセプトだからだ。ちなみに最近不祝儀事のあった某事務所の貢献により「スターファッカー」の近年の和訳は「やらかし」と呼ばれている。そういえばエアロスミスに「draw the line」って名曲(1977年10月6日リリース)があったな。

PERSONNEL
The Rolling Stones

Mick Jagger – lead vocals, backing vocals
Keith Richards – electric guitar & backing vocals
Bill Wyman – bass guitar
Charlie Watts – drums
Mick Taylor – electric guitar (rhythm guitar)
------------------------------------------------
Ian Stewart – piano
Bobby Keys – tenor saxophone



☆ マックイーンとアリ・マッグロウの『ゲッタウエイ』(サム・ペキンパー監督作品 1972年12月13日全米公開)は面白かった。あの作品のプロットはバディ物で『俺たちに明日はない』(アーサー・ペン監督 1967年8月13日全米公開)のエンタメ&ハッピーエンド版だなあと,映画のお歴々に見つかったらどんな小言を小一時間食らうか分からない感想をば(自爆)。

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暑気払い



Summertime
Composer George Gershwin
Lyricist(s) DuBose Heyward,Ira Gershwin
Original Released 1935



Summertime, an' the livin' is easy
Fish are jumpin' an' the cotton is high.
Oh, yo' daddy's rich and yo' ma is good-lookin'
So hush, little baby, don' you cry.

One of these mornin's you goin' to rise up singin'
Then you'll spread yo' wings an' you'll take the sky.
But till that mornin', there's a nothin' can harm you
With Daddy an' Mammy standin' by.

Repeat first verse

Covered by The Zombies
Released 9 April 1965
From their debut album Begin Here

PERSONNEL
Colin Blunstone - lead vocals, tambourine, guitar
Rod Argent - keyboards, backing and lead vocals, harmonica on "Work 'n' Play" and "I Got My Mojo Working"
Paul Atkinson - guitar
Chris White - bass, backing vocals
Hugh Grundy - drums

CM ①


CM ②

Sung by Shinichi Mori

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「Long Hot Summer」 (The Style Council 1983年8月8日)




<曲の紹介> Wikipediaの解説より
"Long Hot Summer" is a song by the English band The Style Council which was their third single to be released.
「ロング・ホット・サマー」は,英国のバンド スタイル・カウンシルの3枚目のシングルとしてリリースされた。
It was composed by lead singer Paul Weller, recorded between 12 and 17 June 1983 in the Grande Armée Studios in Paris, and released on 8 August 1983.
この曲はバンドのリードシンガー,ポール・ウエラーが作り,83年の6月12日から17日にかけてパリのGrande Arméeスタジオで録音され,8月8日にリリースされた。
In addition to being sold as a conventional two track 7" single, "Long Hot Summer" was also simultaneously released as a four track 7" and 12" EP titled Á Paris which also contained the song "The Paris Match" plus two keyboard instrumentals, "Party Chambers" and "Le Depart".
この曲は通常の7インチバージョン(「ロング・ホット・サマー」)の他に,「The Paris Match」並びにキーボードインストの「Party Chambers」,「Le Depart」2曲を加え7インチと12インチのEP 『Á Paris』としてもリリースされた。
It was also included on the 1983 mini-album Introducing The Style Council.
この曲はまた83年発売のミニアルバム『Introducing The Style Council』にも収録されている。

The promotional video for "Long Hot Summer" was filmed on the River Cam in Cambridge.
「Long Hot Summer」のプロモ・ビデオはケンブリッジのRiver Camで収録された。
The song reached the position of number three in the UK singles chart making it the Style Council's biggest hit, and it remains a staple of Paul Weller's live concerts.
この曲は全英チャート最高3位となり,スタイル・カウンシルにとって最大のヒット曲となった。またポール・ウエラーのライブでも演奏される曲となっている。

By coincidence the British summer heat wave of 1983, most notably July, turned out to be one of the hottest on record – something that would not have been known at the time the song was written and recorded.
偶然にも1983年の英国の夏は熱波に襲われ,特に7月は過去の暑さを更新するほどであったが,この曲が書かれ,レコーディングされた頃には誰もそんな暑い夏が来ることになるとは知らなかった。

PERSONNEL
Paul Weller – lead vocals, guitars
Mick Talbot – keyboards
Steve White – drums



☆ 実は別の記事を用意していましたが,急きょ差し替えすることにしました。ちなみに今日も明日も明後日も仕事です。

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「Someone, Somewhere In Summertime」 (Simple Minds 1982年11月)




Best of Simple MindsBest of Simple Minds
(2001/10/05)
Simple Minds

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初出:2011年8月15日
☆ スコットランド出身のジム・カーがシンプル・マインズを始めた頃は,数あるエレクトロ・ポップ・バンドの一つに過ぎなかった。シンプル・マインズがヴァージンに移籍した1980年にはこの分野の先駆者だったマガジンが解散し,シンプル・マインズはその後を継ぐバンドと目された。これは当時のLPのレビューにも書いてあることだが,マガジンの個性はただのエレクトロ・ポップでは無かったので(もう少しプログレ的でありかつフリーキーでもあった)この時点のシンプル・マインズは,むしろヴィサージとかミッジ・ユーロの入った後のウルトラヴォックスみたいなバンドと思われていたのかもしれない。





Stay, I'm burning slow
そこにいて,ぼくの心がゆっくりと燃え立つまで
With me in the rain, walking in the soft rain
この降りしきる雨の中,やわらかな雨にまみれて歩くのさ
Calling out my name
ぼくの名を呼びながら
See me burning slow
ぼくの心がゆっくり燃え立つさまを見て


Brilliant days, wake up on brilliant days
輝く日々に,輝く日々に向けて目を覚まし
Shadows of brilliant ways will change all the time
キラキラ輝く影に照らされ,その瞬間を変えていく
Memories, burning gold memories
あの思い出,燃えたぎるような黄金の夢が
Gold of day memories change me in these times
あの素晴らしい黄金の記憶の中で,ぼくは少しずつ変わっていく


Somewhere there is some place, that one million eyes can't see
どこかで,そうどこかで,数え切れないほどの瞳がそれを捉えられないところで
And somewhere there is someone, who can see what I can see
どこかで,その人の姿を,ぼくは確かに見た


Someone, Somewhere In Summertime
誰かに,どこかで,あの夏の日
Someone, Somewhere In Summertime
Someone, Somewhere In Summertime


Moments burn, slow burning golden nights
燃え尽きる瞬間のように,ゆっくり燃えていく黄金の夜のように
Once more see city lights, holding candles to the flame
もう一度だけ街の灯りが見えた,蝋燭の炎を揺らめかせながら
Brilliant days, wake up on brilliant days
Shadows of brilliant ways will change me all the time


Somewhere there is some place, that one million eyes can't see
And somewhere there is someone, who can see what I can see


Someone, Somewhere In Summertime
Someone, Somewhere In Summertime
Someone, Somewhere In Summertime
Someone, Somewhere In Summertime
Someone, Somewhere In Summertime


☆ ただしこの曲で幕を開くシンプル・マインズのアルバム『New Gold Dream(81-82-83-84)』は明らかにバンドに良い方向性を与えた。この曲も小ヒットし,日本では(おそらく)サントリーのCMタイアップがあってシングルカットもされている。そしてXTCの重低音ポップ・アルバム『Black Sea』を成功させたスティーヴ・リリーホワイトとの出会いが,バンドに更なる成功を与えることになるが,それはまた,別の話。


最高位 英国:36位,アイルランド:19位,豪州:51位

2019年8月12日付記
☆ この曲はアルバム『New Gold Dream(81–82–83–84) 黄金伝説』からのサードシングルでアルバム冒頭曲。上にも書いたようにサントリーがCM曲として使い,シングルカットもされた(似たような題の曲がその後多くリリースされたため,正確な邦題を忘れた^^;)。

☆ シンプル・マインズは元々エレポップでもバンド名のようにシンプルな作品を書いていたが,ジム・カーの力量が上がったから(同じことはこの時代のニュー・ウエイブのソングライター全般に言える)曲のヴァリエイションが広がり,このバンドの場合は音の色彩感覚がどんどん上がっていった。

☆ オータナティヴ系がより実験的な尖った音か初期プログレの混沌とした音に回帰するのに対し,後で十把一絡げに「ニューロマンティック」とレッテルを張られたバンド群はメロディー重視もしくは音響重視(ジョン・フォックスやゲイリー・ニューマンら)な特徴があった。後者はもちろん「ニューロマ」とは関係なく独自の道を進んでいくが「サウンド・デザイン」を意識したことでは同じ視点に立っていたように思う。

☆ しかしニューロマやファンカラティーナはやはり当時の「お洒落音楽」と目されたところがあり(後者はクラブ・ミュージックの原初形と目される),ショウビズ色が強くなったことも事実だし,そのムーヴメントとほぼ同時にPV/MTVの時代が来て,カルチャー・クラブの全盛期がいきなり始まることになる。


☆ 訳詩はあまりにもテキトーな「やっつけ仕事」なので,当てにしないこと(自爆)

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「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。」(引用元:村上春樹「ポケット・トランジスタ」(『村上ラジオ』2001年6月8日所収))

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